2017年10月のページ
2017年
10月
28日
土
賞味期限切れのパン配布問題を経営者目線で考える

※ヤフーニュースより引用
「JR東海は、台風21号の影響により熱海駅で停車していた新幹線の乗客に、賞味期限が約2カ月過ぎたパンを配布したと発表した。乗客から、健康被害の訴えはないという。車内で夜を明かす乗客に、駅で備蓄する5年間保存できる缶詰入りのパン128食を配布したところ、乗客から賞味期限切れだとの指摘を受けた。パンの賞味期限は8月12日と20日で、15食を回収したという。」
最初に、今回の台風でお亡くなりになられた方に哀悼の意を表すると共に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
ところで、上記のニュース記事には、なんと6000件以上ものコメントが殺到したらしい。皆それぞれに黙っていられない想いがあったのだろう。
そのコメントの中身は、賞味期限が切れていたことを責めるものより、JR東海側を擁護するコメントが多くみられたらしい。
経営者の立場でこの問題を考えると、まず備蓄用品の期限管理を怠っていた事に関しては、企業の責任として反省しなければならない点だろう。
次に、賞味期限が切れていることを、パンを配布する時点で乗務員が知っていたのか知らなかったのか?であるが、混乱のさなかだった事を思えば、気づいていなかった可能性が高いと思う。
しかし賞味期限が切れていた事を乗務員が知っていた場合であるが、管理ミスの発覚を恐れてパンの配布を取りやめるなどのバカな選択にならなかった事を私は称えたい。
配布する際に「賞味期限は切れていますが消費期限とは違うので大丈夫です。」のたった一言あれば、今回のような乗客からの指摘もなかったような気がする。
「いちいち言わなくても分かる」と思って説明を省略してしまうことから、トラブルは始まる。
「言わなくても分かるだろう」「こんな状況なのだから仕方ないだろう」と企業側に甘えが出てしまと、企業とお客様の関係も「人間関係」なのだから、お客様側は不満に感じてしまうものである。
このニュースの報道後、「JRはプレスリリースを出す必要は無かったのではないか?JRも乗客もマスコミも、賞味期限と消費期限の違いを理解していないから大ごとにしたのではないか?新幹線の車内で対応すれば済む話ではなかったのか」というニュース記事が追って出された。
賞味期限と消費期限の違いを世間が理解しているかどうかは、私は分からないが、
私がもしJRの経営者ならば、やはり今回の件はプレスリリースしている。
SNSが発達した今の時代、風評リスクは大きい。賞味期限切れ問題は健康被害が無かったとの事での重大性は低いが、「128名に配布」という事で数が多数である。
間違った情報が拡散されたり後手後手の対応をすると、企業の信用やブランド価値が低下する可能性があるので、リスク管理の為にも、積極的に公表を行った今回のJRの対応を私は支持する。
最後にオジサンの独り言を漏らすと、
昨今、日本の美徳である「侘び」「寂び」「控え目」「謙虚さ」が失われつつあると感じる出来事が多い。そんな現状を哀しく思う。
※侘び 足りないことであっても、それで満足すること
※寂び 淡々とした静かな気持ちであること
2017年
10月
21日
土
夢の中のご先祖さまに誓って

翌々月の12月の運転免許更新で、ついにゴールド免許を取得する予定である。
実は免許更新の度に、ゴールド免許取得を毎回楽しみにしているのだが、いつも更新日のギリギリで違反を犯してしまい、運転歴も約40年に差し掛かろうとしているのに、ゴールド免許は1度たりとも許されたことが無く、未だに「ブルー免許」である。(関連記事:神様からの定期便>>)
ところで最近、縁起の良い事が度々起るようになってきた。
コンビニで買い物をすると¥555―(ゴーゴーゴー)だったので、「おっ!縁起が良いな!」と気分が良くなった。
別の日にガソリンをセルフで給油すると¥8,888-(末広がり)であった。
また別の日、今度はゴルフ大会の景品を購入すると¥39,999―(サンキュ-)であった。
極めつけは20数年ぶりにご先祖さま(大叔父)が夢に現れてくれた。
夢の中で私が「久しぶりですね?もっとちょくちょく現れてくださいよ!」と話しかけると、ご先祖様が「ちょくちょく克ちゃん(私)の所には来てるけど姿を現していないだけだ。」「克ちゃんがスピードを出し過ぎている時は、後ろのシートに座っている。」「バックミラーに映ったら運転中の克ちゃんをビックリさせるといけないからな!」と言ってくださった。
そこまでで目が覚めたのだが、目には見えなくてもご先祖様はいつも見守ってくださっているのだなぁと有り難さが胸にこみ上げた。
それと同時に、こんなに縁起の良い夢を見るとは、「今度こそゴールド免許だ!」という確信が生まれ、改めて安全運転を誓った。
昨今、あおり運転や危険運転、高齢者の運転ミスによる事故などの報道をよく見かけるが、他人事ではない。
危険運転に巻き込まれる可能性はいつでもあるし、私もあと10数年もすると高齢者の仲間入りとなるので、判断能力や身体機能の低下により自分が事故を起こす側になる可能性は今よりも高くなる。
車も好きだし運転に自信があったから、白状すると、40代前半の頃までは抜いた抜かれたで競争心が湧き上がることもあった。
しかし今となっては、そんな気持ちも起こらず、怪我無く健康で長生きしたいので安全第一を心がけている。
とくにここ最近は、ゴールド免許目前という事もあり慎重を期して運転しているが、もしもゴールド免許の取得が叶わなかったとしても、「安全運転する!」というこの思いは、夢の中で忠告してくれたご先祖さまに誓って、今後一切変えることはない。
ゴールド免許取得の可否については年明けにご報告申し上げる事とし、今回のブログは私の「安全運転に対する誓い」とさせていただきます。
2017年
10月
10日
火
幸せは人が運んでくれる

先般、商工会の先輩であり、若い頃からお世話になっているK(株)様の会長から、
「天皇陛下が御退位されるので、私もそろそろ来年3月末で米寿をもって会長職を引退しようと思うのだが、一度、食事に行かないか!?立花君と久しぶりに会って話がしたい」とお誘いの電話をいただいた。
会長は御年87歳になられるが 白髪染をされているので70代前半にしか見えないほどお元気なかたである。
すぐに泉佐野市にある会長行きつけのS寿司店に出向いた訳であるが、その際の会長のお話が胸にしみるものだったので、ここに綴ってみようと思う。
お酒も入っていたので、多少の言葉の差異はお許しいただきたい。大筋はほぼ間違いないつもりである。
さて会食のなか、会長からこんな質問を受けた。
「幸せとは何か?と考えてみたんだ。」
「私が何を考えたか立花君は解るか?」「答えは4つ」「ヒントは当社の社章」
ちなみにK(株)様の社章は四葉のクローバーである。
私は四葉のクローバーの意味は全く知らなかったが、とりあえずは何か4つ言おうと思い、思い付くまま「健康、仕事、夢、先祖供養」答えた。
すると会長は「立花君らしいな!正解や!」とおっしゃった。続けて「幸せとは何か?その答えは人それぞれであり、正解なんてない。」
「要は、幸せとは何か?という疑問の答えは、生涯をかけて探すものなのかもしれない。」
「ちなみに、幸せとは何か?私の答えは、四葉のクローバーになぞらえて言うと、希望・勇気・愛情・信頼だ」
「実は私は若い頃、東京で一度、倒産歴があり、そこから這い上がり今がある。希望を胸に勇気を持って再び立ち上がり、愛情を持って支援してくれた仕入れ先の方々に助けられ、売り先の方々が信頼を継続してくれたので、再起を計れたというのが、私の今までの幸せだ。」
「私は子供の頃に二葉あき子のファンで、当時、流行していた四葉のクローバーという歌が好きで、思い出しては不遇の時代によく口ずさんでいた。扱う商品も西洋の発祥という事もあり商品イメージを加味して再起の社章にした。」
「ところで話は少しそれてしまったが、この歳になって最近やっと気づいたことがある。それは、幸せは自分で運んでくるものではなく、人が運んでくれるということだ」
「人に幸せを運んでもらえる為のクローバーが存在する」
「そこで立花君に私のこのクローバーをあげよう」
「人に幸せを運んでもらえる為のクローバー、それはつまり挨拶・元気・誠意・奉仕の4つだ。」
「挨拶をしっかりして、元気に、誠意を持って、労を厭わず人の為に尽くしていれば、必ずや幸せは舞い込んでくる。」
「他人の為に頑張れる人は必ず幸せに恵まれる。」
「まあしかし結局は四つ葉のクローバーをどう使うかは立花君次第だけどな!?」で会長のお話は締めくくられた。
40歳を超えた頃から少しずつ感じるようになったのだが、年齢を重ねたからこそ、ようやく分かるようになる事がある。(経営者意識の覚醒1>> 2>>)
それまでは理屈としてしか分かっていなかった事が、ある時、身に染みて分かるようになる事がある。
会長はきっと、この話を私に聞かせてやろうと最初から思っておられたのだと感じた。
人生で色んな経験を積み重ね、御年87歳になられた会長は、幸せの真理を捉えることが出来、「幸せになるためには、挨拶・元気・誠意・奉仕が大切なのだ」と理屈ではなく身に染みて感じられたのだと思う。
だからこそ業界の後輩である私に、激励の意味も込めてヒントを教えてやろうと、幸せの四葉のクローバーの話を聞かせてくださったのであろう。