『何事も諦めず気が遠くなるまで繰り返す!』

私は柔道の中でこの事を学ばせて頂きました。諦めず精進を続けている限り未来に続く道は必ずあるはずです。この歳になっても今尚、なかなか未来はスッキリとは見通せません。しかし日々に危機感を持って覚悟を決めて、走り続けております!



2022年

6月

07日

当社の仙台四郎さま

20数年ほど前に、近所の書店でふと目に留まり、「不思議な福の神、仙台四郎の解明―その実在と世界の分析 なぜ御利益は必ず訪れるのか!?」という本を読んだことがあります。

簡単に説明すると、本にもあるように実在人物である知的障害を持っていた主人公の仙台四郎さんは、いつも笑顔で街中を徘徊していたらしいです。そして四郎さんを温かく迎え入れたお店は結果的に繁盛し、また邪険にしたお店は倒産や廃業していったそうです。

そんな現象が重なって、「四郎さんは商売繁盛の福の神では?」という噂がだんだんと広まり、街中の人気者になって現在ではあちこちのお店や会社に縁起を担いで写真や置物がおかれているというノンフィクションの物語です。

ちなみに欲得尽くで、四郎さんの袖を無理やりに引っぱって引き込もうとしたお店には全く興味を示さず、そんなお店はのちに倒産していったらしいです。

 

では単純に、四郎さんの写真や置物を置いて拝めば繁盛するのか?というと、そういうわけではないと思います。

例えば四郎さんのような知的障害のある人が、屈託のない純粋な笑顔で、ふらっと店先に現れた時、「他者への理解と共感」を持ったお店は、ふらっと立ち寄った四郎さんの存在を受け入れ、温かさと敬意をもった対応が出来たのだろう思います。

一事が万事で、そんなお店は、全てのお客様に対しても分け隔てなく同じように温かさと敬意をもって接していたので、その結果、益々発展していったのだろうと思います。

つまり既に心の中に「福の神」をお持ちのお店に、四郎さんは好んで行かれたのでしょう。

 

では、どうすれば全てのお客様に対して分け隔てなく同じように温かさと敬意をもって接することが出来るようになるのか?

他者に対する温かさや敬意は、「他者への理解・共感」があるか無いかだと私は思います。

自分とは様子が違う人、たとえば障害を持った人(世の中には多くの障害があります。視覚障害・聴覚障害・言語障害・重症心身障害・内部障害・知的障害・精神障害・発達障害・肢体不自由・難病・高次脳機能障害)、に対して温かさや敬意を持って接することが出来るかどうか?

その違いは「知っているか、知らないか」が大きいと思うのです。人は知らないことや、よく分からないことは怖いと感じたり、距離を置こうとしたりします。

けれども知識や経験があれば、接し方が分かり、相手が何を苦手としているか、何を望んでいるのか?が分かるようになり、そこから更に想像力を働かせ、相手の気持ちを思い遣ることが出来るようになると思うのです。

 

当社では30年以上前から障害者の雇用を行っており、少しずつですが採用の人数も増やしてきました。もちろん大変なことも色々あります。

しかしハンディキャップのある彼らが居てくれることで、健常者の従業員が多様な障害への理解を深めたり、他者を見守ることを覚えたり、何度も繰り返し説明する根気強さを身につけたり、分かりやすい説明を心掛けたり、働いてもらいやすいように環境を工夫したり、苦手な部分を手助けする思い遣りを持ったり、色んなことを障害のある彼らから学ばせてもらっているとも感じます。

このような知識や経験は人を成長させてくれますし、心の豊かさにもつながると思います。

その心の豊かさは、先の仙台四郎さんのお話のように、「心の中の福の神」に繋がります。そして「心の中に福の神がいる社員」が大勢いる会社は発展出来る。そう私は考えています。

 

当社が障害者雇用をスタートさせた1人目の人物のM君は、体力的に働けなくなるまで約約20年間(1990年頃~2012年頃)に渡り軽作業をお手伝い頂きました。

彼が退職した日から、私のディスクマットにはM君の写真が挿んでいます。

直感的に当社の「仙台四郎さま」はM君だと思いました。(お顔もソックリなのです!)

M君が退職してから10年近い年月が経過しM君を知らない社員も増えてきましたが、あの純粋な笑顔を忘れず、私自身も今日このブログに綴った想いを毎日思い出す為にも、今後も引き続きディスクマットに飾らせて頂こうと思いました。

前にも書かせて頂きましたが私は経営者として、ハンディキャップがある人でも働きやすい環境を整えることと雇用の機会を創出していく事が、経営者の「義」であり社会的責任と考えます。そして自社を「心の中に福の神がいる社員」が大勢いる会社にし、皆と一緒に成長していきたいと考えています。

 

(関連ブログ:障害者について1>>2>>3>>

<お知らせ>

「大阪府障がい者サポートカンパニー」の中でも「優良企業」として、令和元年5月27日に登録されましたが、令和4年この度、登録が更新されました。

くわしくはコチラ>>

2022年

5月

25日

昨日と同じやり方を今日していたら明日がない

私はよく「昨日と同じやり方を今日していたら明日がない」と社員達に言います。

事業についての現況を少し書くと、ポストコロナの経営を考える>>で書いたように、昨年夏頃から組織改編や人事刷新、また経営資源と経費の見直し、設備の入れ替えなど、矢継ぎ早に会社を「新しい形」へ再構築していっています。

というのも、時代はどんどん変化して行くのに、昨日と同じやり方を今日もして、進化せず止まっていたら明日(未来)は無いと思うからです。

そう書くと、じゃぁ進化するためには何からやれば良いんだ?どうすれば良いんだ?と難しく考えてしまうかもしれませんが、簡単です。

改善の積み重ねが、進化です。

まずは今やっている仕事について、どうすれば効率が良くなるのか?改善出来るのか?を考えることから始めたら良いのです。

昨年末のブログに、ペンキを浴びた私の写真>>を載せましたが、たとえば去年から現在に至るまで、順次、工場や倉庫などのペンキの塗り直しを、私が行っています。

最初は素人同然でした。しかし何回もやっていると上達しますし、さらに効率を考えながら工夫を重ねて改善していくと、進化して今やセミプロの領域になりました。

例えば道具のローラーや筆を塗る面の状況に応じてオリジナルにさまざま改造してみたり、その日の気温に応じて乾く時間を考慮してペンキの濃度を調整してみたり、西日のあたる面は対候性を考えて耐侯剤の量を多くして重ね塗りしたり、床面は滑り止めの砂を塗料に投入したりなどです。

もっと簡単なことでも、気づいて実行出来て前回よりも良くなったら、それは進化です。

たとえば作業前は準備体操を行った方が次の日の筋肉痛が少ないなとか、ストレッチの効いた作業着を着た方が動きやすいなとか、冬場はカイロを貼る位置まで毎回変えて、お腹に貼るのが一番温まるなとか、なんでも思いつくまま出来得る限りのことをやってみました。

まずはそんな小さいレベルからで良いのです。改善の「積み重ね」が大事です。

昨年から時間を見つけてコツコツ行っている工場のペンキ塗り。

素人の私でも工夫して改善を積み重ねるうちに、セミプロレベルになりました。

2022年

4月

16日

悪ガキ達の罪滅ぼし

先般、1歳上の幼馴染の友人から10年ぶりくらいに電話がありました。

実はその友人は地元の商工会シニアクラブの役職をされていて、昨年の秋頃にクラブから私のもとへ入会の案内状が届きましたが辞退させていただいた関係で(※還暦のマインドセット>>)、電話をくれました。

お互い生まれた家が隣同士だったこともあり、特に小学校卒業くらいまでは毎日のように遊んでいて、当然のように昔話に花が咲き1時間ほど話させていただきました。

「二人で近所の池で、あちこちから木を集めて筏を作って浮かべて遊んでいたら、警察官に注意されたり、草むらに秘密基地を作って寝てしまい帰るのが遅くなって消防団の探索騒ぎを起こしたり、落とし穴に軽トラックを落としたり(※大きなイタズラ>>)、よその家の土地を発掘と称して勝手に掘ってみたり、挙句の果てには爆竹を集めて“時限爆弾もどき”を作って担任の先生に見つかり、二人とも校長室で泣くまで正座したよな!」

「克ちゃん(私)は確か傘を広げて屋根から飛び降りて大けがしたよな!」などなど、その他もここでは書くことの出来ないような「昭和のトンデモ話」のオンパレードでした。

懐かしさが溢れそうになったとの同時に、「みんなにかなり迷惑かけたよな!」と申し訳なさが込み上げてきました。

彼は「昔みんなに迷惑かけたから、その分の償いで、シニアクラブではまだ飛びぬけて若いけど役職をしているのやで。かっちゃんも入会して罪滅ぼしをせい」と再度、勧められましたが「現役の内はまだ勘弁して!?」とお断りし、「しかし事業を通して社会に貢献していきたい。そして関わるすべての方への感謝を忘れないようにしたい」と思う旨を話させていただきました。

電話を頂いたことで、日常に忙殺され忘れがちになりそうな事ことを再認識させてもらえた日でした。

 

2022年

3月

17日

「まさか」の話と「失敗を糧に」の話

【まさか】

このブログは3月16日に綴っています。数日後にはどんな風に情勢が変わっているか分からないので、日にちを記載しておきます。

昨年秋頃から日本でも、コロナ禍からの経済回復の過程での値上げラッシュが起きていました。

そこに、専門家も「まさか」と思っていたロシアのウクライナ全土を標的にした侵攻が起こりました。

その影響でますます物不足や原油高が起きていますし、日米の金利差もあってドルに対する円の価値の低下が進んでいます。それらにより今後更にあらゆる物の値上がりが予想されており、インフレが加速して行きそうです。まさかとは思いたいですが、スタグフレーションの懸念も浮上しています。

またここ大阪は特に、コロナ感染者数が高止まりの傾向で、消費マインドの回復は見通せない状況です。

おとなり韓国では本日、新規感染者数が1日に40万人を超える数字が出ており、日本のピーク時の約4倍の数字です。韓国の人口は日本の約半分ですから、大変な数字です。

中国でも現在、感染者が過去最多になっており、深圳がロックダウンを実施したというニュースを見ました。

日本の感染者数が春夏に向けて本当に減少するのか?まさかとは思いたいですが、お隣のように更なるパンデミックが起きてしまうのではないか? 心配になってしまいます。

 

いま社会ではサスティナブル(持続可能)という言葉がよく使用されていますが、サスティナブルな社会とは、災害・パンデミックに対応することが出来る社会、そして戦争が無い社会のことだと思います。

しかし、パンデミック×戦争、さらに×災害など、複合的に「まさか」の大難が襲って来ているのが現在です。

4週間前まで脱石炭が叫ばれていたのに、今や世界が代替エネルギーとして石炭に注目しています。

ある日突然、180度ガラリと環境が変わってしまうような、将来予測が難しい時代です。

「こんな時代にはどんな組織が強いのか?」

考えてみますと、スピード感を持って変容し続けられる柔軟な組織が強いのではないか?と思います。

と言っても現実的には、ある日突然組織がガラリと生まれ変われるわけがありませんし、どのように変化するのが最適解なのかも定かではありません。

ポストコロナの経営を考える>>でも書いたように、毎日少しずつコツコツと見直しを重ねていくことで、時代に適応して行くしかないように思います。

 

【失敗を成長の糧に】

ところで、ようやく今回の本題、失敗の話です。

誰にでも問題の大小はあると思いますが、私も含めて仕事で失敗する事は必ずあります。

実は今年になって、詳細は省きますが、当社の2事業部で失敗が発覚いたしました。

今回は、私がこれまでの経験で得た、失敗した時にするべき事を書いてみたいと思います。

 

まず結論としては、いたずらに考え込まずに、すぐに上司に報告・相談することです。

初期対応でさらに失敗しない為にも、「すぐに」報告することが一番大切です。社内だけで対応が難しい場合でも、会社としてプロに相談することが出来ます。

絶対にしてはいけない事は、1人で抱え込み、時間の経過とともにさらに問題を大きくしてしまうことです。

誰しも失敗した当初は焦って1人で考え込みがちで、誰にも知られることなしに解決したいと思います。特に会社への損失が大きければ大きいほど報告・相談がしづらくなります。

しかしこれまでの経験上、皆で問題を共有することによって、自分一人では思いつかなかった解決策が見つかり、思ったより損失が少なく済み、早く問題を解決することが出来たことが過去に何度もありました。

繰り返しますが、1人で抱え込むことは絶対にしてはいけません。

 

また、起こってしまった失敗に対していつまでも肩を落とすのではなく、前を向いて、同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたら良いのか?と、未来志向へ頭を切り替えてほしいと思います。

全てに当てはまるわけではありませんが、失敗やミスが起こる理由はシステム(仕組み)が上手くいってない場合が多いです。

たとえば、とある高速道路のSAの個室トイレでは、スマホや財布などの忘れ物が半年で50件近くあったそうですが、トイレの鍵と小物置き板を一体化させて、板の上に物が置いたままだと鍵が開けられない仕組みに変えたところ、忘れ物は0件になったそうです。

自分や人はなかなか変えられないけれど、システムを変えるのはそう難しくない。

自分と同じ失敗を、他の人が繰り返さないように、新たなシステムを考える。

それが出来たら失敗が、自分や周りの皆や会社の「成長の糧」になりますよ。

<お知らせ>

【2年連続】経済産業省「健康経営優良法人2022」に認定されました。

くわしくはコチラ>>

2022年

2月

26日

大掃除、まだ終わらないんです・・・

数回前のブログで、トイレ掃除について書きましたが、今回は本社事務所・工場全体についての大掃除の話です。

昨年は例年より早くから11月1日より2か月かけて、年末の大掃除・整理整頓月間を始めました。

(通常は12月1日より1か月間、これ以外にも一日かけて行う大掃除は年3回)

というのも、このコロナ禍を機に根本から自社を見直したいと考え、「ポストコロナの経営を考える>>」の回の「まずは身近な小さいところから見直し」の章で書いたように、長年に渡り手付かずのところも今回は手入れし、不良在庫や使っていない備品やら何やらも思い切って捨てるものは捨て、デッドスペースを減らし整理整頓をし易くし、業務効率化を図りたいと考えたからです。(大掃除まだ継続中・・・)

また生産性向上を実現するため、フェルト事業部では原綿の梱包設備を新しいものに入れ替えました。シニア事業部についても大きめの改革を実行中です。(落ち着きましたら正式にお知らせいたします)

 

また昔から「神様は綺麗好き!掃除は金運を良くし幸福を引き寄せる最高の神事」と言われていますが、私風に言い換えると「お客様は綺麗好き!掃除が行き届き綺麗な会社は信用スコアが上がる。掃除はお客様を引き寄せる最高の営業」という信念があります。

さて大掃除を始めてみると、すぐに私自身に「掃除の神様」が降りて来てくださいました。神様ではなく鬼が降りて来てるかも(笑)

以前にもブログに書きましたが、 私は掃除については大変細かい人間で、陰で社員の皆さんが「地獄掃除」と囁くほどです。

年に何度か徹底的に掃除をする日は、会社の前の道路にも掃除機とコロコロ(粘着クリーナー)をかけるぐらいです。

今回は社長通達の下、全社一丸となりチームワークをもって約2か月かけて大掃除・整理整頓をしたかいもあって、年末には例年を超え及第点以上に達しました。

しかしそれは私が納得のいくレベルではありませんでした。

大掃除をやり進めれば進めるほど新しい課題が出てきて、また次々と理想形が思い浮かび、ゴールポストを動かしてしまうのです。社員の皆さんもそうでしょうが、自分自身でも辟易としてしまいます。苦しいし、しんどいです。

時間の制約もあるし、年齢を重ね体力も以前のようにはいきませんし、寒い日や雨風の日は特に気が乗りません。

もともと、掃除は楽しい~と思って掃除している訳ではなく、自分をなんとか鼓舞しながらやっているので、「今日は寒いから」「今日はやる気が起きないから」と理由を付けて回避したくなってしまいます。

でも何事もそうですが、考えるだけでは少しも現状は変わらないですが、行動に移せば少しずつですが変わって行きます。掃除なんて特に行動すればするだけ成果が目に見えます。

やる気が起きない時は、簡単なことから始めて行くと、行動しているうちに次第にモチベーションが上がってハードルが高いことにも取り組む意欲が湧いて来ます。

そのようにして自分自身や社員の皆を鼓舞しながら、1月末まで大掃除を続けましたが、やはり時間の制限もあり、納得のいくレベルまでは到達出来ませんでした。

 

結局、アドラーの「嫌われる勇気」を思い出しながら、大掃除を2月末まで再延長し、完成形を目指して今のところ現在進行形です。

「私が一番掃除をしている」ことを免罪符にして大掃除を続けていますが、繁忙期の合間を縫っての大掃除なので、社員の皆さんには忙しい思いをさせていると思います。

しかし手付かずで見て見ぬふりだった場所も、一度リセットした後は綺麗に保とうという意識になりますし、整理整頓が出来た働きやすい環境で、4月1日からの新年度を皆で気持ち良く迎えたいと考えています。

<お知らせ>

花王グループ様と共同で、泉南市へ衛生用品を寄贈し、竹中勇人市長より感謝状と謝辞を頂きました。

今後も地域社会への貢献を目指して様々な取り組みを行って参ります。

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2022年

1月

22日

多様な意見の中での経営者の意思決定プロセス

当社は多角経営で、業種で言えば製造業とサービス業を営んでいます。また当社には4つの事業部があり、さまざまな事業を行っています。

そのため色々な職種があり、よって前回のブログで書いたとおり多様な人材が勤めてくれています。

同質な組織に比べ、多様性のある組織は経営環境の変化に適応しやすいという利点がありますが、多様性があるゆえに意見が相違しやすかったり、多様な意識や価値観をまとめるのが難しかったりする場合があります。

そんな時の経営者の意思決定プロセスについて書いてみようと思います。

 

当社では各事業部長そして役員も含めて 8名ほどで会議することが多いです。

まず会議で重要なのは、皆が自分の意見を安心して発言出来ることだと思います。

事業部の垣根も、立場の上下も関係なく、何でも言いやすい環境づくりを心掛けています。

心理的安全性が低い状態では、人は「バカな意見だと思われたくない」「そんな事も知らないのかと思われなくない」など自己防衛の心理に陥り、同調した意見しか言えなくなります。

立場が上の人達が偉そうにしていては無用な緊張感を抱かせてしまうので、会議の際、ソファーセットに座るのは社員達で、私や専務そして税理士・コンサルの先生方はパイプ椅子に座ります。

会議の冒頭、「みんな揃った?じゃぁ解散!」と親父ギャグを私が飛ばして、皆の苦笑や失笑を買ってから始まります。一番バカな事を言うのが社長の私です。

 

出て来た意見を頭ごなしに否定したり無理解でいたりすると、次第に意見は出て来なくなり、そうなると私自身、多様な視点から物事を判断することが出来なくなってしまいます。

そのため、ピンと来なかったり、よく分からない意見であっても、社員みんなの当社に入社する前にそれまで過ごしてきた個々の背景や、年代による社会環境や文化の違いなどに思いを馳せ、相手の考え方や価値観、その提案や意見の根底にどんな思いが込められているか、なるべく理解するように努めています。

 

多様な意識や価値観があるゆえに意見がまとまらないこともあります。

民主主義であれば多数決で決めるのでしょうが、多数派の意見が最適解とも限りませんし、ああだこうだと合意形成が出来るまで話し合っていては時間がかかり過ぎます。

意思決定のスピードこそ中小企業の強みですから、「君ならどうする?」と一人一人の意見を傾聴し、良いと思う点は最大限採用して、後は私の経験と経営感に基づいて、経営資源と社会情勢を加味して、最終案は私が組み立てて決めます。意思決定は早いです。

そこで必要なのが、意思決定をした者の説明責任です。

納得していない様子の社員にはとくに、私の計画や考え方をとことん話します。情報も共有します。

お互いヒートアップして夜遅くまで話し合い、最終的に笑顔で納得してもらったこともあります。

その逆に私の方が説得され「よし分かった。それじゃぁ1年間だけ君のやり方でやってみい。それで失敗したら俺のやり方に戻せよ」となった事もあります。(ちなみにその件は現在も彼のやり方で続いています)

 

経験はあるけれど、経営者も答を持っているわけではありません。

とくに現在のような変化のスピードが速い時代には、過去の経験や知識が役に立たない場合も多いです。

ですから朝令暮改の繰り返しが常々つきまといます。

政治でもそうですが朝令暮改は批判を受けやすいです。しかし始めてみなければ分からない事というのは多々あり、刻刻と状況が変わって行くこともあり、状況が変化していっているのに朝令暮改の批判を恐れて最初の計画のまま進んで行っては上手くいくはずがありません。

大きな妥協はしませんが小さい妥協や変更はどんどんします。つまり目的は妥協しませんが、そのために計画の変更はたびたびします。

 

自分がした意思決定が正解か不正解か。そこに捉われると間違えます。

臨機応変に常に見直しながら、自社が進んでいる道を社員の皆とともに自分達の手で正解にしていきたいと日々がんばっています。

<お知らせ>

【3年連続】東京商工リサーチ 優良企業情報誌「ALevel」2023年度版に掲載されました。3年連続で掲載していただく事になり、大変光栄に存じます。

これも皆様のご支援ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。

くわしくはコチラ>>

2022年

1月

05日

新年あけましておめでとうございます

2022年(令和四年) 新年あけましておめでとうございます。  

旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました。本年も、より一層の精進を重ねて行く所存でございます。重ねて変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

さて、私は3年前の新年最初のブログで「ESG課題へ取り組んで参ります>>」という記事を書きました。

その取り組みも年々深化して行っています。(※当社の取り組み>>

本年もESGそしてSDGsへの取り組みを重要課題と位置付け、「持続可能な未来の実現」に貢献できる企業を目指し、全社を挙げて取り組んで参ります。

とくに本腰を入れて行こうと考えているのが、SDGs13番の開発目標「気候変動に具体的な対策を」についてです。

環境問題はグローバルイシューであり、脱炭素経営は大きな潮流です。

CO2排出量削減&省エネルギー等に更に取り組んでいくつもりです。

また「ポストコロナの経営を考える>>」で書いたように、企業をコロナ前の元の状態に戻すのではなく、聖域を設ける事無く、何事に対してもたえず見直しを行い、時代に合った新しい企業に作り変えてまいります。

 

ところで年末の12月20日に、お陰様で還暦を迎えました。

「還暦」を調べてみますと、干支・十干の組み合わせが60年で一巡することから、「元の暦に還る=還暦」と呼ばれるようになったと書かれていました。

干支とはご存知の通り、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」(12種類)の十二支のことです。

十干というのは、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」(10種類)のことで、干支十干はこの2つを組み合わせたものが暦です。

しかし一回りは12年と10種類の順列・組み合わせで120種類ではないの?120年で一巡では?と考えて疑問符が脳裏に浮かびました。

読み進めていきますと十干の10と十二支の12の最小公倍数である60年が干支の一回りにあたりますとありました。何となくにしか納得できずに、最大公約数と最小公倍数を学びなおし、干支十干をそれぞれに10進法と12進法の横書きに2段に並べて書いて、上下に順に組み合わせを考えて行く過程で偶数は偶数のみ奇数は奇数のみの組み合わせしか出来ないことに気が付いてやっと理解できました。

 

ときに、何十年かぶりに「最大公約数」「最小公倍数」という言葉と再会したので、この機会に、当社を最大公約数と最小公倍数とを使って分析してみました。

当社では月毎(15日前後)に税理士・コンサル等の先生方にご参加頂き、全体会議(リモートを含む)を本社で行っています。メンバーは各事業部長と役員の8名+先生方です。

小さい会社ではありますがお陰様で従業員の多様性は多岐に及び、法学部・経済学部・農学部・文学部・家政学部・体育学部・様々な専門学校の出身、英語が堪能な者、障害のある者、また前職が植木屋や長距離運転手・調理師・宅地建物取引主任など、それこそ多様な人材が務めてくれています。

これらの多様性や事業部ごとの特性に垣根を設けず掛け合わせ、独自の部分を拡大・強調していくことで最小公倍数の施策を思考し、企画・開発の可能性を導き出すことが手段であり、そして実行に移していくことが会議の目的です。

また異なる事業部の複数の意見の中から導き出した最小公倍数の施策を、次に各事業部間で妥協できる最大限の落とし所として共通の要素を導き出し、投資資金や経費を最小限に抑えるために共通の重複した部分を精査することで最大公約数を導き出すことが企業努力もしくは経営努力だと考える次第です。

 

オミクロン株が感染拡大の兆候を見せています。

今、日本経済を取り巻く様々な環境の激変が矢継ぎ早に押し寄せていますが、これは「リスク」ではなく、今が新しい仕組みを作っていく「大いなるチャンス」と捉え、いっそう社業に精励いたす決意です。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

※還暦の祝いに、先輩諸氏の皆様が赤い柔道着を贈ってくださいました。

2021年

12月

25日

工場のトイレ掃除をやり過ぎて血豆が出来ました

20年以上前から、本社事務所の玄関とトイレの掃除は私の担当です。

玄関とトイレは風水上、とても重要な場所です。

玄関は会社の顔ですし、トイレは会社の真の姿が最も出る場所だと思います。けれども皆が最も掃除したくない場所でもあります。

皆がやりたくない事を先頭に立ち、やって見せるのが中小企業の経営者だと私は考えていますので、そんなわけで長年に渡り本社事務所の玄関とトイレ掃除の担当をしています。

 

今回、事務所のトイレの他に、工場のトイレ(男女2か所)の徹底的な掃除をやろう!と決めました。

普段は、工場のトイレまで私が進出して行って掃除をすると皆が気疲れしてしまうので、任せています。

8年前に改装したので、それ以来の私の出番です。

皆、毎日掃除をしてくれていますが、就業時間内の限られた時間の中での掃除ということもあり、また経年の劣化もあり、便器も壁も全体的になんとなく薄汚れた印象です。

徹底的に完璧に綺麗にするには数時間の掃除ではムリと判断し、主に毎週土日の電話が少ない時間を見繕い、10月から12月まで約2か月間かけて私1人で、新築のトイレと同レベルまでピカピカに掃除しました。

便器の蓋はペーパーやすりをかけて塗り直し、ホーローは磨き、アルミサッシは外して塗り直し、トイレの外壁も内壁もペンキで塗り直しました。天井も塗り直しました。

落ちて来たペンキをかぶってしまい、髪についたペンキが取れず急遽散髪屋に行くはめになりました。

トイレの床のタイル掃除が最も大変で、漂白剤をかけて1日置き、その後に洗剤をかけてデッキブラシで擦ったのですが、なかなか長年の汚れが落ちず、力を込めて擦ったブラシの柄の端で手のひらに血豆が出来ました。

 

私がトイレ掃除をしていると、工場の従業員たちが代わる代わるやって来て、「社長、申し訳ない」と言うのです。

私は「皆はちゃんと掃除してくれてるよ。普通の掃除ではもう綺麗にならなくなったところをやってる」と答え、次のような話をしました。

「昔の映画館が廃れて行ったのはトイレが汚かったから。トイレを綺麗にすることによって映画館は息を吹きかえした。

お客さんに気持ち良くトイレを使ってもらうようになったら、映画館に人が来るようになった。

俺も同じ。職場のトイレが綺麗なら、働いてる人も気持ちが良い。

皆がこの会社を選んで働きに来てくれてることに、経営者として感謝してる。

皆、気を使うなよ。大企業じゃないから出来ることが限られてるけど、皆に少しでも気持ち良い環境で働いてもらいたいからやってるだけや」

そう伝えました。

その思いで、100枚近くあるガラスも私1人で、透明と間違ってぶつかってしまうほどピカピカに磨きました。鉄の扉は事業部長と2人で塗り直しました。

この2か月は時間を見つけると、ひたすら掃除をしていたので、塗っても塗っても色が付かないペンキの悪夢を見て寝汗を搔きました・・・本当です。

 

人は綺麗なところは掃除するのです。でも普通の掃除では落ちなくなった汚れは仕方ないものとして掃除しなくなります。そのうち誰かが何とかするだろう・・・と思って、どんどん落とすのが難しい汚れとなっていきます。ますます誰も手を付けなくなります。

もうそうなったらリセットするのは経営者しかないでしょう。

業者に頼んだら簡単に済みますが、中小企業はそこまで経費を掛けられませんし、皆の意識改革も狙っていたので、今回は私自身が徹底的に掃除しました。

汚れが一旦リセットされたので、工場の皆も今まで以上に熱心に掃除をしてくれているようです。「社長ひとりにさせられんよ」と言ってくれました。

 

大企業のように掃除専門の人を雇うことは出来ませんが、けれども当社は非管理職やパートの方たちだけが掃除するのではなく、管理職も社長も皆、全員が同じように掃除の順番が回ってきます。

ドブ掃除も長靴を履いて私もドブの中に入ります。

口先だけで「掃除しろ」と言われたら嫌だけど、社長がそれだけやってるんだから仕方ないわ!と皆も思ってくれていると感じます。

 

本年もたいへんお世話になり誠に有難うございました。心より深謝申し上げます。

このブログで本年最後のブログを〆させていただきます。 来る令和4年も皆様方のご多幸をお祈り申し上げると共に変わりませぬご厚情の程、お願い申し上げる次第であります。

2021年

11月

21日

ポストコロナの経営を考える

先般、国際規格ISO14001環境マネジメントシステムのサーベイランス審査(維持審査)がありました。

その中で、審査員の方より「ポストコロナにおける経営戦略と地球環境への配慮」についてインタビューを受けました。

今回のブログはそのインタビューで私が述べさせていただいたことや、現在考えていることなどを綴ってみようと思います。

 

<たえず見直し>

ポストコロナ時代の中小企業経営についてですが、企業をコロナ前の元の状態に戻すのではなく、新しい企業に作り変えて行ことう考えています。

2013年のブログ>>に「第二の座右の銘は、たえず見直し」と書いたように、日頃より「たえず見直し」は行っていますが、このコロナによる社会環境の変化は、「見直し」を最大値で行える絶好のタイミングだと思っています。

ちなみに会社HPにも掲載していますが、当社の「経営の基本方針>>」の1つが「聖域を設ける事無く、何事に対してもたえず見直しを行い、変わり続ける経営環境の変化に柔軟に対応します」です。

 

<まずは身近な小さいところから見直し>

小さな話になりますが、「数百円程度の小さな経費の削減でも、それを50ヵ所も100ヵ所も出来たら大きな改善になるから」と各事業部長へも見直しをお願いしました。

光熱費等の契約の見直し、備品の仕入れ先やリース契約の見直し、不良在庫やデッドスペースの整理など、小さいことからコツコツたえず見直しを行っています。

また、収益を改善させるには「土台づくり」が大切だと考え、ビジネスプロセス(業務手順・役割分担・業務ルール)のマネジメントを強化して行きたいと考えています。

 

<今ある資源を活用しながら変化する>

「新しい企業に作り変えて行く」と上記で申しましたが、中小企業は経営規模や予算面から考えて、大改革は出来ません。

今ある資源を活用して新しい商品を開発する、もしくは既存の商品でも売り方を変えるなどの戦略を取る方が、新たに製品や市場を開発するよりも低コストかつ低リスクで行うことが可能だと考えて日々思考しています。

過去に当社が行ったことを幾つか挙げてみます。

・女性のファッションの流行が変化し「肩パット」が売れなくなった。そこで肩パットの原料を使い「アイロン台の芯」にして販売。

・毛布の「製造」にクリーニングや真空パックなどの「サービス」の付加価値をつけた。

・災害備蓄用毛布で使用していた真空パックの機械を活用し、災害備蓄用の衛生用品(生理用品・おむつ)を販売。

 

<賛否両論の「選択と集中」>

長年唱えられ続け、賛否両論の「選択と集中」ですが、

自社の事業や商品について、フレームワークなどを活用しながら絞り込み、成長が見込める事業や商品には「身の丈を超えない範囲」で集中的に投資を行う戦略も行っています。

また当社の取扱商品の中には市場が縮小に向かっているものもありますので、そこに関しては自社の経営資源を活用できる周辺領域へ、無理のない範囲で投資軸を変えながら少しずつ業態転換を図っていきたいと考えています。

しかし選択と集中と言いましても、成長性や収益性やシェア率だけで取捨選択をしてしまうと、後で後悔することにもなりかねないです。

例えば取扱商品でもあるウール毛布ですが、一時は市場が縮小し、取扱をやめた同業他社が続出しました。その結果、細々と続けていた当社のシェアが拡大するなど、そういった事例も経験すると、選択と集中の難しさやリスクも感じます。

細々とでも取引を続けていれば「こんなの作れます?」「こんな商品あります?」など、仕事の提案や情報なども新たに入って来るので、お取引先との関係が切れてしまわないように慎重に精査する必要があると感じます。

 

<ストックビジネス&フロービジネス>

当社の現在の状況は、ストックビジネスでの売上が1割程度、フロービジネスでの売上が9割程度です。ストックビジネスについては当社シニア事業部の高齢者住宅事業や介護サービス事業等です。

泉南市という私が生まれ育った場所で地元に貢献出来るシニア事業に進出したいという思いの方が先で、2つのビジネスモデルの違いを意識していた訳ではありません。

しかし、後で気がついたらそれはストックビジネスの方に分類されるもので、フロービジネスとは違ってコロナ禍のような変化が激しい時にも外的要因を受けにくいモデルになっていることを改めて感じました。

製造業であっても販売後のサービスでストックビジネスを実現することは出来るのではないかと模索しています。

 

<デジタル化→DX化>

「デジタル化」と「DX化」が違う意味を持つ言葉だったとは最近知りました。正直言いまして苦手分野です。

ただアナログ→デジタル化→DX化は不可逆的に進んで行くでしょうし、生まれたときからインターネットが身近にある世代、「デジタルネイティブ」(※おおむね1990年以降に生まれた人)は今後増えて行く一方なのに対し、アナログ人間は減って行く一方です。

そう考えるとデジタル化に取り組まなければ、ビジネスの土俵に上がることも出来ない時代はそう遠くないうちに来そうです。

ただ、どんな時代になろうとも、お客様やお取引先と直接お会いして人間関係を深めることはやはり大切で、訪問や来社に関しては、デジタルとリアルの最適な配分を模索して行かなければならないと考えています。

 

<環境問題への取り組み>

CO2排出量削減のための太陽光発電の導入や、化学物質等の環境負荷低減のために次亜塩素酸水を使用したクリーニングの導入などを行っています。(その他の取り組みは、当社HP>>の「環境」の項目をご参照ください)

ISO14001やESGやSDGsが広く知られるようになり、ますます企業の環境問題への取組は重要視される時代になってきました。

利益のみを追求する資本主義経済を絶対視する価値観から抜け出し、「持続可能な未来の実現」に貢献する企業でなければ企業価値やその存在自体が危うくなり、逆に事業として社会課題の解決を目指す企業には、資金も消費者も集まる構造に変化してきています。

事実、当社ではESGやSDGsへの取組を開始して以降、到底、大阪の片田舎の中小企業では、お声がかかるはずもない所から声をかけて頂いており、社会が求めているものを知りそれに応えて行くことや、社会の潮流に乗って行くことの大切さを肌で感じています。

 

<歴史の教科書に載るような変化の時代>

数十年後の未来から「今」を振り返った時、ペストの流行により世界の中心が神から人間に替わったルネサンスや、18世紀の産業革命と同列に語られるほど、歴史の教科書に載るような大きな変化の時代の中に今私たちは居ると仰っている方がいました。

私もそう感じます。大変な時代です。30年経営者をやっていても、その経験値が通用しないようなことも多々あり、そのような中で日々、意思決定して行かなければなりません。

そのようなザマですが、レスポンスよく様々な経営戦略の試行錯誤を繰り返し、たえず見直しながら、時代に合った新しい企業に作り変えて行く所存です。

<お知らせ>

令和3年11月16日(火)に開催された泉南市商工会主催・泉南市後援の「優良勤続従業員表彰式」において、当社の社員2名が表彰され、賞状と記念品を頂きました。

くわしくはコチラ>>

2021年

10月

23日

還暦のマインドセット

私は、まもなく還暦(満60歳の誕生日)を迎えます。

先日、地元の商工会シニアクラブ(敬老)から入会の案内状が届きました。

早速、内容を確認しましたところ満60歳から入会できる、地区と商工会の合同親睦会でした。

このシニアクラブへの入会について内心を語ると、

体力の衰えを感じ始めた5年前頃より、自分の老いを受け入れる気持ちと拒絶する気持ちがせめぎ合っており、今現在は、老いを受け入れる気持ちが49%、拒絶する気持ちが51%というところの為、まだ自分を「シニア」というカテゴリーの中に置きたくなく、地元の情報収集には良さそうだと思いながらも、今回はお断りさせて頂くことにしました。

 

さて私は製造業、サービス業、シニア事業等をさせていただいている関係で、様々な立場や年齢層の方と交流させていただく機会が多いです。

まず厄年を迎えた40歳くらいの方(外注工場の2代目・3代目社長等)が発言される言葉でよくあるのが、「もうこんな歳になってしまった。ついに初老です。」「30代の時は夜更かししても平気だったのに、近頃は体に堪えて、次の日に休むほどではないが朝起きるのと仕事がつらい。」など、自分の老いを覚え始めた戸惑いの声です。

そしてよく質問されるのが、「厄年の時に何か悪いことが起こりませんでしたか?」等です。

私は迷わず、「痔の手術したぐらい。当時、体力の衰えもあまり感じなかったし、気にすることはないと思う」と答えています。

 

次に50歳くらいの方(某銀行の支店長等)ですが、「最近は体力が落ちて疲れが翌日の朝になっても全く回復していません。そのうえ回復には2~3日かかります。」「体力にもう自信がありません。高齢者の仲間入りですわ!?もう駄目です。」など、自分の老いを嘆く声をよく耳にします。

私は50歳から通い出した人間ドックの話をさせてもらい、個人差はあるので一概には言えないけれど・・・と注釈をつけながらも、人間ドックの受診を勧めるようにしています。

ずばり言わせていただくと、私から見て40歳、50歳の方はまだまだ若々しく映り「老いを嘆くには早すぎる!」と思ってしまいます。

 

そして私と同じ還暦くらいの方ですが、皆さんが一様に「定年退職」についての不安や退職後の夢を語り始めることが多いように思います。

社会に出た日から40年近く背負って来た重い荷物を降ろせる日がいよいよ間近に迫り、解放される喜びや安堵や充足感が表情に表れている同年代を羨ましく思いながら、

私は「元気な内は嘱託や、たとえアルバイトでも働けるだけ働いて、そろそろ時間的にも余裕が生まれてくると思うので、今まで後回しにしてきたやりたいことも健康に留意しながら無理せずに同時進行でやればいいのでは!?」などと話しています。

 

さてここからは私より年長者の方々のお話になりますが、

70歳くらいの方に(商工会の顧問等)ですが、私が「次の誕生日が来たら還暦になります」「40年近く働かせていただいて来ましたが、あと何年、元気に働かせていただけるだろう!?」などと話すと、

「今の長寿社会で、還暦ぐらいの年齢で高齢者入りみたいな顔するなよ!!」「まだまだ今からやろ!」とズバッと切られ、一笑に付されます。

 

それが80歳くらいの方(地元の同業者長老等)になりますと、「80歳を過ぎて初めて周りの知古の方々がだんだんと亡くなり、居なくなってきたことに気付いて、初めて老いを受け入れるようになった。」「いずれはまあそうなるだろうけど、あんたは後、20年くらいはまだ大丈夫!」「立花君はまだまだ頑張れますよ!」と仰っていただき励まされます。

 

そして最後に90歳くらいの方(当サ高住の入居者の方等)は、「最近よく思うが、80歳代は100歳まで生きたいと思っていたが、結局人間はなぁ、自然に老いて死ねるまで、運命に逆らわず生きればいいと思う!」と深い重みのある言葉を賜りました。

 

このように様々な年齢層の方との交流の中から、まもなく還暦を迎えるにあたって、私が今思うことは、

身体という魂の器は、自然の摂理で年々老いて行くだろうが、それを悲観したり投げやりになってはいけない。自分の老いと折り合いを付けながら、昔のようには出来なくなった自分も受け入る。しかし老いに対して決して完全無抵抗の受け身にならず、自分で自分を諦めない。

少しでも健康に長生きが出来るよう、人間ドックに行ったり、運動したり、食事に気をつけたり、無理の無い範囲で生きている限り努力を続ける。

 

魂の老化は自分次第。

意識して人生を楽しむ。行動力とレスポンスの速さは私の強み。それを失わない。

新しいものに好奇心を持ち、アンテナを立てて世の中の潮流に敏感でありたい。

世の中の常識や価値観は早いスピードで変化して行っていることを心にとめ、学び続け、自分の認識を時代に合わせて修正して行く。

吉田松陰は牢獄の中でも、死刑が決まった後でも、勉強を続けたそうです。

そんな松陰を見て、何十年も入獄されて自暴自棄になっていた罪人たち、果ては看守までも、松陰と勉強会をするようになったそう。

 

最近知った言葉。

「アンラーニング」

環境変化の激しい現代社会に適応するために、自分の知識や価値観は既に時代に合わない古いものなのかもしれないと疑い、意識的に棄て去り、新たに学び直すこと。

学習(ラーニング)と学習棄却(アンラーニング)という、2種類のプロセスのサイクルをたえず回していくことが不可欠。

 

2021年

9月

18日

人間ドック10年目

10年前の50歳になった年に、知人に紹介していただき、会員制の健康管理クラブに入会しました。

そこの人間ドックではPET検査やCT・MRI検査をはじめとして、体の隅々までの精密検査が年に1回あります(検査項目が多いため、2週間の間隔を開けて検査日が2回)。

その半年後にはもう少し簡易的な内容の中間検査があり、その2回の検査の間にも郵送キットでの尿検査やストレスチェックが定期的にあります。

 

10年前、初めて人間ドックへ向かう朝、

それまではこの規模の検査をした事も無かったし、風邪ぐらいしか病気の経験がなかったので、「今日、もしかしたら大きな病気が見つかるかもしれない!?」と急に不安に襲われ、「恐いから行きたくない…」と弱気になってしまいました。

しかし「経営者たる者、死ぬにしても段取りと責任がある!」と気持ちを入れ替えて初日を迎えたことが思い出されます。

 

先日、10年目の人間ドックを受けて来ました。もう慣れたものです。

5~6年位前からある良性の7ミリ程度の胆のうのポリープや、ギリギリ検知できるサイズの腎臓結石や、ストレス性の突発的な高血糖、胃粘膜の糜爛の繰り返しは、今年も変わらずありました。

しかし生来の野菜好きのせいか、コレステロールや血圧が平均より低く、半年前から続けているストレッチの影響か骨密度も「40代後半」で、こと動脈硬化指数に依る血管年齢は今回の受診では「40代半ば」でした。(ただし、あと5キロ痩せなさいとご助言を頂いています笑)

今年も無事に人間ドックが終わり、ホッとしています。

 

ところで毎回そうなのですが、私が人間ドックのために休暇を取っていたことが知り合いの方々に伝わると、「どこか悪いのですか!?」「何か心配事があるのですか!?」とか質問を受けます。そして「若いころに柔道で鍛えているから心配ないでしょう!?」などと仰ってくださいます。

確かに私自身、40代後半くらいまでは「自分だけは永遠に病気に罹ることはない、死ぬはずがない!」くらいの気持ちがあったことも事実でした。

しかし考えてみれば、私の母は闘病の末、37歳で早逝しています。また知人や古くからの友人が、40代後半頃から大病を患ったこと、またその結果、鬼籍に入られた方も少なからずおられることがきっかけとなり、人間ドックに通うようになりました。

 

生きている限りは加齢に勝てないとしても、ベストな健康でいたい。

そして常日頃より自分自身の健康状態を知ることが、予防の観点からリスクマネジメントになりますし、もし何らかの病気が発見されても早期発見・早期治療で、寿命を迎えて自分自身の時間が永遠に止まるまで、健康状態をできる限りベストに保つことで、私に関わる全ての人たちに対して、私の立場の責任を全うできると思うのです。

 

まず「健康であることがすべての始まりである」と言っても過言ではなく、健康があってこそ未来に向かって意欲が湧き、様々な発想や閃きが生まれたり、諸課題に対しても建設的になれたりするのだろうと思います。

この歳になってまで強靭な体力までとは考えませんが、健康に留意しながら、特にこれからも新型コロナウイルス感染症に気を付けながら、精進を重ねていきたいと思います。

 

■関連記事:※定年・終活>> ※健康という責任>> ※経営者に終わりは無い>>

 

2021年

8月

09日

祝・講道館柔道のサムライ大野将平選手

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し、コロナワクチンの接種が進むものの未だに収束の目途も立ちかねている中、様々な困難や問題を抱えながらも、史上初の1年延期となった東京オリンピックが8月8日に無事閉幕しました。

まず、東京オリンピック開催に係わり、ご尽力されました全ての方に心より敬意を表します。

 

今大会、日本は過去最多のメダルラッシュでした。柔道も過去最多の金メダル9個、総メダル数12個という素晴らしい成績を収めました。

特に大野将平選手が成し遂げたオリンピック2連覇金メダル獲得の偉業は、天理柔道会のOBとして大変嬉しく、誇りであり、限りない称賛と敬意を大野選手に送りたいと思います。

優勝が決まった瞬間には、目頭が熱くなりました。観戦に力が入り過ぎたのか、翌日には全身筋肉痛になっていました。

 

大野将平選手の自分自身に厳しく礼儀正しい凛とした佇まい、正々堂々とした組手さばき、そして鍛え抜かれた肉体、まさにどれをとっても戦いぶりに「心・技・体」ともに研ぎ澄まされた「講道館柔道のサムライ」の姿を見ているようでした。

また試合運びも、私自身が現役だった時代の柔道である「絶対王者たる日本柔道」を彷彿とさせるような展開を、東京オリンピック日本武道館の畳の上で体現してくれたように思いました。

 

東京オリンピック前の2020年の、スポーツ総合雑誌Numberの記事ですが、大野選手優勝後にヤフーニュースで配信されていたこのインタビュー記事がとても素晴らしく、彼の精神性の高さを改めて知ることが出来る内容だったので、ここで紹介させてください。

 

■オリンピックは異常なんだ。勝つには、自分が異常になるしかない」大野将平が語っていた柔道と金メダルへの“覚悟”《2連覇達成》>>

 

楽しい柔道との決別、敗戦して「自分が異常になるしかない」と覚悟を決めたこと、運に左右されない“圧倒的な実力” を追求して行ったこと、その一方で「勝負には運があるけど、徳を積むことで心が落ち着くんだよ」と教えられゴミを拾うなど一日一善を人知れず積み重ねたこと、コップを大きくして“想定外を想定内にする”ことなどが綴られています。

リオから東京までの5年間、オリンピック金メダル2連覇の偉業を果たす為に彼はずっと苦しみの中に居たのではないか?と思うほど命がけで妥協の無い練習を重ね続け、しかしそうやって自分の肉体を極限まで追い込むことによって心の安寧を図っていたのだと思いました。

また記事の中にあるように一日一善の徳を積み重ねたことや、畳や対戦相手に敬意を持った行動や、終始礼節のある佇まい、もろもろの発言(インタビューの最初に開催への感謝)に至るまで、その精神性の高さには目を見張るところがあり、経営者として見習らわなければならないところが随所にありました。

大野選手の志の高さや、柔道家としての階段を更に登ったことを、今回のオリンピックで改めて感じました。

 

また団体戦の銀メダルは「日本柔道」にとってプラスになり、世界の「JUDO」にとってもプラスなると思いました。

というのは、柔道は嘉納治五郎先生の教えにありますように、生涯を通して一生が修行と言われるものですので、いつもいつも100点満点である必要はなく、逆に銀メダルだった悔しさが次のパリ大会に向かって日本柔道の更なる「精進のばね」になり、より高みへと驕ることなく進んでいけると考えます。

また金メダルのフランスは世界でも冠たる「JUDO」が盛んな国であり、東京オリンピックでの勝利や、3年後のパリ大会(自国開催)での2連覇の夢で、ますますJUDOの人気が高まり、その波及効果で世界でもJUDO人口が増えて行ってくれるのではないかと思います。人間万事塞翁が馬です。

 

日本で始まり、日本が世界に普及させた柔道です。

柔道は私に多くの事を教えてくれ、多くの大切な出会いを与えてくれ、人生を変えてくれました。(※人生のターニングポイント>>

日本国内でも、今回の東京オリンピックでの日本選手の活躍を機に、金メダルに憧れて柔道を始める子供たちが増加して行ってくれればと願います。

※写真は、リオデジャネイロオリンピック金メダル後

2021年

7月

24日

事業継続マネジメントシステムを構築する

令和が始まった時、現在のコロナ禍を予想していた経営者がいったい何人いたでしょうか?

自分の会社が台風や地震で被災する未来を、本気で想像したことがある経営者は?

恥ずかしながら私は、当然の備えとして防災の備えはしていても、自分が本当に被災することになった2018年の8月まで、自社が被災する未来を、現実感を持って想像したことはありませんでした。

というのも、当社があるここ泉南市に私は約60年近く暮らしていますが、これまで大きな災害に遭ったことは1度もありませんでした。

 

【被災体験】

関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突するなど、近畿地方を中心に甚大な被害を出した台風21号が通り過ぎた後、私は自社の被害を確認するために、まだ暴風が時折吹く中、工場に向かいました。

2階建ての工場の屋根が捲れ上がり、一部無くなっていることに気づき愕然としました。合計で工場4棟、倉庫2棟、テント倉庫1棟がそれぞれ被害の大小はありますが被災しました。テント倉庫に至っては柱だけが残されている状態で、我が目を疑い、乾いた笑いが出てしまいました。

数日間停電し、電子機器は故障し、固定電話は使えない状態でした。

応急措置や関係各所への連絡、工事の手配など、早急にやらなければならない事が山のようにありました。それと並行して他の事業部の応援に行ったり人員を振り分けたり、体がいくつあっても足りません。復旧に向けて優先順位を付けるのも一苦労でした。

有難かったのは各事業部のリーダー達が指示待ち族にならず、自ら判断して行動してくれたことです。それでも経営者にしか決められない事や経営者しか対応出来ない事も沢山あり物凄く多忙でした。

この時の当社には、防災対策や危機管理マニュアルはあっても「事業継続」を明確な目標としたBCPというものは無かったのです。(関連記事:台風21号>>

 

【損害保険】

資金面だけではなく、心理的にも私の一番の大きな救いになったのは「損害保険」です。

私は不安症な性分の為、保険は万事抜かりなく備えています。そこにコストを掛け過ぎているのでは?と言われることもありますが、コストカットを優先して運や自然に会社の行く末を任せるような事はしたくありません。

地震・洪水・台風などの自然災害をはじめとした脅威に襲われたとしても、事業を早期復旧させ継続していくのが、経営責任だと考えています。その為には保険は欠かせないものです。この時、改めて実感し、長年 保険をかけ続けていて良かったと心底思いました。

 

【BCP→BCMS→ISO 22301】

今、世界でも日本でも、気候変動の影響で、100年に一度と言われていたような災害が頻繁に発生しています。

次また当社が被災した時には、前回の反省点を教訓とし、より効率的で効果的な対応が出来るように事業継続計画(BCP)を策定しようと思いました。

BCPがあれば、各事業部のリーダー達も、逐一私に判断を仰ぐ必要もなく、不安を持ちながらの自己判断でもなく、合理的な根拠に基づいて行動を順次起こせると思いました。私自身も意思決定がしやすくなります。

しかしただ事業継続計画を策定するだけでは、いざという時に計画倒れになってしまう可能性があります。BCPを従業員に浸透させ、定期的に改善と最適化を組織的に行うシステム(BCMS)を構築したいと考え、どうせやるならばとBCMSの国際規格であるISO 22301(事業継続マネジメントシステム)の取得を目指し、この度、皆様のお陰で認証を取得することが出来ました。

 

災害発生後からの事業再開が遅くなればなるほど、お取引先を失うリスクも高まります。

また、これだけ自然災害が増えて来ると、ESGやSDGsと同様に、BCP策定の有無がビジネスパートナーの条件になる未来も近いと考えています。

またそのBCPも専門の第三者機関が審査した国際規格となると、当社の強みにもなると考えています。

また当社のテキスタイル事業部は、主に官公庁向けの災害用毛布を製造しているという特色から考えても、災害から早期復旧し、いち早く物資を社会に供給することは当社の使命でもあり社会的責任でもあると考えています。

 

たえず見直しをしながら、来たるべき危機に備えてまいります。(できればもう2度と来て欲しくないのが本心ですが)。

<お知らせ>

丸竹コーポレーション株式会社は、2021年6月25日付けで、事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格「ISO22301:2019」認証を取得いたしました

くわしくはコチラ>>

2021年

6月

19日

生まれ変わる苦しみ

ここ大阪では緊急事態宣言から、まん延防止等重点措置に移行するようです。

外出自粛中の皆様も多くおられることと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は健康管理の一環としてストレッチを始めました。あと読書の時間が増えました。

 

先般、読んだ歴史本に「時代が移り変わる時、必ずしも素晴らしい発明や良い出来事だけがきっかけとは限らない」と書かれていました。

描かれていたのは明治維新についてです。

黒船来航と不平等条約という外国からの脅威、海外流出による生糸や茶の国内での品不足、それに連動した諸物価の高騰、その一方、海外からの安価な綿織物の流入により大きな経済的損害を被った綿織物業、たくさんの犠牲を出した内戦。

このように日本は様々な苦しみを味わいながらも、近代国家へ向けての「大激変」に順応していくことで、急激な成長を成し遂げることが出来たというような内容でした。

私は本を読みながら、まさに現在のコロナ禍と同じプロセスだと感じました。

「黒船来航」「新型コロナ」それぞれ1つの禍がきっかけとなり、さまざまな変化が至る所で起き、その変化に人々は苦心惨憺しながらも順応して、新しい時代へと生まれ変わって行く様子が共通しています。

 

コロナ禍が始まって今で1年半ほどですが、変化が加速しているのを感じます。少し例を挙げてみます。

・リスク分散の為に、企業のサプライチェーンのグローバル分散や国内回帰が進んでいます。

・多くの小売実店舗が苦戦している中、昨年米アマゾンは75,000人の追加採用を発表しています。

・リモート会議やリモートワークが加速しています。それにより都会のオフィスが縮小、また東京から転出する企業や個人も増えて来ているようです。またリモートワークは勤怠管理が難しいため、年功序列や勤務時間での評価ではなく、成果主義の方向へ変わって行くと予想されています。

・現在のところ期間限定ではありますが、「初診患者」のオンライン診療も解禁されました。

・リモート授業の浸透。今後はアマゾンのようなショッピングサイトで有名教授の授業1コマ〇円などで買える世界に変わって行くと予想している識者もいます。

・zoom飲みなどの新しい文化が誕生しました。

 以上のようなものは、コロナが無ければ、ここまで急激なスピードで浸透していなかったはずです。

 

あと、コロナとは関係はありませんが、人口の多くがスマホを持ち、SNSで自分の意見を発信したり、同時に何百・何千人に情報をシェアしたりが可能になったことで、従来の、人の口から口へと伝わって行く速度とは比べ物にならないほどの速いスピードで情報が拡散され、それにより人々の意識が変化して行くスピードも、どんどん速くなっていると感じます。

例えばジェンダー問題については、現在の世間の意識と、仮に5年前の意識とは大きく変化していると思います。その世間の意識の変化に気が付かないと、例の政治家のようにバッシングを受けることになるのでしょう。

また近頃毎日のように様々な番組でSDGsのコーナーを見かけます。そうなって来るとすごいもので、どんどん浸透して行っているようです。

先月当社の面接を受けに来てくれた方の履歴書にはSDGsについて書かれていて、逆に私の方が驚いてしまいました。

 

新型コロナは人類にとって大きな禍です。しかし大きな禍を何度も何度も乗り越えて、変化し順応しながら社会を発展させて来たのが人類です。

この機会にしか出来ないであろうことを、「ピンチをチャンスに変える」意気込みで、変革のきっかけにするため挑戦していければと思います。

 

2021年

5月

17日

自社の未来を考える

まず、令和2年度の収支決算を無事に終えることが出来ましたことをご報告申し上げます。これも皆様方のお陰と心より深謝いたします。誠にありがとうございました。

また今年度も引き続き、変わらぬご支援・ご指導・ご厚情の程、伏してお願い申し上げる次第であります。

 

さて今期は、社会全体の状況を一変させた一回目の「緊急事態宣言中」の4月から年初が始まり、さらに「まん延防止措置」中の3月末に期末を迎えるという、まさにコロナ禍一色で、社会や経営の環境が大激変したと言っても過言ではない一年間でした。

 

【1つ目の不安】

これだけの大激変に晒されますと、常に頭から離れない不安があります。

「5年後、10年後、もっと言えば1年後も、お客様は変わらず当社の商品やサービスを買ってくださるだろうか?」という不安です。

当社は4つの事業部があり、それぞれにサービスや複数の商品を持っています。

その中には、このコロナ禍で売上が大幅に減少した商品もあります。世の中がコロナ以前の状態に戻るまで今後数年は、その市場自体の回復が厳しいと思われます。

同じ商品でも売り方を工夫したり、市場を変更したりすることを考えて行かなければならないでしょう。

また、今後さらに海外商品が入って来て、それが競合になると予想される自社商品もありますので、価格競争をするのではなくESGやSDGsなどで付加価値を付けて行くことも考えています。

また、なかなか簡単には行かないでしょうが、競争領域と非競争領域を切り分け、思い切って非競争領域では競合他社と協働することによってコスト削減を実現し、競争領域に資源を集中して行きたいと考えています。

現在、非競争領域での協働(仲間づくり)は自動車業界や保険業界やIT業界でも進められているようです。花王株式会社とライオン株式とでは、協働してスマート物流への取り組みを開始したという報道を見ました。同じくキリンとアサヒも物流の領域で協働するようです。(関連記事:同業他社>>

また新規の商品開発は「失敗しても良いからやってみなはれ!」の精神で常に行っていますが、それと同じぐらい新規顧客の開拓も重要だと考えていますので、営業活動や広告、そして今後ますます重要になって行くであろうWEB面でもHPを小まめに更新して最新の情報を発信したり、機会損失が無いようSEO対策の強化も、重要度の高い課題として進めて行かなければならないと考えています。

 

【2つ目の不安】

「今後人口減少し、市場が縮小する日本で、今のままの事業構造、製造体制で良いのだろうか?」ということです。

海外で販路を開拓するという道は、当社のような規模の中小企業にとっては難しく、また自社商品のジャンルから考えても、まず無理です。

国内市場が縮小し、それに伴い生産が減少し稼働率が低下すると効率性が悪化し、生産の変動費等が増加し減益に繋がってしまいます。

固定費や一般管理費の削減を図り、過度な拡大は狙わず事業規模の最適化を図り、市場が今後縮小しても収益を確保できる事業構造改革が必要だと考えています。

また事業部同士が今以上に相互に関連した事業展開を行い、自社独自の強みを強化して行きたいと考えています。

また社会課題である脱炭素化にも積極的に取り組み、自社の企業価値の向上を図るとともに固定費の削減も実現させたいと思い、消費電力の少ないモーターに順次置き換えています。また工場で使用しているフォークリフトも順次(残り1台以外)電気自動車に買い替えました。また新しく作った出荷スペースの屋根を採光性の高い全天候型の屋根にして照明の省エネを図りました。

 

このように不安に対する解を求めて思考を繰り返し、良いと思うことはなるべく速やかに実行して行っていますが、脳裏から四六時中、不安が離れることはなく、何をしていても、たとえ趣味や遊びの最中でも、常に観るもの触るもののすべてに「何かヒントがないか!?どこかに解はないか!?」と探しています。

しかし経営者でいる限り、永遠に悩み続けるのだろうと思います。

自分自身が健康である限り、永遠に悩み続け、挑戦し続ける覚悟でございます。

コロナにより何かと不便の多い今日ですが、この状況が一日も早く解消され、平穏な日々が取り戻せるよう心から願っております。

<お知らせ>

テキスタイル事業部、真空パック工場の入出荷スペースに全天候型の屋根を増築いたしました。採光性の高い半透明のFRP(繊維強化プラスチック)素材を使用した屋根のため、照明の省エネが可能になり、SDGsの貢献へ繋がるものと考えています。

2021年

5月

01日

固定概念を覆したリモート会議

ここ大阪では再び緊急事態宣言が発出されました。

いま最も憂慮されるのは医療体制だと思います。一年以上に渡り、最前線で奮闘されている医療関係者の方々のご尽力に心から敬意と感謝を申し上げます。

 

さて先般、所属させていただいている異業種交流会が、コロナ禍により昨年度から交流会の開催中止を余儀なくされているので、今年度は「リモート交流会」を開いてみないかと、T副会長が会員の皆さんに呼びかけられました。

しかし一部の会員の方から、「たぶん画面だと表情も分かり辛いし、スピーカーからの声を聞いても誰の声か分からないだろうし、操作もよく分からない!」といったような反対のご意見がありました。

実は、このようなご意見は、私も実際にリモート会議を経験するまでは、同じ意見を持っていました。

大変遅ればせながら今年に入ってから、てんやわんやの末に、私もリモート会議のデビューを果たしたのですが、実際にリモートを経験してみると、私のその思い込みは遠く彼方に飛び去って行きました。

予想を遥かに上回る臨場感、驚嘆に値するリアリティなのです。

先ずあまりの画面の鮮明さに驚きました。発言者が自動でクローズアップされるのですが、アップされた顔は肌質を始め、まつ毛や鼻毛の1本1本までが、今までメガネを通して見ていた何倍も鮮明に見えるではないですか!?

そしてスピーカーからの声も響きわたるように聞こえてきます。

画面越しでは、表情や視線や姿勢や感情などの非言語コミュニケーションの部分が感じられないのではないか?そのため経営者としての感度が低くなり、汲み取れない部分や見落としがさまざま発生するのではないかと危惧していました。

しかしコロナ禍の今、互いにマスクをして、アクリルパネル越しに、空気清浄機がゴーゴー鳴っている会議室で話すより、ずっと快適でスムーズで身近に感じました。

 

このお話をT副会長にさせていただきましたところ、リモートに反対のご意見を持っておられた方にも早速お話しされたみたいで、ほぼ全員の賛同を得られて5月にリモート交流会を開催する予定になりました。

 

変化の激しい時代にあって柔軟性は特に必要なものであることを、自分がリモートを体験してみて改めて思い知りました。

思考に関しても固定観念に縛られて、情報や価値観をアップデート出来ずにいると、時代の流れに取り残されていくばかりです。

私は最低でもあと15年は現役で働いていたいと思っていますので、頭は常に柔軟にして、食わず嫌いせず、新しいテクノロジーや潮流にも乗って行かなければならないことを再確認した次第です。

 

2021年

4月

05日

鬼の加藤先生

「過去の栄光を懐かしむことは地に落ちた人間のすることだ!しかし地に落ちてしまった時には、過去を分析し検証するのは構わない。そしてそれを糧に未来の栄光を目指すことだ」

 

この言葉は平成のバブル崩壊後、私に向けて故・加藤秀雄先生(講道館柔道九段)が仰った言葉です。

加藤先生は私の学生時代の恩師であり、奈良県天理高校に在職中、監督に就任され退任するまでの29年間に、なんと全国大会で16回の優勝を誇る輝かしい成績を残し、その手腕においては数々の金メダリストや世界選手権優勝者を輩出するなど柔道名門校の監督としてその名を馳せた先生です。

とにかく部員全員が憚ることなく口をそろえて「鬼のような先生」と表現していたほど、鬼の限界値を遥かに超えると言っても過言ではないほど、表現する言葉が見付けられないほど、それはそれは大変厳しく、熱く、強烈なインパクトを皆に残した先生でした。

この齢になった今でも、先生のことを思い出すと、緊張感に襲われ背筋が伸びるほどです。

 

さて話を冒頭に巻き戻しますと、私が30代前半頃だったと記憶しているのですが、加藤先生のご自宅を表敬訪問させていただいた時の出来事です。

数年間続いたバブル経済が崩壊し、日本経済全体は長期不況の真っただ中の頃でした。ご挨拶のあとすぐ、「立花、経営の方は順調か?」と加藤先生からお声掛けいただき、私は「3年ほど前までは年齢以上の収入で順調でしたが、今は生活に困窮する程ではないですが経営は厳しく、まだこの先は見えません」と答えました。

その当時、私は名古屋で就業し、宅建を取得した後、大阪でプリンセスホームという名で不動産会社を立ち上げていました。身を置いていた不動産業界は、メルセデスベンツに乗っていた方がいきなり翌日には夜逃げするような最悪の状況下であったし、卒業後から10年以上もの時間の経過もあったので、期待していた加藤先生からのお言葉は「みんなが夜逃げをするような不動産業界の中に居ながら、困窮せず何とか生活できていること」を労ってもらえると思っていました。しかし労ってもらえるどころか、冒頭のような厳しいお言葉を賜り、冷や汗を掻いたのでした。

 

柔道の創始者である故嘉納治五郎先生は、「柔道は心身の力を最も有効に使用する道である。その修行は攻撃防禦の練習によって身体精神を鍛錬修養し、斯道の神髄を体得する事である。そうして是に由って己を完成し世を補益するのが柔道修行の究極の目的である」とお言葉をお残しのように、「まさに生涯修行である」ことを厳しい加藤先生のお言葉により改めて実感することができた次第でした。

その後、不動産業を分析検証の結果、今の経営環境では業態の維持は不可能であると判断し、不動産事業の継続を断念しました。

その後は、以前より不動産業の合間に手伝っていた父の繊維業に本格的に取り組み、鐘紡株式会社の5次下請けであった会社を徐々に成長させながら、様々な諸先輩や関係ある諸氏に支えられながら、多角経営の企業として今日に至っておりますが、今思えばあの時、加藤先生に活を入れていただいたことで、「立ち止まっていても希望は無い。前を向こう」と再び歩き出せたような気がします。

加藤先生は全国優勝を手にしたその日の内から、もう翌年の優勝に向けて動き出す先生なのです。(※ゴールは無い>>)←キョーレツな話です。是非ご一読ください。

 

後日談ですが、加藤先生は晩年、道場で幼稚園児や小学生の柔道の指導をされていた時期があり、たまたま練習風景を拝見したことがあるのですが、数名の園児たちに馬乗りにされて、髪の毛を引っ張られながら押さえ込まれていました。

そのうえ「おじいちゃん先生、痛いか?」と園児が楽しそうに聞くと、「おじいちゃん先生、痛いよ!」と笑顔で答えていらっしゃいまいた。

鬼の加藤先生しか知らなかったので、呆気に取られる思いで先生を眺めていましたが、多くの重荷を下ろし、その厳しい表皮を一皮剥けば、これが本来の先生の姿で、暖かい愛情を湛えたお人なのだと感じました。

 

さぁ、新年度がスタートしました。

いつでも前を向き、未来を見つめ、全力投球していた加藤先生が、新年度最初の記事に相応しいと思い、懐かしい気持ちで綴らせていただきました。

 

<関連記事:※ゴールは無い>> ※恩師・加藤秀雄先生を偲んで>> ※たった1000日じゃないか>>

2021年

3月

17日

悩むより、スタートを切ろう

【劇的に変化する社会】

私が経営を始めた頃は、インターネットを使っていたのは、ほんの一部の最先端な人達だけでした。仕事の仕方は今と全然違っていました。

1995年にWindows 95が登場し、私も購入しました。2010年代にスマートフォン時代が到来すると、本当に急速に社会が変化して行きました。

今やインターネットを中心とした社会になり、今まで存在しなかったビジネスが次々と登場し急成長しています。

また、「破壊的イノベーション」と呼ばれる、既存の市場を破壊し、業界構造を劇的に変化させるような新たな技術革新も起きています。

今回のコロナ禍も、短期間の間に社会の「当たり前」や経営環境を変化させました。私はその変化に対して柔軟に対応しようと、平時の何倍も思考し労力を費やして経営に取り組んでいます。

 

【良いと思う事はやってみる】

社会情勢・顧客満足・消費動向・商品開発・自社のポジショニング・売上げ・経営資源・従業員のこと・その他経営に係わるすべてについて、私は寝ても覚めても四六時中、経営についてばかり考えています。

そして思い付いた「良いと思うこと」は、結果を恐れず迅速に実行に移して来ました。勿論その中には愚策や過ちも多く、おおよその成功率は約3割に満たないくらいだと思います。

多種多様な施策を次々と投じるため「強引だ」とか「流行りもの好き」とかの声も聞こえて来ることもありますが、良いと思うことは失敗のリスクを取ってでもチャレンジしていこうと考えています。

時代は常に変化して行っています。そんな流動的な中で現状維持を続けるだけでは自然淘汰されてしまいます。

自分の現状を疑い、小さくても良いから変化を起こし続けることが大切だと考えています。

 

【真似も戦略のうち】

そんな中で最も、つまずきや失敗が多いのが新商品開発です。

経営環境の変化に合わせて、絶えず見直しながら商品開発を行っていますが、自分自身の能力の足りなさから解決の糸口を見いだすことも出来ず、徒労感だけが蓄積して行くような時も当然何回もありました。

経営資源に限りがある中小企業にとって新商品開発は難しいものですが、そんな時に思い出す言葉があります。

「真似した電器(松下電器)」です。

松下電器産業の創業者である松下幸之助さんは、「真似した電器」と言われるほど、先行する企業の技術を学んで真似をして自分のものにしてしまっていたそうです。

私が他社の成功している(売れている)商品やサービスを真似する時に大切にしていることはスピードです。

あれこれ悩んだり考え過ぎたりしてどんどん出遅れると、市場では不利なポジションになってしまいます。

売れている理由の分析は、この時点ではどうでもよくて後回しで良いと思います。上手く行っている商品は真似してでも取り急ぎ踏み出せば、その一歩から道は開けてきます。そして歩んでいくうちに自然にその分野や市場に精通して行くものです。

そうなって来てから、そこに自社の強みや個性を投入して、物真似から脱却した「新しい価値を持った商品」を生み出して市場にアピールしていけば良いと思います。

「真似ること」を、悪いことだと私は全く思いません。

先行者には先行者利益とリスクがあり、後発者にも同じく後発者利益とリスクがあるからです。それに世の中のほとんどの商品やサービスは、だれかの真似から始まっています。

しかしです。品質・価格・流通・アイディアなど何か1つでも先行企業以上の強みがないと市場で自社の地位は築けません。真似をして参入することは簡単じゃありません。大きな努力が必要です。

<お知らせ>

丸竹コーポレーションは、この度、経済産業省「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)」に認定されたことをお知らせいたします。

詳しくはこちら>>

2021年

2月

27日

ルールを作る?それともモラル向上を図る?

コロナ禍のような有事には、個人の権利と自由が尊重される「民主主義」の国よりも、個人の利益よりも全体の利益が優先される中国のような「全体主義」の国の方が強いと言われています。

同じ民主主義国でもイギリスやフランスやドイツや韓国をはじめとし多くの国では、マスクの着用や外出についてなど、罰則を伴う私権制限が導入されています。

日本ではマスクや外出について、そのような罰則はありません。

海外のように厳格なルールを作る方法も、日本のようにモラルに訴える方法も、どちらにも欠点も長所もあるので、どちらが正解・不正解はないでしょう。

 

会社を経営していると、ルールを作るべきか、モラル向上を図るべきか悩む場面があります。

もちろん現場での作業工程や施設の運営に関しては、ルールやマニュアルを徹底していますから、それらに直結しないマナー的な領域についての話です。(例えば備品や休憩室や社用車の使い方、掃除や整理整頓への意識etc・・・)

ルールを作ってしまうのが一番手っ取り早い方法なのでしょうが、あまりに何もかもルールで縛ってしまうと自発性が育ちません。

自発性が育たなければ、ルールやマニュアルに書かれていることだけを最低限守ってやっていればそれで良いと思ってしまう指示待ち状態の社員を作ってしまうように思います。

社員一人一人が自分の頭で考えて自主的に柔軟に動いてもらうには、時間がかかりますがルールで縛るよりもモラル向上を図る方が良いのだと思います。

ではモラル向上のためには、どうしたら良いのでしょうか?

どうしてモラルの意識が低い人が存在するのか?私自身の若い時を振り返ってみればモラルが高いとは決して言い難い人間だったので分かります。

悪人や変人は別として、一般の人でモラルが低い人は、その言動が大したことないと思っているのです。些細なことだと思っているのです。これぐらいなら問題無いだろう、別に誰も気にも留めないだろう、皆やっていることだろう?と、取るに足らないことだと考えているのだと思います。

街なかでモラルが低い人がいても、だれも関心を持たずに涼しい顔をしていては、本人は自分のモラルの低さに気づけません。「沈黙は賛同」になってしまいます。直接何かを言わなくても、眉をひそめたり顔をしかめたりする人が増えるだけでも、自分の行動がモラルが低く恥ずかしことなのだという事に普通は気づくでしょう。

社内でも同じで、モラルの向上を図るにはモラル違反を発見した時に「これぐらいは、まぁいいか」と見過ごしてしまわないことです。アクションを起こすよりも、見過ごす方が楽なものです。けれども何度も何度も繰り返し継続して、お願い事として上司が説明し改善を伝えて行くことで意識改革がされて行くように思います。

私の場合、社長という立場なうえ、顔もいかつい為、直接アクションを起こすと萎縮してしまう従業員もいるかもしれないので、個人宛てではなく全体への注意として社長通達を出すことが多いです。改善されるまで定期的に繰り返して出します。まだまだですが成果は出ています。

 

突然ですが、私の星座は12月20日生まれの射手座です。そして何者からも束縛を嫌う自由奔放な星の生まれです。と、たいていの星占いの本に射手座はそう書かれています。(笑)

ということによりまして、私は子供の頃から自由奔放で社会の規則やルールが嫌いでたまらないと言っても過言ではなく、それほど守れていなかったように思います。

そして今はどうか?と問われますと、自分を律し社会の規則やルールを当たり前に順守していますが、窮屈さを感じることは否めません。

モラルの方も、この年になると私自身に注意してくれる人が殆んど居ませんので、自分では気づかずに人に不愉快な思いをさせている場面もあるかもしれません。(そんな時は遠慮なく言ってください)

自由奔放だった私の少年時代ですが、小学校4年生で入門した少林寺拳法とボクシング、中学2年生から始めた柔道やアルバイト、社会に出て初めて所属した会社では別でした。その競技や、アルバイト先、会社を「大好きだから辞めさせられたら嫌だから」という理由で規則やルールを守っていました。

なんとも未熟な動機です。けれども強い動機です。経営者の立場で考えたら、生徒や従業員にそう言わせることが出来るなんて凄いなぁと素直に思います。

従業員のエンゲージメント向上についても考え中です。

 

2021年

2月

12日

アフターコロナを見据えた経営

ここ大阪でも、新型コロナウィルスに依る2回目の緊急事態宣言が発出中です。

日頃よりブログをお読みくださっている皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか?一日でも早くコロナ禍が終息へ向かいますことをお祈り申し上げますと共に、コロナ予防に最大限の注意を払いながら、日々ご自愛の程を重ねてお願い申し上げます。

 

さてコロナ終息については神のみぞ知るところでしょうが、ワクチン接種も具体性を帯び始めた現在の状況を見ると、明けない夜は無い!夜明けも間近!という思いに駆られ、アフターコロナについて日々思考を巡らせていますので、少し書いてみたいと思います。

 

<人材確保のチャンス>

タクシー会社のMKグループは21年度、例年の2・5倍に当たる計2千人を正社員として新規雇用する予定だそうです。

当社でも、さまざまな業界が人員削減を進めている今だからこそ優秀な人材を獲得するチャンスだと思い、現在積極的に採用を行っています。採用ターゲットも、若手から幹部候補まで多様性を持たせています。

20年12月より5名の増員計画を掲げ、現在までの約2か月間で4名の方を採用いたしました。

これまで日本は何度も景気循環を経験して来ました。

景気低迷が続くと先行きを考えて、企業は人材採用を控えたり人材削減したりしてコストカットを行います。しかしそうした企業では景気好転後、人材確保に困難を極め、人員が追いつかずにビジネスチャンスを多く逃がしたという話をよく聞きます。

当時はそれが最良の施策だったとは思いますが、結果的には機会損失で苦い思いをした会社を実際多く見てきました。

景気循環の周期の長さや、景気拡大の高さ、景気後退の深さはその時々で違いますが、「景気後退→不況→」の時期の後には「→回復→好況」の時期が来るのが経済ですので、「明けない夜はない、夜明けはそんなに遠くない」との思いで、中長期的な投資という視点で、人材育成期間を考慮して、昨年末から人材採用を進めています。

 

<企業の平均寿命は、どんどん短命に>

米国の株価指数S&P 500に選ばれた大手企業500社の平均寿命は、50年前は50年だったそうです。それが今では約12年だそうです。

それだけ時代の変化はとても速く、技術革新によって今日必要とされている商品やサービスが1年後には誰も必要としないかもしれないですし、今日最新の技術が1年後には古い技術になっている可能性だってあるのです。今、必要とされている会社が1年後には社会から必要とされない会社になっている可能性もある時代です。

企業も時代に合わせて変容し続けなければ、時代遅れになってしまいます。

既存の事業を深化させながらも、それと並行して常に「時代に合わせた新しい商品やサービスや事業」にチャレンジして行かなければ、企業が持続し続けるのは難しい時代になったと感じます。

しかし大企業と違い、当社のような中小企業は投資や開発力には限界があります。

0から1を生み出すのではなく、当社の既存の設備・施設・技術・組織能力・商品・サービスを有効活用しながら、それらを様々組み合わせたり、この世にある既存の何かと組み合わせたりすることによって、身の丈に合った投資規模の中で、付加価値の高い新商品やサービスの開発が可能だと信じ、たえず取り組み続けています。

社員達にも「ありとあらゆるチャンネルを駆使して出来る限りの情報収集をしろよ。失敗してもいいから良いと思うことはチャレンジしていこう」と伝えています。

 

<もはやSDGs・ESGに取り組まないことがリスク>

社会貢献したい・したくないとか、そんな問題ではなく、世界はすでにこのルールで動き出しています。SDGs・ESGに取り組まない企業は、社会的責任を果たしていない企業と判断され、大企業からは当然相手にされなくなるでしょう。この取り組みが更に拡大して行けば(拡大すると思います)、一般のお客様からも、求職者の方たちからも相手にされなくなると思います。

当社では様々な取り組みを行っていますが(くわしく見る>>)、地球環境のための新たな取り組みとして、自社で発生した廃段ボールを自社の社用封筒に再利用することを検討しています。

銀行系のコンサルさんから頂いたお話で、再利用なので若干のコストアップは否めないですが、こういった小さな取り組みでも、いくつもコツコツ積み重ねることで結果に繋がって行きますし、またそれに関連する新しい会社様とのお付き合いを始める事によって情報量も増え、さらに何か協働できる新たなビジネスのアイデアが生まれる可能性だってあるかもしれません。

 

大変遅ればせながら、ついに私も2月2日から、てんやわんやのリモート会議デビューを果たしました(笑)

 

2021年

1月

06日

凡事徹底

2021年(令和3年) 新年あけましておめでとうございます。 

旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました。本年も、より一層精進を重ね尽力して参る所存でございます。相変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

さて今年は「凡事徹底」をスローガンとし、全社を挙げて取り組んで参ります。

「凡事徹底」とは、なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと。

または、当たり前のことを極めて、他人の追随を許さないことなどを意味します。

経営の神様・松下幸之助さんは、松下政経塾で凡事徹底の重要性をお話されていたそうです。

松下政経塾といえば、日本を立て直す人材の養成を目指した塾で、実際に国会議員や企業経営者など政財界に多くの人材を輩出した塾ですが、そのような非凡な才能を持っている優秀な人材相手にも、いかに凡事を徹底することが人として重要なのかを松下幸之助さんはお話されました。

人として当たり前のことがしっかり出来る。そういう安定した土台があってこそ、その土台の上に、次のステージの積み木を重ねて行っても崩れないのであって、基本こそが一番大事だということだと私は解釈しました。私が学生時代のそのすべてを捧げて取り組んだ柔道に関しても基本(打ち込み)練習こそが全国優勝の未来に続いている道だったと、のちに分かることになりました。(諦めず気が遠くなるまで繰り返す!>>

 

凡事の一例をあげてみます。

以下は、どれも誰でも出来る凡事ですが、徹底的に行ったり、他人の追随を許さないほど行おうとすれば、それなりの根気と覚悟が必要だと思います。

時間を守る。納期を守る。掃除をする。笑顔で挨拶する。体調管理をする。

3コール以内に電話に出る。ミスが無いよう再確認する。分かりやすく伝える。相手の話をしっかり聞く。事前に計画を立てる。優先順位を考える。ゴミを拾う。

今なら「感染対策をする」も凡事に入るでしょう。

以下は、どれも些細なことですが、ほんの数回でもやってしまうと心証が悪く、いい加減な人に見えてしまいます。

使ったものを元の場所に戻さない。脱いだ履物を真っ直ぐ揃えない。ポケットに手を入れたまま話をする。自分のデスクの整理整頓が出来ていない。制服やスーツをきっちりと着ない。配慮の無い表情。遅い返信。お礼を言わない。

凡事の中で私が特に大切にしているのは「掃除」ですが、掃除が持つ「力」や「効能」については過去に何度もブログを書いて来たので、ご参照いただければと思います。

一つ一つはなんてことない事ですが、しかし凡事を徹底し継続していくことにより、意識せずに自然と出来る「習慣」になり、社員のみんなが凡事徹底を身に付けてくれることによって、その真面目さや清潔さみたいなものが、会社の風土や文化にもなって行くと思います。

逆もまた然りで、「大したことじゃないから」「小さいことだから」と凡事をお座なりにし、そのお座なりを見過ごし続けてしまうと、それが会社の悪い風土や文化を作ってしまうこともあるでしょう。

 

大企業のようにズバ抜けて優秀な研究者や営業マンや開発者や管理者や経営者がいるわけではない、うちのような田舎の中小企業が生き残っていくには、当たり前のことをキッチリ当たり前に出来る真面目さと、そこから生まれる「信頼」が絶対に必要です。

私自身まだまだ至らないところが多くあります。だからまず私が徹底して社内の先頭に立って社員の見本となるべく、「凡事徹底」を実行していこうと思っています。

言葉の意味の通りに誰にでもできる当たり前のことが「凡事」ですが、『誰にでもできる当たり前な平凡な事柄を、誰もが真似できないくらいに徹底して今年は先頭に立って継続して行こう』と思います。

 

<掃除関連ブログ>

会社も立派やで!>> ■掃除とおもてなし>> ■トイレ掃除を侮ることなかれ>>

地獄掃除のその上>> ■地獄掃除>>

<お知らせ>

【2年連続】東京商工リサーチ刊行の優良企業完全情報誌「ALevel(エラベル)」2022年、関西版(L57ページ)に弊社が掲載されました。

2年連続で掲載していただく事になり、大変光栄に存じます。

これも皆様のご支援ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。

詳しくはこちら>>