経営者意識の覚醒 1

本年より「第二の創業」をスローガンに創業時の原点に立ち返り、「もう一度、会社を0から作るのだ!」という固い決意のもとにスタートを切った訳であるが、日々仕事をしていく中で徐々に今までとは違う「心の持ち方の変化」が生じ始めた。

その事については次回のブログで書くとして、今回は40歳頃に私の中で起きた「大きな心の変化」について書こうと思う。

 

経営者を志した10代の終わりころから40歳頃までの約20年間は、「仕事イコール競争」だと思って生きてきた。

早くに経営者になった為、ハングリー精神や負けん気が強く、そのうえ心の中は「年齢が若いので舐められてはいけない!」という気持ちがいっぱいで、自分を大きな人間に見せようと不遜な態度を取ってみたり、生意気な口を利いたりなど、経営者というよりは「突っ張り」の延長線上でしかない無礼な人間だったように思う。

当時は、競争に勝つことでしか自分自身の存在価値を実感することが出来なかったのである。

昔の自分を思い出すと、恥ずかしくて赤面してしまう。そして同時に、私と係わりのある全ての方への感謝の気持ちで胸が一杯になる。

というのは、普通ならば誰からも相手にされないような生意気な人間であった私に、

「お前はただのアホじゃ無い!」とか

「お前のクソ生意気な態度は俺の若い時にそっくりやなぁ!」と言いながら、こんな私でも相手にして声を掛けてくださる方が沢山おられた。

「競争だ!」「戦いだ!」と四方八方に突っ張っていたつもりであったが、実情は皆さまの寛大さと厚情に支えられて生きていたのである。

 

その後40歳の時に周りの方からの助言と、自分でも考える所が有り、自分という人間を見つめ直した。

すると、突っ張って生意気に虚勢を張り「舐められてたまるか!」という生き方は30代で終わりにしなければならないのではないか?!いつまでもこの様な人間でいては、ここから先、人としても経営者としても成長することが出来ないのではないか?!という考えに思い至った。

これから先、私に必要なのは「信頼の積み重ね」であると思った。

信頼を得るのは、経営者として真面目に仕事に取り組む姿勢であると考え、自身を改めた。

「信頼を得ること」に重きを置くと、私の関心は、競争で勝つことよりも三方良しの追求へと移行した。

それに伴い、会合などもあちこちから招待を受けるようになり、業務環境の変化が次々に起り、会社が存続出来ているのは「己の力」ではなく「まわりの支え」であることを自覚するに至った。

いつの間にか「仕事イコール競争」ではなくなり「仕事イコールお陰さま」と思うようになった。

 

(続く)