「まさか」の話と「失敗を糧に」の話

【まさか】

このブログは3月16日に綴っています。数日後にはどんな風に情勢が変わっているか分からないので、日にちを記載しておきます。

昨年秋頃から日本でも、コロナ禍からの経済回復の過程での値上げラッシュが起きていました。

そこに、専門家も「まさか」と思っていたロシアのウクライナ全土を標的にした侵攻が起こりました。

その影響でますます物不足や原油高が起きていますし、日米の金利差もあってドルに対する円の価値の低下が進んでいます。それらにより今後更にあらゆる物の値上がりが予想されており、インフレが加速して行きそうです。まさかとは思いたいですが、スタグフレーションの懸念も浮上しています。

またここ大阪は特に、コロナ感染者数が高止まりの傾向で、消費マインドの回復は見通せない状況です。

おとなり韓国では本日、新規感染者数が1日に40万人を超える数字が出ており、日本のピーク時の約4倍の数字です。韓国の人口は日本の約半分ですから、大変な数字です。

中国でも現在、感染者が過去最多になっており、深圳がロックダウンを実施したというニュースを見ました。

日本の感染者数が春夏に向けて本当に減少するのか?まさかとは思いたいですが、お隣のように更なるパンデミックが起きてしまうのではないか? 心配になってしまいます。

 

いま社会ではサスティナブル(持続可能)という言葉がよく使用されていますが、サスティナブルな社会とは、災害・パンデミックに対応することが出来る社会、そして戦争が無い社会のことだと思います。

しかし、パンデミック×戦争、さらに×災害など、複合的に「まさか」の大難が襲って来ているのが現在です。

4週間前まで脱石炭が叫ばれていたのに、今や世界が代替エネルギーとして石炭に注目しています。

ある日突然、180度ガラリと環境が変わってしまうような、将来予測が難しい時代です。

「こんな時代にはどんな組織が強いのか?」

考えてみますと、スピード感を持って変容し続けられる柔軟な組織が強いのではないか?と思います。

と言っても現実的には、ある日突然組織がガラリと生まれ変われるわけがありませんし、どのように変化するのが最適解なのかも定かではありません。

ポストコロナの経営を考える>>でも書いたように、毎日少しずつコツコツと見直しを重ねていくことで、時代に適応して行くしかないように思います。

 

【失敗を成長の糧に】

ところで、ようやく今回の本題、失敗の話です。

誰にでも問題の大小はあると思いますが、私も含めて仕事で失敗する事は必ずあります。

実は今年になって、詳細は省きますが、当社の2事業部で失敗が発覚いたしました。

今回は、私がこれまでの経験で得た、失敗した時にするべき事を書いてみたいと思います。

 

まず結論としては、いたずらに考え込まずに、すぐに上司に報告・相談することです。

初期対応でさらに失敗しない為にも、「すぐに」報告することが一番大切です。社内だけで対応が難しい場合でも、会社としてプロに相談することが出来ます。

絶対にしてはいけない事は、1人で抱え込み、時間の経過とともにさらに問題を大きくしてしまうことです。

誰しも失敗した当初は焦って1人で考え込みがちで、誰にも知られることなしに解決したいと思います。特に会社への損失が大きければ大きいほど報告・相談がしづらくなります。

しかしこれまでの経験上、皆で問題を共有することによって、自分一人では思いつかなかった解決策が見つかり、思ったより損失が少なく済み、早く問題を解決することが出来たことが過去に何度もありました。

繰り返しますが、1人で抱え込むことは絶対にしてはいけません。

 

また、起こってしまった失敗に対していつまでも肩を落とすのではなく、前を向いて、同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたら良いのか?と、未来志向へ頭を切り替えてほしいと思います。

全てに当てはまるわけではありませんが、失敗やミスが起こる理由はシステム(仕組み)が上手くいってない場合が多いです。

たとえば、とある高速道路のSAの個室トイレでは、スマホや財布などの忘れ物が半年で50件近くあったそうですが、トイレの鍵と小物置き板を一体化させて、板の上に物が置いたままだと鍵が開けられない仕組みに変えたところ、忘れ物は0件になったそうです。

自分や人はなかなか変えられないけれど、システムを変えるのはそう難しくない。

自分と同じ失敗を、他の人が繰り返さないように、新たなシステムを考える。

それが出来たら失敗が、自分や周りの皆や会社の「成長の糧」になりますよ。

<お知らせ>

【2年連続】経済産業省「健康経営優良法人2022」に認定されました。

くわしくはコチラ>>