2018年5月

2018年

5月

23日

雨の日も心の持ち方次第

先月、当社のシニア事業部が運営するフラワーホーム(サ髙住)にて、花壇の花の植え替えを行った。定期的に春と秋の年2回、植え替えを行っているが、今回は芝生や植栽のリニューアルも含めて、それなりに大規模に行った。

植替えの翌日は雨で、その後も連続3回に渡り2日おきに降雨に恵まれたお陰で花の根が土にうまく定着してくれ、当初は元気の無かった花も活き活きとした姿を見せてくれたのである。

お手伝いいただきましたご入居者様に深謝申し上げます。また施設職員及び本社から応援に出向いたスタッフの皆さん、たいへんご苦労様でした。

 

さて本社では半数以上の従業員が、徒歩や自転車、バイクや電車通勤等の「自動車通勤以外」である。その従業員たちは雨降りの度に異口同音、「雨ふりの日は嫌やなぁ!鬱陶しいなぁ!車の人は良いよなぁ!」と、この言葉を朝のあいさつ代わりに出勤してくるのである。

もちろん体は濡れるし、気温も急に下がり寒いし、私ぐらいの年齢になると気圧の変化が体調に影響を及ぼして、低気圧が近づくとたちまちに体の深部が変調をきたす為、私も皆と同じように「雨ふりの日は嫌やなぁ」と愚痴を零してしまうのである。

個人にとっては「嫌な雨」でも、草木や花々や農作物にとっては「恵の雨」であろう。人間の暮らしにとっても雨が必要不可欠なことも、誰もが理解している。でもやっぱり雨の日になるとそういう理屈は頭の奥に引っ込み、「雨の日は嫌い・・!鬱陶しい・・!」という感情を言葉にして発してしまうのである。

そこで私は、冒頭に書いた連続3回の降雨の日以降より雨の日は、いつもの朝の従業員との挨拶を「おはよう!今日も一日、無事故で!」から「おはよう!今日は花も喜んでいるわ!」に変えた。

 

何事も前向きな受け止め方をし、プラスの言葉にすれば、自分自身の元気がみなぎってくるばかりではなく、その言葉を聞いた周りの人まで明るくなってくるのではないだろうか。

要は心の持ち方次第で、同じ現象がプラスに感じたりマイナスに感じたり変化するのである。それならば、プラスに捉えた方が良いに決まっている。

ちなみに私は「大切な物が壊れた!縁起が悪い!」などと誰かが言っているのを聞いた時は、「本来なら自分が事故に遭うはずだったのを、その大切な物が身代わりになってくれたんや!縁起が良い!」と言うようにしている。

 

余談だが先日の雨の日、若手の従業員に「おはよう!今日は花も喜んでいるわ!」と言うと、「社長!なんで今日は嬉しいのですか?雨が好きなのですか?」と聞いて来た。

私の苗字が立花であるが故に、「花も喜んでいるわ!」をどうも「立花も喜んでいるわ!」と聞き間違えたようだ。

雨降りだったが、職場が陽気な大爆笑に包まれた次第である。

植替えの様子
植替えの様子

2018年

5月

13日

外見で人を判断

ビジネスで着用するスーツや制服は、戦国時代に置き換えると鎧と同じで、また髪型も兜と同じあると思う。

「人は見た目ではなく中身」だと言われているが、プライベートにおいてはそうかもしれないが、ことビジネスシーンにおいては違う。

以前に何かの調査結果で見たことがあるが、ビジネスシーンでの初対面の場合だと、ほぼ100%(プライベートでも80%以上)の人が「外見」でその人を判断すると言われている。

という事は、社会人は「自分が人からどう見えているのか」を意識する必要がある。

自分が楽な恰好や、自分が好きな恰好を優先してしまうと、だらしない人、変わった人などと思われて、ビジネスチャンスを逃してしまうことにもなるだろう。

 

先日、新大阪駅のエスカレーターで、私の前にいた年配のサラリーマンが若手の後輩サラリーマンを叱責するのを見た。

「なんでお前リュックやねん!そんなの絶対アカンやろ」

言葉につられて視線を向けると、若手の方が確かにビジネスリュックを背負っている。

私はビジネスリュックが流行っていることや、もはや常識になりつつある事は知っていたので、(この年配のサラリーマンは、そういう事を知らないのかなぁ?時代遅れやなぁ)と一瞬思いかけた。しかし、この二人が新幹線に乗って今から商談に行く相手が、もしそういう流行りを知らない年配の人だったり、畏まった席だったりしたら、リュックはカジュアルでくだけたな印象を与えるから、やはり都合が悪い。

TPOに合った身だしなみが出来ていなければ、マイナス評価からスタートの商談となる。

そう考えれば、この年配のサラリーマンが腹を立てる気持ちも分かるのだった。

最近はクールビズとエコブームの関係からノーネクタイでもかまわない風潮になってきて、私もノーネクタイにする事が多かった。しかしネクタイをするのが常識であった高齢者の世代の方は、その風潮や流行りを「現代の常識」とは取ってくれないかもしれない・・・という懸念がなんとなく私の中であった。そういう事を懸念するぐらいなら最初からネクタイをしておこうと思い最近は、特にシニア事業関連でスーツを着る時は、ネクタイを着用するようにした。

 

身だしなみについて綴っている私も、実は15年ほど前までは「人からどう見えるか」よりも「自分がしたい恰好」を優先させていて、服装も派手好きで髪型もパーマを掛けたりしていた。ハッキリ言って、かなり印象の悪い人間だったと思う。笑

「第一印象が悪くても私という人間を知ってもらったら、見た目と違って真面目に仕事する人だと分かってもらえる、なんならギャップで、かえって好印象なんちゃう!?」と思っていた時もあった。

確かにそういう変わった人間を面白がり、可愛がって仕事をくれる業界の先輩方もいたが、そういう方達のパーセンテージは多くない。気が付けば、売り上げが頭打ちし伸び悩むようになっていた。

その頃、私は気持ちの変化もあり、髪型や服装をいわゆる一般的なものに変えた。もちろん身だしなみだけではなく、経営者意識の覚醒>>の影響もあったと思うが、それまでは相手にしてくれなかった企業が私の話を聞いてくれるようになり、色々な企業から仕事の声を掛けていただけるようになった。

もし私が金髪やモヒカンの経営者だったならば、どんなに真面目に仕事をしていても、今の半分もお取引先様やお客様はいなかっただろうと思う。笑

なぜなら身だしなみや服装・髪型には、その人物の思考や生活習慣や価値観の一端が現れる。

変わった格好をしている人は、やっぱり中身も変わっているし、だらしない恰好をしている人は、やっぱり中身もだらしない。

 

ところで私は約15年ぶりに髪型を変えた。今の髪型はヒチサンである。