2016年10月のページ

2016年

10月

26日

終わりのない挑戦

「絶対無理だ」と最初から決めつけてしまい、本気でプランニングすることもなく、言い訳を考える事からスタートを切り、結局なにも挑戦しないまま、受け身の日々を只々送ってしまう、

そういう時期は、出来事の大小は別にして、時間や体力、精神状態等の如何によって、誰しもこのような状態に陥ることは、スーパーマンでもない限り、現在を生きる通常のホモサピエンスなら必ずあるだろう。

私自身も克己心を持ち、日々精進を目指しているつもりではあっても、受け身で後ろ向きになってしまう日々があることも事実である。

 

ところで、我々ホモサピエンスは創意工夫を凝らしながら、環境に対する適応性の高さを持って、これまで地球上において、幾多の種に対して自然淘汰を繰り返しながらも、疑いようのない事実として、地球上で最も支配的な種として繁栄を謳歌してきたという歴史がある。ということは誰もが本能的に、迫りくる物事に対する解決能力を最大限持ち合わせているということである。

しかし現実には、世の中があまりにも便利になり過ぎて、その解決能力や適応力が退化し、有るものを有るようにしか使えない、言い方を変えると、閃きが無く応用力が失われてしまっているホモサピエンスが増えてきているように思う。

その結果、違うステージに一歩踏み出すことに、必要以上に恐れを抱いている人が多いような気がする。

 

考えてみると何かに挑戦を試みた時に、失敗したときのショックは、たしかに大きい。

しかし挑戦を避けていては、成長は無い。

最終的に、その挑戦が失敗に終わったとしても、その経験から得るものはある筈である。

どうせなら失敗を恐れず、「よし!!やってみるか?」というくらいの気持ちで何事にも挑戦して行きたいものである。

 

ところで、何かを始めようとする時や挑戦しようとした時には、まわりからの反論が決まって沢山あるものである。実際、私がフラワーホームを開設しようと計画を始めたときにも、親身な反論からネガティブな反論まで様々あった。

そしてその時、反論があるということは、自分自身また自分自身が立てた計画がまだまだ未熟なのだと考えて、かなり悔しく思った。

しかしその反面、反論と同じ数だけ賛成してくださる方もあり、特に、師匠である東建コーポレーション株式会社 左右田鑑穂社長は、私の話を聞き終わると同時に、「よし判った!一緒に勉強しながら進めよう」と言ってくださり、平行して東建社内にプロジェクトチームを立ち上げ、設計から運営に至るあらゆる分野のスタッフを派遣してくださった。(詳しく>>

当社のメインバンクである南都銀行様も、すぐに支援を約束してくださった。

それらが、私の最大のパワーの源になったことは言うまでもない。

 

不遜な言い方になってしまうかもしれないが、

冒頭で書いたような受け身ばかりの人生を送っている人は、「他人の挑戦」についても後ろ向きで、マイナス思考にただ漠然と、「どうせ無理だろう!?」と否定することから入ってしまう事が多いのではないだろうか?

逆に、人生を挑戦し続けている人は、「他人の挑戦」についても寛容で、「どうすれば、その挑戦が成功するか」から入る事が多いのではないだろうか?

マイナス要素を挙げて否定するのではなく、マイナス要素を挙げて、どうすればそれがプラスに転じ、その挑戦が成功するかと思考を巡らせる。

人生を挑戦し続けている人から発せられる言葉は前向きで、聞いているこちらまでパワーが沸いて来る。

自分自身も命ある限りそうでありたい!

 

企業経営にゴールはない。

ということは、歩み続ける限り、企業の挑戦は永遠に続くのである。

 

2016年

10月

15日

歓迎!

先般、当社フェルト事業部の部長と福井県敦賀市へ出張に行ってきた。

フェルト事業部として、販路の拡大及び仕入れ先の充実、配送体系の拡充を目指して本年度から取り組んでいる業務促進活動を経営者の立場で側面から応援する為である。

 

まず敦賀市に到着して、最初に訪問させて頂いたのは、北陸でも有数の規模を誇る運送会社と営業倉庫を経営されている会社の本社事務所であった。

正面玄関を入ると同時に「歓迎!丸竹コーポレーション株式会社様」という、ウェルカムボードが目に飛び込んできた。

それを見た途端、仕事の話を前に引き締まっていた頬が緩むような、心嬉しく温かな気持ちになった。

たったこれだけのシンプルなことだが、 歓迎の意が響くものである。

話が終了した後も、昼食を料亭で御馳走になり、配送センターや営業倉庫を案内して頂いた。

「歓迎!」のボードの通り、始まりから終わりまで非常に行き届いた心遣いをして頂き、深謝した次第である。

 

その後も数件、福井県内の会社を訪問させて頂き、翌日のお昼には帰路についた。

帰りの車の中で私の頭を占めていたのは、ウェルカムボードのことであった。

帰社後すぐさまパソコンに向かい、1時間ほどで数枚のサンプルを作り、総務の方で清書してもらった。

早速、このおもてなしツールを真似させて頂いたのである。

 

今回の出張には同行しなかった統轄事業部長に、ウェルカムボードに感激したことを伝えると、彼は既にその存在を知っていて、何度か他社で見かけたと言うので拍子抜けしてしまった。

私は彼に以下のようなことを話した。

「少しでも良いと思ったことは、帰社したら必ず私に提案してほしい」

「良いと思ったことは、費用が掛かってもいいから、すべてチャレンジしてみよう」

「良いと思う事ならやってみて、実行後、たえず見直す事によって取捨選択して行けばいい」

 

社員が育つにつれ、私が出張に出る機会が減ってきた。

自分自身の情報不足を痛感した次第である。

情報が無いと「ひらめき」は発生しない(詳しく>>)

無理にでも用件を作ってもっと出歩かなければならない。

そういえば私の頭の中の箱に、最近新しい情報を入れることが出来ていなかったな・・・と反省した。 

 

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「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」に、

医療協力させて頂きました。

 

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2016年

10月

10日

減点法か、加点法か

とある機械を修理工場さんに出した。

その際、ついウッカリその機会の中に私物を入れっぱなしにしたまま引き渡してしまった。

引き渡しのすぐ直前にもその私物を使い、いつもの習慣でまた同じその機械の中にしまった。

ところが修理工場さんから戻って来た機械の中から、例の私物は消えていた。

すぐさま修理工場さんに問い合わせて、あちこちと調べて頂いたが、結局その私物は発見できないまま終わった。

 

そこでまず私が最初に思ったことは、修理の工程で邪魔になったため、修理工場の誰かが取り出して、修理を終えた時点で元に戻すのを忘れたのだろうと思った。

私物が私の手元に戻らなかった原因は、「日本社会の風潮」にあると思った。

なぜかというと、今の日本は学校や企業等において「減点法」があまりにも色々な場面で跋扈し過ぎている。

「元に戻すのを忘れた」と正直に名乗り出ることは、「その人物の評価にマイナスが付くこと」になってしまうのだろう。

 

学校や企業で減点法を導入してしまうと、他人から低い評価をされるのが怖い人や自己評価が低かったりする人等は、自信がないシチュエーションではほとんどの場合、守り一辺倒に入ってしまう。そして、何事にも消極的になってしまう傾向にある。

また自分自身が出来る事よりも、出来ないことにばかり意識が囚われてしまう。

減点法だと、たとえちゃんと出来た時であっても只の「減点なし」であって、それ以上でもそれ以下でもない。しかし、ちゃんと出来なかったときには即座に「減点」なのである。

それでは積極的にチャレンジするモチベーションも下がっていくばかりである。

そして毎日の行動が「失敗しない事」だけの為の同じことの繰り返しでマンネリ化してしまう。結果として最後には、たとえちゃんと出来ていてもプラスがないので、自分の長所や価値、ひらめき(新企画等)に気づけなくなってしまう!

 

私は、社員を評価する時、基本的には「加点法」で評価するようにしている。

冒頭で述べたようなシチュエーションの場合、小さなミスを犯したことよりも、正直に名乗り出た真面目さに意識が向く。

取返しのつく失敗ならば、長所を伸ばす施策で短所をカバーできると考えている。

加点法の一番のメリットは、「仮に何かで失敗したとしても、また別の何かで取り返せる」と考えることが出来る点である。そしてチャレンジ精神を持ち続けることが出来るということである。

 

ただし、当社の場合だと医師や看護師をはじめとして「人の健康や命に関わる業務」については、少しの失敗も許されず、正確さと慎重さが一番に求められことは言うまでもない。