ひらめきは情報を蓄積してから

仕事で成果を上げるには戦略が必要不可欠であり、戦略を考えるうえで「ひらめき」は重要なものである。

従って今日は「ひらめき」について考えてみた。

 

「ひらめき」はある時突然、神がかり的な要素をもって天から降って湧いて生まれたように思えるが、そうではない。

では「ひらめき」は、なぜやって来るのか? 

まず、自身が視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などで経験した記憶が、脳内の集積回路に何万何億と貯蔵される。

この時点では、その記憶(情報)の一つ一つは、バラバラのパズルのピースのように雑然と存在しているだけだ。

しかしここに「現在の思考」が作用すると、脳が神秘的かつスーパーコンピューターをも凌駕する機能で、本人の意識とは別に、集まった何の繋がりもない様々なジャンルのピースの中から必要なものを選別して、シナプスがそのピースを突然結びつけ、そして一瞬にして1枚の絵を生み出す。

これが「ひらめき」なのではないか?

そしてこの「ひらめき」こそ、人間の第6感の正体ではないかと思う。

 

このように考えて行くと、情報を蓄積してからしか「ひらめき」は起きない事が分かる。

ひらめきを起こすには、どんなことでも良いし、どんなジャンルでも良いから、とにかく多岐にわたり出来るだけ多くの情報を、どんどんと脳内の記憶機能という集積回路に入れることが必要だ。

つまり常に感度の良いアンテナを立て、情報を自身の知識とすることが大切だ。

  

次に「ひらめき」を形にする際の話だが、その際に必要なのはスピードである。

今の社会は弱肉強食の情報戦であると同時に、スピードの時代でもある。

自分がひらめいたという事は、他の誰かも同じ事をひらめいている可能性がある。

二番煎じになっては新鮮味が無いし、新鮮味の無い「ひらめき」は世間から必要とされない。

とは言っても、もちろんスピードだけに囚われずに緻密に計算することも大切である。

 

 ・・・などと言ってはみたものの、実のところ私は決断が早い方ではない。

ひらめいても、その事だけに専念して思考する時間はなく、潮流の速い社会のスピードについて行く為に、精一杯走りながら思考している状態である。

現状は日々の業務に追われて余裕が無い。

ひらめきを形にする為の時間が欲しい。

その為には、やはり社内の組織と仕組み作りが、今の私の最重要な課題である。