人間ドック10年目

10年前の50歳になった年に、知人に紹介していただき、会員制の健康管理クラブに入会しました。

そこの人間ドックではPET検査やCT・MRI検査をはじめとして、体の隅々までの精密検査が年に1回あります(検査項目が多いため、2週間の間隔を開けて検査日が2回)。

その半年後にはもう少し簡易的な内容の中間検査があり、その2回の検査の間にも郵送キットでの尿検査やストレスチェックが定期的にあります。

 

10年前、初めて人間ドックへ向かう朝、

それまではこの規模の検査をした事も無かったし、風邪ぐらいしか病気の経験がなかったので、「今日、もしかしたら大きな病気が見つかるかもしれない!?」と急に不安に襲われ、「恐いから行きたくない…」と弱気になってしまいました。

しかし「経営者たる者、死ぬにしても段取りと責任がある!」と気持ちを入れ替えて初日を迎えたことが思い出されます。

 

先日、10年目の人間ドックを受けて来ました。もう慣れたものです。

5~6年位前からある良性の7ミリ程度の胆のうのポリープや、ギリギリ検知できるサイズの腎臓結石や、ストレス性の突発的な高血糖、胃粘膜の糜爛の繰り返しは、今年も変わらずありました。

しかし生来の野菜好きのせいか、コレステロールや血圧が平均より低く、半年前から続けているストレッチの影響か骨密度も「40代後半」で、こと動脈硬化指数に依る血管年齢は今回の受診では「40代半ば」でした。(ただし、あと5キロ痩せなさいとご助言を頂いています笑)

今年も無事に人間ドックが終わり、ホッとしています。

 

ところで毎回そうなのですが、私が人間ドックのために休暇を取っていたことが知り合いの方々に伝わると、「どこか悪いのですか!?」「何か心配事があるのですか!?」とか質問を受けます。そして「若いころに柔道で鍛えているから心配ないでしょう!?」などと仰ってくださいます。

確かに私自身、40代後半くらいまでは「自分だけは永遠に病気に罹ることはない、死ぬはずがない!」くらいの気持ちがあったことも事実でした。

しかし考えてみれば、私の母は闘病の末、37歳で早逝しています。また知人や古くからの友人が、40代後半頃から大病を患ったこと、またその結果、鬼籍に入られた方も少なからずおられることがきっかけとなり、人間ドックに通うようになりました。

 

生きている限りは加齢に勝てないとしても、ベストな健康でいたい。

そして常日頃より自分自身の健康状態を知ることが、予防の観点からリスクマネジメントになりますし、もし何らかの病気が発見されても早期発見・早期治療で、寿命を迎えて自分自身の時間が永遠に止まるまで、健康状態をできる限りベストに保つことで、私に関わる全ての人たちに対して、私の立場の責任を全うできると思うのです。

 

まず「健康であることがすべての始まりである」と言っても過言ではなく、健康があってこそ未来に向かって意欲が湧き、様々な発想や閃きが生まれたり、諸課題に対しても建設的になれたりするのだろうと思います。

この歳になってまで強靭な体力までとは考えませんが、健康に留意しながら、特にこれからも新型コロナウイルス感染症に気を付けながら、精進を重ねていきたいと思います。

 

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