2019年12月

2019年

12月

28日

自分ばかり損をしている

以前からこのブログで何度も書いていますが、私は従業員が音を上げるほどの「掃除魔」です。

毎年当社では、自分自身も先頭に立って、約1か月間掛けて年末の大掃除を行います。

こんな掃除魔の私ですが、過去、掃除に関して「自分ばかり損をしている」と感じ、やる気を持てなくなった時期がありました。

本日は、年末の大掃除の時期ということもあり、年末のごあいさつも兼ねて、その当時の気持ちの変遷を綴ってみます。

 

さて私は、もともとの神経質な性格の影響で、若い頃から掃除魔で、いつも綺麗にしていなければ気が済まない質でした。

その掃除魔に更なる拍車が掛かったのが、平成10年に個人事業から株式会社に法人改組をして、志も新たに未来を拓こうとしていた頃です。

当時は事務所といっても工場の片隅に間仕切りを入れただけの作りでした。

私は雨の日以外はほぼ毎日、少し早めに起きて工場の前の道路を、社員の皆やお客様に気持ち良く会社に来てもらえるように掃除をしていました。

始業時間ギリギリに出社してくる従業員がほとんどでしたが、中には早めに出社する従業員もおり、私が掃除をしているのを見かけると「私たちが掃除します」と声を掛けてくれる者もいました。

しかし、そもそも自分自身がやろうと決めたことですし、手伝ってもらうと時間外労働になってしまうので、「だいじょうぶ」と断りました。

ところが1年も過ぎると声を掛けて来る従業員もいなくなり、早く来た者でも「おはようございます」と言って、朝の「当たり前」の光景を見る様な顔をして、ただ通り過ぎるだけになりました。

最初は「皆に気持ち良く会社に来てもらえるように」と思って始めた行動でしたが、それを当たり前のことにされるのは嫌で感謝してくれる事を心のどこかで望んでいたのかもしれません。

「いつもすみません」くらいは言えないのかと思う気持ちが芽生え始めました。

そこからまた半年ほど掃除を続けましたが、腹の虫が治まらなくなり、私は朝の道路掃除を止めてしまいました。

「皆の為にやってあげているのに当たり前にされている」「掃除をしている自分だけが損している」と思いました。

要するに、とても恩着せがましくて、身勝手な意識があったに他なりません。

その後、掃除を再開するきっかけは、1か月ほどして突然に起こりました。

工場では繊維を大量に扱っている為、掃除をしないと工場周辺や道路の隅々はあっという間に糸屑だらけになります。なんとその積もった糸屑にスズメが足を絡めてもがいていたのです。すぐに救出し逃がしてやりました。

その糸屑の中には虫も絡まっていたので、スズメはこれを餌にしようとして自分も絡まってしまったのでしょう。

「私が掃除をやめた」これは小さなことですが、それが要因となり、バタフライ効果のようにスズメが苦しい思いをする事態が起きてしまいました。私は反省しました。

この1か月間ずっと、「掃除をしない事」への罪悪感や葛藤があったので、これをきっかけにスグに再開しました。

「喜んでもらうためにする」「誰かのためにする」この気持ちも大切ですが、「感謝される」という見返りを期待して、その見返りが貰えないと、自分ばかり損しているような気分になってしまうものです。

だから考え方を変えました。

 

“自分が「やった方が良いことだと思う事」はやろう

自分が「やった方が良いことだと思う事」をやれば、自分が気持ち良い!

やった方が良いことだと思っているのに実行しないと、心がしんどい”

 

そう考え、その後2年ほど朝の道路掃除を続けました。そのうち事業数が増え、会社の敷地も拡大した為、一人では追いつけず、現在は従業員が就業時間の中で掃除をしてくれています。

やった方が良いことだと思っているのに腰が重くなっている方は、自分の為に是非やってみてください。

やってみると身体は疲れるでしょうが、心は気持ち良くなると思います。

人に言われてからやる場合と、自らの意志でやる場合と、気持ちが全然違うと思います。それは自己肯定感の向上にも繋がるはずです。

 

本年もたいへんお世話になり誠に有難うございました。心より深謝申し上げます。 

来年も弊社社員一同、業務に精励してまいりますので、変わらぬご厚情を賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第であります。 皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

<お知らせ>

11月11日、泉南市なみはやグランドにおきまして、 泉南市グラウンドゴルフ協会主催「泉南市グラウンドゴルフ大会 第7回フラワーホームカップ」を開催いたしました。

 

当社の「社会福祉の向上」と「地域社会への貢献」への取り組みの一環と致しまして開催させて頂いております。

 

詳しくはこちら1>> 2>>

第7回の大会レポートを、第8回大会で皆様にお配りしました