2016年7月のページ
2016年
7月
28日
木
プラスマイナスゼロ
以下のようなことは、きっと誰にでもあることだと思うのだが、皆さんはどうですか?
■その日の体調や気分によって、仕事の能力や仕事と向き合う意気込みに波がある。
■忙しいと「ひらめき」が起こらなくなる。
■疲れて来ると視野が狭くなり、頭もカチカチになり、柔らかな思考が出来なくなる。
■目の前の雑用に追い掛けられ、「面倒くさい」と思ってしまう瞬間がある。
私は超が付くほどの仕事人間だと自負しているが、やはり上記のような状態になることがある。誰でもそうだと思う。問題は頻度である。
もし上記のような状態になることが多発してい方は問題である。改善する必要がある。
中でも「面倒くさい」と思う回数が増加している場合は、それは人生の危険信号である。
「面倒くさい」という感情は、自分自身の行動力を根こそぎに奪ってしまうだけでなく、人生の発展を止めてしまう負の感情である。
ところで、最近の私自身の課題は、「集中力を長時間維持すること」である。
というのは、昔は仕事に熱中して「気が付いたら明け方だった」なんてこともザラであったが、最近は一日10時間くらいが限界になって来た。
遅い時間にPCに向かっていても、集中力が途切れた以降は、書類を1行2行書くのに十何分も費やしてしまったりする。
昔のように朝方まで仕事をするなんて(気持ちはあっても、集中力が続かず)出来なくなってしまった。
先月、人間ドックを受診したが、昨年や一昨年よりデータが良くなっており、小さなポリープ以外は健康体だったのだが、やはり衰えが来ているのだろうか?
と一瞬弱気になったが、そうではない事に気づいた。
フラワーホームを開設するまでは、土、日、祝祭日には電話や用事も少なく、多少なりとも脳内を休めてゆっくり過ごすことの出来る時間もあった。
だがフラワーホームを開設以来、サ高住に休みは無いので、私自身ほぼ毎日休みなく働いている状態である。そして、経営者として当たり前の事だが24時間、仕事の事が頭から離れることは無い。事業が増えた分、働く時間も考える事柄も増えた。
このことから導き出すと、集中力を維持できる時間は昔よりも短くなっているが、昔よりも社長としての仕事量が多くなり、昔よりも働く日数が増えた。
よって衰えはプラスマイナスゼロ!
と結論づけ、集中力が昔ほど続かなくなったことも前向きに捉えることにした。
しかし誰でも必ずいつか老い、衰える日が来るのが自然の摂理なので、それを感じ取れるか取れないかの如何に関わらず、自分自身を評価できるシステム作りを今、作り始めている。また、完成に近づけばいずれ詳しく書かせて頂く。
若い頃は全くと言っていいほど考えもしなかったが、この年齢になると、生かされていること(健康であること)、やるべきことがある、出来ることがある・・・の幸せついてフト考えてしまう時間が生まれてくるようになった。
このたび、丸竹コーポレーション(株) シニア事業部
サービス付き高齢者向け住宅 フラワーホームのホームページを開設いたしました。
2016年
7月
17日
日
ありがとうカード
何気なくテレビをつけると、カンブリア宮殿という番組を放送していた。
番組はもうエンディングにさしかかっていたが、「ありがとうカード」というのが目に留まり心に残った。
早速ネットで調べてみると、静岡県の「たこまん」の平松季哲社長が社内で施策されているカードであることが判った。
①ありがとうカードとは、複写式のメモ用紙で社員スタッフ全員が持っている。
②上司部下に関係なく、なにか感謝したことがあったらその気持ちを書いて相手に渡す
③貰ったありがとうカードはノートに保存し、お互いを尊重しあう関係を築く。
④複写式なので配ったありがとうカードも保存し、たまに見返し感謝の気持ちを思い出す。
⑤会社は、ありがとうカードを多く配った人を表彰するという。
(配った人を表彰するというのは、それだけ気配りをしたというのが理由。)
平松社長は、「ありがとう」を言い続ける人が幸せになれる。人の長所を見つけることが幸せにつながるとコメントしていた。
通常ならば、ありがとうカードを沢山もらった人が表彰されるのだろうが、沢山配った人を表彰するというのが意外であったが、良いアイディアだと思った。
「小さなことにも気づいて感謝する」というのは案外難しい。感謝の気持ちがあっても忙しさや煩わしさを理由に表現せず、おざなりにしてしまいがちだ。
しかしそれを、あえてカードという具体的なモノにして相手に示せば、社内の人間関係の活性化になると思った。
そこで早速、当社仕様で「ありがとうカード」(写真参照)を企画し、印刷屋さんにオーダーした。
丸竹の既存の事業部では長年に渡り勤めてくれている社員スタッフが多く、互いの性格も腹の中も心得ていたりするが、シニア事業部ではフラワーホームを開設してまだ1年も経っておらず、「組織」や「仲間」というより「個」の意識の方が大きかったように思う。
しかし、ありがとうカードを実施してまだ2か月ほどであるが、社内を見渡すとカードの交流がきっかけで、仲間意識や結束感も増してきているように感じる。
そこで私は、8月と12月の年2回、カードを沢山配った人と、カードを沢山もらった人を表彰しようと考えている。
社員やスタッフが一丸となって、お得意様やご入居者様に、より多くの「ありがとう!」を頂けるよう、皆で力を合わせて経営に取り組み、邁進して行きたいと考える次第であります。深謝!
2016年
7月
10日
日
想定外!?
2016年4月マグニチュード7の巨大地震が熊本を襲った。
21年前の阪神淡路大震災の時と、ほぼ同一規模だという。そして東日本大震災からわずかに、まだ5年しかたっていない。
自然の驚異は現代科学を以てしてもほぼ予測が出来ないと言って過言ではないだろう。
今も熊本県内には5千人以上の方が避難生活を余儀なくされている。
当社からも取締役が被災家屋のがれき撤去のボランティアに参加しに行き、またタオル400枚を避難所に寄贈させて頂いた。
ところで今まで九州・沖縄地方は大きな地震はまず起こらない地区だと言われてきた。
地震よりも台風の通り道であることの方が切実で、自然災害に対する対策にしても、建物の耐震設計よりも、耐風・対雨設計が優先されてきたのが現実である。
しかし想定外の大地震は起こった。
<事業での想定外>
事業を営んでいると想定外の事は必ず起こる。
とくに新規事業においては、小さな想定外の出来事が数多く起こる。
フラワーホームから例を一つ上げれば、入居者様が独断で共用スペースの冷房を切ってしまい、窓を開けた。その日は風が強い日だったので、廊下の額が何枚か落ちて割れた。
書いてしまえば数行のことなのだが、それで熱中症になられては大変だし、割れたガラスを誰かが誤って踏んでしまえば大変である。
冷房を切った入居者様にお話しを聞くと「今日は風があるから窓を開ければ涼しいし、施設の電気代の節約になると思った」とのことであった。
そのお気持ちは大変有りがたく、嬉しかった。
しかし小さな出来事(冷房を切る)から大きな出来事(熱中症になる)を起こさないためには、現状を改善する必要があった。
例えば見回りの回数を増やす、熱中症の危険の周知を図るなど。
まさに毎日がこのような経験の積み重ねで毎日が成長である。
サ高住の運営を開始する前から事前リサーチや想定を行い、リスクマネジメントをしているが、「想定すらしていなかった」というような事が、いつか起こらないとも限らない。
しかし想定する努力を怠らなければ、防げることも多くあるだろう。
「大事は小事より起こる」のことわざのように、自分の知っている小さな問題を見て見ぬふりをしていると、 知らない間にそのことがきっかけとなり、とても重大な問題を引き起こしてしまうことになりかねない。
<見て見ぬふりをさせない>
見て見ぬふりをさせないためには、社員スタッフ一人一人に当事者意識を持たせる必要がある。
そして問題について言い出した人が損をすることがない環境を作る。
問題を先送りせず、スグ解決するという風潮を作る。
社員スタッフみんなの頑張りに深謝すると同時に、毎日確実に進歩していく会社を目指し、邁進して行きます。