大企業から学ぶ

【組織全体で品質を守る仕組み】

今月は、大企業でご活躍されている方々とお話しする機会が続き、学びの多い時間を過ごしました。

まず、災害備蓄用衛生用品の事業で協業させていただいている花王カスタマーマーケティング(株)様と、花王(株)様の研修センターにて、一泊二日の合宿形式による協業会議に参加させていただきました。(前回の研修の記事はこちら>>

花王カスタマーマーケティング(株)様とは15年近いお付き合いがあり、毎年、当社から商品を花王様の研究室へ送り、品質チェックを受ける取り組みを続けてまいりました。

こうした長年の信頼関係を背景に、今回の会議では、販売計画や需給予測を具体的な数値に落とし込んだシミュレーションを行い、新市場の開拓、環境配慮型商品のラインナップ拡充、さらにはサプライチェーン全体での環境負荷低減の可能性についてなど、多角的な議論を重ねることができました。

 

つづいて、大手化学繊維メーカー様とは、繊維再生事業での新規取引が最終調整の段階に入り、当社工場の品質基準や生産体制に関する工場監査のため、9名ものご担当者様がご来社くださいました。

冒頭で「厳しい内容になりますが、監査は食品工場レベルの衛生・品質基準を取り入れたものになります」とのお言葉をいただき、求められる水準の高さに背筋が伸びる思いでした。

監査の最後には、「丸竹さんは、品質や環境のISOを取得されているので心配はしていませんでしたが、実際に工場を拝見して安心しました」とのお言葉を頂戴し、私もようやく胸を撫でおろしました。

また今回の監査では、当社として「ここはさらに改善できる」と自主的に気づけた点もあり、さっそく社内で業務管理マニュアルの事項を追加して改善に取り組みました。

 

大企業とお取引させていただく中で、徹底した品質管理やリスク管理の姿勢には、いつも学ばされます。

組織全体で品質を守る仕組みが確立されているのだなと深く納得させられます。

大企業の皆様の厳格な視点に触れることで、自社の品質管理をより高めるヒントが得られるのは、大変ありがたいことだと感じています。

 

【まだ世にないものを作る】

今では当たり前になっている災害備蓄用生理用品(真空パック包装されたもの)ですが、実は最初に市場を作ったのは当社であり、この商品は花王様との協業によって誕生しました。

当時の私は、大企業は慎重だから「まだ世の中に存在しないもの」に対して、まして中小企業と組んで挑戦してくださるのだろうか、と半信半疑でした。

しかし、社会的意義があると判断すれば、前例の有無にとらわれず、しっかりと挑戦してくださるのだということを、このプロジェクトを通じて強く実感しました。

前例のない商品であっても、社会の困りごとを丁寧に分析し、必要とされるものであれば前例にとらわれず市場を切り拓いていく、その姿勢には大きな刺激を受けています。

 

先述の大手化学繊維メーカー様の案件は、当社の「次世代の反毛技術>>」による繊維加工の依頼です。

簡単に言うと「リサイクルのための加工」ですので、社会の価値観や外部環境の影響を受けやすい分野でもあります。そうした背景もあって、一時的にお話が停滞しかけていた時期もありましたが、現在は最終段階に進んでいます。

今回の案件で扱う加工技術を用いた商品は、メーカー様にとっても初めての挑戦となるものです。

天然由来繊維原料をリサイクルしながら、環境負荷の低減にもつながるものになります。

大企業は動かす組織も事業のスケールも大きいため、一つのプロジェクトを形にするまでの社内調整や進行のハードルは、想像を超えるご苦労があるはずです。その中で、こうして新しい挑戦に踏み出される姿勢には、本当に頭が下がります。

 

大企業の皆様から学ぶことは、いつも私たちの成長の原動力になっています。

この学びを確かな成果でお返しできるよう、当社の強みであるスピードと柔軟性を生かし、これからも共に歩み続けたいと思います。

※花王カスタマーマーケティング(株)の皆様と