2020年3月

2020年

3月

12日

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。

2009年に新型インフルエンザが流行した時は、まだ当社にシニア事業部は無く、若い従業員が多い事もあって、まだどこか他所事のような感じがありました。

しかしサービス付き高齢者向け住宅や介護事業を運営している今は、コロナ対策は鼻先に突きつけられた大きな問題です。

武漢の様子が報じられた1月中旬からは、コロナ対策に神経を尖らせている毎日です。

当社サ高住での感染症防止に対する取り組みは、従業員がスタッフブログ>>の中で紹介しているので、ここでは省きます。

 

現在、イベントの自粛や選抜高校野球の中止、全国の学校に対する一斉休校が政府から要請されたり、スーパーやドラッグストアでは一部商品が品切れになったり行列が出来たり、まるで「人類VSウイルス」の戦時下のような印象です。

戦時下で一番大切なのは、「情報収集」と「スピード」だと私は思っています。

しかし自分1人での情報収集には限界がありますので、「どんな小さな情報でも良いし、真実かデマか分からない情報でも良いから、気になる情報があったら、どんなことでも良いから知らせてほしい」と周りの人達にお願いしていました。すると、

「まだテレビとかで報道されていないから真偽は分からいけど、マスクの買い占めが起きていると、SNSで外国人が書いていました」だとか、「なぜか香港でトイレットペーパーが品切れしているらしいです。でもまだ本当かどうか分からないですが」などの情報が入るようになりました。

介護事業にはマスクもアルコールもトイレットペーパーも欠かす事の出来ないものです。海外で起こる事はいずれ日本でも起こるだろうと考え、早い段階で対策することが出来ました。

情報収集に関しては、他の施設での感染防止対策の情報も収集し、厚生労働省のマニュアルだけではなく、良いと思う事は全て取り込んで実施しています。

 

今回の一斉休校措置ですが、当社でも小さなお子さんを持つ従業員が数名いるので、急遽、夏休みの時と同じようにシフトを変更するなど、各事業部がそれぞれ対応しました。

世間からは批判の声も多い一斉休校措置で、「もっと根回ししてから」「もっとデーターを精査してから」「もっと専門家の意見を聞いてから」などのコメントをTVやラジオで耳にしました。

国の施策と企業経営を一緒にして語るのはおこがましいですが、

緊急事態に必要なのは「スピード」です。そして正体が分からない相手と戦う時には「最悪を想定」して、大袈裟なぐらいの対策を打って、相手の事が次第に分かって来たら、どれほどの規模でどう戦えば良いのかが見えてくるので、不要な部分は削って行けば良いと思うのです。

私の経験上、スタート前に机の上でいくら完璧な計画を立てても、その通りに事が進んで行った事業なんてありません。まさに走りながら考えるの状態で「たえず見直し」をしながら臨機応変に事態に対応しなければ、正体の分からない相手になんて勝てないと思います。

そして、「臨機応変か、朝令暮改か>>」の回でも同じ事を書いていますが、

目的を達成するための方法を3つ考えついて実行し、3つとも成果が出たなんて事は、そうそう無いものです。

「目的達成に良いと思うことは全部やってみよう!10のアイディアを実行したとして、そのうちの3つでも成果が出れば良い!」これだと思います。

いきなり小さ~な話になりますが、コロナ対策で、従業員の皆に付けてもらおうと首からぶら下げるウイルス除去のアイテムを人数分購入しました。

しかし身内から「あっ、それ賛否両論あるやつ。本当に効くの?」と突っ込まれてしまいました。

100か0で考えるのではなく、ほんの数パーセントでも効果があるなら、やった方が良いと思うことはやってみようや!と私は思います。

数パーセントの効果しかない策でも、それを10も20も色んな対策をしていけば、効果は上がります。

やれることは何でもやろう!と言い実行しています。

それでも頭の片隅では「最悪も想定」して、いざという時に手に入らず困る事が無いように防護服の備えも既にしています。

 

少しでも早く事態が収束されることを願って止みません。