人生は不安とイタチごっこ

日本のGDPは2四半期連続のマイナス成長となりました。

そして、「新型コロナウイルスによって、2020年の世界経済は最大で5%のマイナス成長になる可能性がある」との報道も見ました。

当社のような中小企業にも、従業員の募集はしていないか?と問い合わせの電話が頻繁に入るようになり、初めての経験ですが証明写真付きの履歴書をFAXで唐突に送って来られる方も現れました。それだけ切羽詰まってのことでしょう。

コロナの感染者数の減少に伴い、日本の経済は最近になってようやく動き始めたように感じますがこれもコロナ次第で、第二波の規模によっては再び経済活動がストップしかねません。

以前より書いていることですが、私の基本的な性質は不安を強く感じる性質です。(関連記事:労働時間>>売って反省クレームに感謝>>不安の哲学>>

現在のような不確かな経済環境下、コロナ感染リスクのある環境下では、私の不安症は炸裂します。

「心に浮かぶ不安は全て起こりうるであろう」ということを前提に、大騒ぎしながら「あれもしよう!」「これもしよう!」と社員たちを巻き込みながら、心血を注いで事前対策を施すのですが、それでもその施した対策から「これだけで大丈夫なのかなぁ!?」という新たな不安がまた生まれて、また対処しての連続で、「人生は不安とイタチごっこ」というような状態に陥ってしまいます。

仕舞には社員から「社長、そこまでやらなくても良いと思います」と呆れられるほどです。

いつも不安に苛まれながら生きてきたような気がします。

しかし自分でも図太いと思えるのは、周りを巻き込んで散々大騒ぎをした後は、気持ちの切り替えが出来ることです。

不安症であっても後ろ向きにはなりません。「ここまでやったのだからアカン時は、しゃーない!」と自分自身で納得して居直ります。

また脳内で嫌というほど様々な悪いシミュレーションを繰り返している分、いざ実際にその悪い事態になった時、思いのほか凪いだ心の、冷静な自分がいます。

それどころか自分が想定していた最悪な状況よりも軽度で済んだ場合には、負の感情など吹き飛び、感謝の気持ちで手を合わせてしまいます。

先般こんな事がありました。

導入3か月目の最新装備を整えた配送用の新型トラックを従業員が自損事故を起こして、車体を破損して帰社しました。

すぐに私のところに報告に来ましたが、私の発した言葉は「人に迷惑かけてないか?」「ケガしてないか?」「明日、修理に出しとけ!気をつけてな!」の四言のみです。

ここでまず思うのは、他人様に迷惑を掛けずに済んだこと、従業員にケガが無かったこと、今後は従業員も非を悟り気を付けて運転するであろうこと、そして車両の破損ぐらいだったらすぐに修理したり、たとえ買い替えなくてはならない事態に陥ってもすぐに買い替えできる当社の今の経営状態に対する「有り難さ」と「感謝」で、社員が帰り一人になった時、思わず神棚に手を合わせました。

事前にどれだけ対策をしていても、思いがけず悪い事が起こる事はあります。

そんな時は後ろ向きにならず前向きに考えて「何かのお知らせ」だと思い、「従業員や会社や自分自身が成長するための機会」として受け止めることによって、行く道は次の未来に繋がっていくように思います。

経営者にとっては厳しい環境が続くでしょうが、頑張っていきましょう!

<お知らせ>

丸竹コーポレーション(株)はSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。

この度「関西SDGsプラットフォーム」に加盟いたしました。

 

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