2018年2月のページ
2018年
2月
28日
水
賭け事はしない
先日、会話の中で「競馬やパチンコなど、何かギャンブルはされないのですか?」と尋ねられることがあった。
私は、酒も飲むし、煙草も長い間やめていたが今はアイコスのみではあるが吸う。けれどもギャンブル系は一切しない。しかし「今は」である。
と言うのは、まったくギャンブル系に興味がないというのではなくて、若い頃には世の中にあるギャンブル系のほぼ全てと言っても過言では無いくらい、2~3か月ぐらいの短いスパンずつではあったが一通りの事を興味本位で試してみた。しかしどれ一つをとっても、ギャンブル好きの方が言う快感は得られなかった。
快感を得られない理由はズバリ、勝てないからである。
たとえば私が学生時代にやっていた柔道ならば、自分が頑張れば頑張っただけ強くなり勝率は増すが、ギャンブルは運である。そのギャンブルについて一意専心に研究をすれば、多少は勝率が上がるかもしれないが、基本的にギャンブルは胴元が儲かる仕組みになっているので、お金を儲けられる可能性はかける労力に対して僅かなものであろう。
そのように勝つか負けるか運任せのものに、お金と時間と労力を費やすのが嫌だなと思ったのである。これが私の気持ちの半分。
残り半分の気持ちは、ハマってしまうのが怖かったのである。元来、私は負けん気が強く、自分が勝つまで諦めたくない。
2012年に書いた、このブログの第1回目の記事>>にも、勝つまで諦めず挑み続けるぞ!といった内容の事を書いた。そして私の座右の銘は「諦めず気が遠くなるまで繰り返す」である。こんな私がギャンブルにハマってしまえば悲惨である。笑
だからギャンブルの面白さを知ってしまう前に、さっさっと撤退したのである。
しかし私は、投資は好きである。投資と言っても株式投資やファンド等の金融商品の話ではない。設備投資や人への投資の話である。
一番最近の設備投資では、次亜塩素酸水衛生環境システムをフレスコ事業部に設置し、自然環境に配慮したクリーニングを可能にした。
人への投資については、それぞれの事業部の社員がスキル面でも賃金面でも今よりワンランク上のステージに行けるように、資格を取りに行かせたり、講習会に参加させたりしている。
身も蓋もない言い方をすれば、投資した設備に見合う収益をあげられなかったり、投資した人材が退職したりなどすれば投資したお金がパァ~である。
しかしこれらの投資は企業発展には欠かせない投資で、これこそ生きたお金の使い方であると思う。
2018年
2月
18日
日
手段を目的と勘違いしてはいけない
「何のためにするのか?」「目的は何か?」
例えば掃除一つにしても、目的を意識する者と、しない者では出来映えが違ってくる。
掃除の目的は、小さい目的は「職場を清潔でキレイにすること」、大きい目的は「顧客様に気持ち良くご来社頂けるよう、そして社員の皆が気持ちを良く働ける職場にすること」である。
それが目的で、掃除は手段である。
そんな事は分かっていても毎日の事になってしまうと目的を意識しなくなり、掃除の時間だから単に掃除をする、上司に言われたから掃除をする、といった風に「掃除をしたという事実を作ること」だけが目的になってしまう時もあるのではないだろうか。
「気持ちを良くご来社や気持ちよく働ける職場にすること」を目的で掃除していた時は、工夫しながらより良い環境にする為に掃除していても、「掃除をしたという事実を作る事」が目的になっている時は、四角い部屋を丸く掃いてしまっているのではないだろうか?
人間は、新しく何かに挑戦する時や、特別な事をする時は、目的意識を持つものだが、ルーティンワークに目的意識を持ち続けるのは難しいものだと思う。
だからこそ折々に「何のためにするのか?」「目的は何か?」と何度も何度も繰り返して伝えることが、上に立つ物の役割であろう。
また、イレギュラーな事が発生して判断に迷った時にも、目的を今一度思い出してそれを軸に考えると、答えが出しやすい。
小さい事だが例を挙げると、前回に詳細を書いたが>>グラウンドゴルフ大会 フラワーホームカップ>>の特別賞として男女合計20名様に抽選でパン(お一人様お好きなパン10個)の引換券を贈呈させて頂いた。その引換券には、もちろん引換期限があり、それは券に記載している。
しかし、その期限を過ぎてから引換に来られる方が何名かおられた。
そんな時にどうするか?
小さな事だが、やはり現場で対応する職員は判断に悩むシーンだと思う。
しかし特別賞を贈呈した目的は、カップに参加してくれた人に喜んで頂く為であり、フラワーホームを知って頂く為であるから、ここで「引換期限が切れています」とシャットアウトしてしまうとガッカリされるであろう。それにすでに賞の分の予算は取ってあり、さらに追加で費用がかかるという事も無かったので、その日の訪問販売のパンをプレゼントしましたと報告が現場からあった。
私は常々、各事業部長には「最後は私が責任を持つから、自分で考えて良いと思うことは何でもやってみろ」と言っている。
『目的』を見失わなければ、そう大きく道を間違えることは無いだろうと思う次第である。
2018年
2月
07日
水
感動の再会
その感動の再会があったのは、当社の「社会福祉の向上」と「地域社会への貢献」への取り組みの一環として開催させて頂いているグラウンドゴルフ大会 フラワーホームカップ>>に関連して起こった出来事である。
今大会より導入した特別賞というのがある。この賞は男女合計20名様に抽選で特別賞としてパン(お好きなパンお一人様10個)の引換券を贈呈させて頂くというものである。
この賞品のパンは、泉南市の障害者施設「デイセンターせんなん」の製菓製パン販売部門プチソレイユさんのパンである。
プチソレイユさんは毎週火曜日にフラワーホームへパンの訪問販売に来てくれているので(くわしく>>)、その日をパンの引き換え日とした。
さて感動の再会は、そこで起った。
特別賞を抽選にて当てられ、パンの引き換えに来られた方の中にO田Y子さんと言う方がおられる。
この方は戦時中に長野県の師範学校を卒業され大阪に来られた後、小学校の教員として定年まで特別支援クラスの担任をされ、その後は泉南市の市議会議員を務められた方である。
現在はご隠居されグラウンドゴルフを楽しまれている毎日である。また高齢で一人暮らしという事情も有り、何度かフラワーホームを見学に来られ、ご入居の予約をしてくださっている方でもある。
このO田さんが賞品のパンを、どれにしようかと選んでいると突然、「せ、せんせいー!!」と声を掛けられた。
声の主は、「デイセンターせんなん」のインターシップとしてパンの販売助手をする為に来所していた障害者の方である。
なんとその方は、O田さんが教員をされていた時代の支援クラスの「教え子」だったのである。しかもなんと6年間に渡り担任を受け持っていたらしい。
20数年の時を経ていたが、顔を見た瞬間に分かったそうだ。
O田さんは、販売助手をしているその方の成長した姿を見て、大変感動されたそうだ。そして交換会が終了するまでO田さんもその場に留まり、元教え子の働く姿を、涙を零しながら見守られたとの事だった。
私が上記の出来事を知ったのは、フラワーホームの職員から話を聞いたのが一番先であったが、実はその後、O田さんご本人から本社に電話を頂き、事の顛末を聞かせていただいたのである。そして最後に「このような機会を作ってくれて、ありがとうございました。」とのお言葉を頂いた。
私にとっても思いがけない事で、大変うれしい出来事であった為、O田さんにご了承を得てブログに書かせて頂いた。