再スタートの春

【当社の再スタート!】

新年度がスタートいたしました。

旧年度中のご厚情に深謝申し上げますとともに本年度も変わらぬご厚情の程、重ねてよろしくお願い申し上げる次第であります。

さて、当社では「再スタートの春」という言葉を掲げてスタートを切りました。

既成概念に囚われず今できることから1つ1つ時代の変化に合わせて確実に変わっていくという経営方針と、毎年が創業だという意気込みで経営刷新を繰り返してまいりましたが、

コロナ禍による経営環境の変化や、国内のみならず世界をも含めた社会情勢及び市場の激変、新素材の登場などの影響を受け、フェルト事業部の業績が、ここ2~3年前から緩やかにですが右肩下がりになっていました。

そこで昨年の3月、コロナによるマスク着用の見直しが発表された頃から、業績の回復を目指し大なたを振るおうと決意し、事業部の統廃合を皮切りに、人員配置の最適化、社内制度の更新、不採算製品の製造中止、製品ラインナップの整理、利益率の高い商品の強化、設備投資による生産効率の向上、そして新たに導入した機械設備と従来の設備を組み合すことによる新製品の開発、プレスリリース、販売促進活動などを足早に進めてまいりました。

昨年は立ち上げの一年間、準備の一年間、変化の一年間で、社員の皆さんにとってもイレギュラーな仕事の連続で目まぐるしい一年だったと思います。

そしてようやく三月末には、ほぼ準備も整いました。

ここでようやくホッと一息・・・などついている暇はありません。

これまでのことは全て「準備」であって「目的」ではありません。

当社の新商品である、次世代の反毛技術(繊維to繊維を可能にした反毛技術)のサービスを、環境問題に取り組む多くの企業様に届け、繊維のリサイクルを普及させることが目的で、そのために昨年の準備&移行期間がありました。

今年度からが本当のスタートです。

「再スタートの春」と銘打って、社員一同一丸となって邁進する所存でございます。

 

【日本経済の再スタート!】

ところで、我が国の経済はバブル崩壊以来の長い停滞を経て、日経平均株価が33年8カ月ぶりの高値を記録しました。

また人手不足や物価上昇を背景に、賃上げ率は30年ぶりの高水準を記録しています。

そして日本銀行は2024年3月19日に、マイナス金利政策の解除と金利の引き上げを決定しました。これらは物価安定目標の持続的・安定的な実現が見通せるとの判断に基づくもので、日本経済の「正常化」への準備と言えるでしょう。

しかし、日経平均株価の上昇は円安による日本株の割安感や、輸出企業への期待感で上昇している部分が大きく、実体経済を反映した株価ではないと思います。

またインフレ率が賃上げ率を超えると、実質賃金は減少することになり、消費者は買い控えや安いモノを求めるようになります。そうすると企業は価格転嫁を進めることが出来ず、日本経済の低迷はさらに長期化しそうです。

また金利の引き上げは企業にとっては負担が増すことになり、設備投資や新商品の開発など挑戦へのハードルが高くなることになります。

そうやって失われた40年を歩むことになるのか、もしくは経済正常化が進み、過去30年のデフレがいよいよ終焉して好循環に入っていけるのか、いま日本国民は運命の分かれ道に立っているのだと思います。

さぁ、2024年度は再スタートの年です。変化の年です。重要な年です。

受け身にならず、自ら考えて動いて、次の未来を目指して一緒にがんばっていきましょう!

【お知らせ】

■【4年連続】経済産業省「健康経営優良法人2024」に認定されました。

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■ラジオ大阪「藤川貴央のニュースでござる」の番組内の、東京商工リサーチご協力のコーナー「がんばってるで関西!」にて、関西の元気な企業として、ご紹介していただきました。

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