当社の一期一会

皆様もご存じの通り、茶道を源流とした「一期一会」と言う言葉があります。

簡単にまとめますと、「今日という日は二度と無い」と考え、「人と人との出会いを大切にして、日々の出来事を当たり前にせずに、感謝の気持ちを持って生きて行こう!」というような考えです。

ところで人生100年時代と言われますが、昨年還暦という節目を迎えたこともあり、この「一期一会」という言葉が日に日にリアリティを帯び、強く意識するようになってきました。かけがえのない人生の日々を、ありとあらゆる物事との関わりにおいて、もっともっと意識的に大切に過ごしていくようにしたいと改めて一層強く思います。

 

さて今回は当社の日々の業務の中で「一期一会」を実践している事を少し紹介したいと思います。

当社の工場は商材を全国に向けて出荷している関係で、北は北海道から南は九州まで様々な地域の長距離トラックの運転手さんが、大阪に来た帰りの便で積み込んで行ってくれるため、トラックの出入りが毎日のように絶えずあります。

日本全国で約100万台以上と言われている長距離トラックの運転手の方は、ほとんどの場合、当社の積み込みには二度と巡っては来ないたった一度きりの出会いです。

だからこそこの一会を大切に思い、大したことはできませんが、出来る範囲でのおもてなしをしましょうという含意で、10年以上前より皆さんに、その時々に品物は変わりますがタオル等をお配りしています。

また本社やサ高住のほうでも同じく、お客様にも一度きりの業者の方にもご来所の全ての方に、ボールペンやらマスクやらをお配りしています。

その他にも以前にブログに書きましたが、ウェルカムボード>>もその一環です。

 

その一方で、当社は来年より年賀状は廃止させていただく旨のお知らせを出させていただきました。

近年、虚礼廃止やSDGsのペーパーレスの名目で年賀状をやめる企業が増えていますが、当社もその社会情勢に鑑みて決定した次第です。

若い社員などは、メールやラインなどを通じて、お得意先様との関係を築いているようです。その方が年賀状よりも意思疎通が出来て良いかもしれません。

コミュニケーションツールも手紙→電話→FAX→メール→Zoom等に時代は変化しているので、年賀状離れが進むのは当然なのかもしれません。

今まで当たり前だと思っていたことが、どんどん早いスピードで変わって行きますね・・・。

あと日本の企業で行われている主な虚礼として、お中元お歳暮の他に、飲み会、葬儀や通夜への参列などもありますが、こちらもコロナ禍の影響もあり激減しているかと思います。

そうすると、やはり人付き合いの頻度は減少してしまいますし、今まで年賀やお中元お歳暮で時期が来ればシステマティックに繋がっていた縁が、虚礼廃止により油断すると切れやすくなってしまうでしょう。

だとすると、ビジネスパーソンは今まで以上に先方を気にかけ、虚礼でも形式的でもない自分の気持ちやタイミングで(新しい情報を手に入れたり、ふと気になったりしたら)連絡してみるなどして縁が切れてしまわないようにすることが大切になりそうです。

 

(関連ブログ:歓迎>>