空前の人手不足が叫ばれている中の人材採用

今月新たに通所介護サービス(デイサービス)を開業いたしました。

そのため介護スタッフや准看護師等を数名増員募集する必要があったのですが、有難いことに希望通りに人材採用が出来、ホッと胸をなで下ろしています。

 

【ほぼ当たる未来予測】

未来予測は当たったり外れたりするものですが、ほぼ確実に当たる未来予測があります。それは人口に関する未来予測。人口は余程大きな災害などが起きない限り、急激に減ったり増えたりするものではない為、未来予測しやすいです。

18年後の2040年には日本の生産年齢人口は53.5%まで減少するそうです。(2015年は61.0%)

介護業界の人手不足の深刻化は前々から叫ばれていますが、人口の年齢構成を見ると、今後はお客様よりスタッフを見つける方が難しい時代になっていくと思われます。

スタッフを採用出来る企業かどうかが、事業存続の大きなカギになりそうです。

 

【当社も採用難を経験】

実は当社もシニア事業を始めて数年目の時に、募集しても応募が無いという厳しい時期がありました。オープニングスタッフは物珍しさもあって比較的すぐに求人採用が出来るのです。ですから介護業界の人手不足をあまり深刻に考えていませんでした。

ところが求人雑誌などに何度か載せるうちに、応募はどんどん減って行くのです。

1週目で決まらず、2週目、3週目と連続で載せれば載せるほど応募は来なくなるのです。

それもそのはずで、求職者は毎週その求人誌が出るたびにチェックしますから、何度も求人広告を出す人気の無さそうな会社には行きたくないから避けるのですね。載せれば載せるほど誰も応募して来なくなるという、求人広告の悪循環です。

その時初めて、これまでたまたま直面していなかった採用難の問題を鼻先に突きつけられました。

結局この時は知人に人材を紹介してもらうことが出来ましたが、この経験を機に、企業が自社をアピールする相手はお客様だけではない、求職者の方々にも常日頃からアピールしていかなくては!という危機感を抱きました。

 

【ネットを活用して顔が見える会社へ】

今の時代、多くの人は、何かアクションを起こす前にまずネットで検索します。

新しいレストランに行く時も、旅行先を選ぶ時も、新しい歯医者や美容院を選ぶ時も、まず検索して様子を確認します。

仕事先を選ぶ時ももちろん、どんな考えを持った経営者で、どんなスタッフがどんな表情で働いているのか?確認していると思います。

ですから求職者の方々に安心して応募してもらえるように、社長ブログやスタッフブログは出来るだけ頻繁に更新するようにしています。

よくあるのがHPやブログは開設しているのに、もう何年も更新されず放置状態になっているもの。あれは逆効果だと思います。この会社だいじょうぶ?と心配になってしまいます。

 

せっかくネットを活用してPRをしていても、求人募集する媒体が従来通りのタウン紙や新聞だと、あまり効果を発揮出来なかった印象です。

当然ですが、紙面を見て職探しをする方々よりも、ネットの求人サイトで職探しをする方々の方が、当社のHPやブログにまでアクセスしてくださる可能性が高く、その結果、応募に繋がることが、ネットでの求人広告の方が多い印象です。

 

【でもやっぱり結局コレが一番大事】

でも結局、求人に最も影響力があるのは口コミや噂話だと感じます。

会社が人口の多い都会にあったり、資格など必要なく幅広い層から募集する業種だと違うのかもしれませんが、資格が必要で、通勤にも車が必要な場所で・・・となったら限られた半径内の限られた人たち、そのコミュニティーの中からの人材採用ということになりますので、結局は口コミの影響が一番大きいです。

口コミを上げるには?

それはやはり、実際に働いてくれている従業員のエンゲージメントの向上(働きやすい環境作りや、やりがいの創出、成長支援など)ではないでしょうか。

あと、今の時代、白黒ルールが決まっている部分は、どこの会社も守っていると思います。ルールが決まっていない部分にこそ、経営者の哲学や会社のカラーが出ますので、その部分が口コミに影響を及ぼすのではないでしょうか。