固定概念を覆したリモート会議

ここ大阪では再び緊急事態宣言が発出されました。

いま最も憂慮されるのは医療体制だと思います。一年以上に渡り、最前線で奮闘されている医療関係者の方々のご尽力に心から敬意と感謝を申し上げます。

 

さて先般、所属させていただいている異業種交流会が、コロナ禍により昨年度から交流会の開催中止を余儀なくされているので、今年度は「リモート交流会」を開いてみないかと、T副会長が会員の皆さんに呼びかけられました。

しかし一部の会員の方から、「たぶん画面だと表情も分かり辛いし、スピーカーからの声を聞いても誰の声か分からないだろうし、操作もよく分からない!」といったような反対のご意見がありました。

実は、このようなご意見は、私も実際にリモート会議を経験するまでは、同じ意見を持っていました。

大変遅ればせながら今年に入ってから、てんやわんやの末に、私もリモート会議のデビューを果たしたのですが、実際にリモートを経験してみると、私のその思い込みは遠く彼方に飛び去って行きました。

予想を遥かに上回る臨場感、驚嘆に値するリアリティなのです。

先ずあまりの画面の鮮明さに驚きました。発言者が自動でクローズアップされるのですが、アップされた顔は肌質を始め、まつ毛や鼻毛の1本1本までが、今までメガネを通して見ていた何倍も鮮明に見えるではないですか!?

そしてスピーカーからの声も響きわたるように聞こえてきます。

画面越しでは、表情や視線や姿勢や感情などの非言語コミュニケーションの部分が感じられないのではないか?そのため経営者としての感度が低くなり、汲み取れない部分や見落としがさまざま発生するのではないかと危惧していました。

しかしコロナ禍の今、互いにマスクをして、アクリルパネル越しに、空気清浄機がゴーゴー鳴っている会議室で話すより、ずっと快適でスムーズで身近に感じました。

 

このお話をT副会長にさせていただきましたところ、リモートに反対のご意見を持っておられた方にも早速お話しされたみたいで、ほぼ全員の賛同を得られて5月にリモート交流会を開催する予定になりました。

 

変化の激しい時代にあって柔軟性は特に必要なものであることを、自分がリモートを体験してみて改めて思い知りました。

思考に関しても固定観念に縛られて、情報や価値観をアップデート出来ずにいると、時代の流れに取り残されていくばかりです。

私は最低でもあと15年は現役で働いていたいと思っていますので、頭は常に柔軟にして、食わず嫌いせず、新しいテクノロジーや潮流にも乗って行かなければならないことを再確認した次第です。