今さらですが、話し上手より聞き上手

誰もが知っているようなセオリーを、なぜだか知ることなく、この年まで来てしまった。

本日のタイトルでもある「話し上手より聞き上手」のことである。

私をご存知の方はすでに承知してくださっているだろうが、私は人の5倍ぐらいお喋りな人間である。だからビジネスにおいても、コミュニケーションにおいても、会話を重要視していて、会話は他人から評価される事柄の一つだという認識であった。

そのため、会話の中に出て来たキーワードに反応して、はいその事には精通していますと自分の知識を披露してみたり、はい私も同じような事を経験していますと自分の体験談を長々と話してしまったり、不満や悩みを訴える人には、すぐさま解決策を提案したりしていた。要するに、自分が会話の主導権を握り、自分の言いたい事を一方的にマジンガントークする、大阪の社長にありがちなタイプの人間だったのである。

こういう自己中心的なトークをしてしまうようになったのは、元もとガキ大将的な物の考え方があったのと、私の一方的な話をニコニコと聞いてくれていた早逝した母からの溺愛が原因かもしれない。

しかしながら、新規事業でサ高住を運営するようになり、高齢者の方々や女性スタッフ達と接する機会が急激に多くなり、今までの自分のやり方だとダメだと感じるようになった。

私に足りてなかった部分は「共感」なのである。

いや、言い訳すると共感はしていたつもりなのだが、自分の経験や意見を述べる手法で共感していたのだが、しかし今思えば「共感していたつもり」だったのかもしれない。

共感する(相手の立場になって考える)には、まず相手の話に口を挟まずじっくり聞くことである。(←これが不十分であった)。

さらに相手が話してくれた状況や感情を、自分の言葉に置き換えて返すと、「あぁ、ちゃんと伝わった」と相手もひとまず安心してくれる。

こういう部分がこれまで私には欠如していた事を、恥ずかしながら近年知った。

 

最後に一つ、皆さまにクイズです。

Q、下の3つのコミュニケーションは、会話の際に相手に影響を与えますが、その影響の割合を答えなさい。

・言語的コミュニケーション(話の内容等)

・凖言語的コミュニケーション(声の大きさ・声のトーン・話すスピード等)

・非言語的コミュニケーション(表情・姿勢・態度)

 

A、

・言語的コミュニケーション(話の内容等)7%

・凖言語的コミュニケーション(声の大きさ・トーン・スピード等)38%

・非言語的コミュニケーション(表情・姿勢・態度)55%

なんと話の内容以外が93%なのである!