顔と名前を覚えるには

昨年の11月4日にフラワーホームを開設してからは、初対面の人にお会いする機会が一層増えた。

面談させて頂き名刺交換をさせて頂いても、次にお会いした時にはお名前が思い出せなかったり、偶然に外出先でお会いした時などは会社名すら思い出せずに慌てることが年齢とともに増えてしまった。

ビジネスの機会だけではなく私生活においても、お名前を間違えたり覚えていないとなると、加齢による現象の一環ということでは済まされず、相手の方に対してこんな失礼千万なことはないと思うのである。

そこで、近年私が行っている対策を記してみたい。

そもそも覚えようという意識自体が最近は少し低下して来ているように思うので、衰えを食い止めようと、あえて自分自身に宿題を課すようにしている。

 

月並みではあるが、まず顔と名前を覚えるために、その方が帰られた直後に名刺の裏に取り外しの出来る付箋を付けて、手帳以外にもメモを取るようにしている。

名刺への直接の書き込みは失礼な気もするし、裏書が有る場合も最近は多いのであえて別の紙に記入して貼り付けるようにしている。

内容はお会いした日付・紹介者・来意・話題・髪型・体形、そしてもし判れば出身地・出身校等、その他、記憶に残った事柄を簡単に要約したものである。

 

ところで先般、このような話題を社員と話していた時、私は愕然とした。

その社員は「社長!そんなことをしなくても、もっと簡単に出来る方法がありますよ!」

「スマホかタブレットを使えばいいじゃないですか?」

「その方がメモを取るにしても簡単便利だし、名刺を読み込む機能だって付いてますよ!」

「我々世代では、初対面でお互いの写真まで取ることだって有りますよ!」と言ってきた。

言われてみればそうであるが、つい最近まで私はガラケーを使っていたので、そんな機能が有ることさえ知らなかった。

ちなみにスマホではない昔ながらの携帯の事をガラケーと言うのだそうだが、正式にはガラパゴス携帯というのだそう。

世界の進化の流れに取り残されて、小さな島の中だけで独自に進化したガラパゴス諸島の生物になぞらえた用語だそうだ。

このままでは私自身が世界の流れに取り残されガラパゴス化してしまう!

そこで早速スマホを弄ってみたが、その名刺を読み込む機能がどこに付いているかさえ見つけられなかった。

結局、その機能はアプリをダウンロードしなければ使用できない機能だったのであるが、どうやってダウンロードをすれば良いのか分からない。

 

以前に読んだ本田宗一郎氏(Honda創業者)の自伝に「若い社員が今、何の開発をしているのか聞いても理解できなくなったので引退を決意した」と書かれていた。

私は、最低でもあと20年は現役でいたい!

そのためにも、先端技術等や良いと思うことはすべて、年齢や立場の上下に関係なく、若い子やたとえ10代の子にでも、頭を下げてでも色々な事を学ぼうと思った次第である!

 

ごあいさつ

2015年より3年間という期間を定めて「第二の創業」をスローガンに革新を行おうとスタートを切りました。

その一つとして昨年11月には新規事業である「サービス付き高齢者向け住宅 フラワーホーム」の運営を開始し、介護ステーション、看護ステーション、クリニックなどサ高住に関連した事業所も順次開設致しました。

そして今年度は、6月よりデイサービス、10月よりリハビリステーションを開設すべく準備を進めております。

社内の制度や経営システムについても、変化の多いこのタイミングを最高の機会と捉えて革新を推進し、成長軌道に乗せて行く覚悟であります。

これもひとえに皆様方のご支援のおかげでございます。

平成27年度に賜りましたご厚情に深謝申し上げますとともに、平成28年度も変わらぬご厚情をお願い申し上げ年度末のご挨拶とさせて頂きます。