人の意見を聞く

成長するチャンス

「自分の非を認める」という行為は、大人になればなるほどプライドや経験値が邪魔をして、簡単には自分の非を認めることが出来なくなる。

しかし、ちょっとした自分のプライドを守るために、非を認めず問題から目を逸らしてしまえば意固地になるばかりで、人としての成長はストップしてしまう。

逆に、自分に非があれば素直に認めて改善していくという行為は、人生を躍進させてくれるチャンスを内包したものであると思う。

 

また人様からの意見やアドバイスは、最終的にその意見をそのまま採用するかどうかはさておき、伸びるための手がかりや解決の糸口になることも多い。たとえ自分の考えとアドバイスの内容が違っていても、最善の道を選ぶための選択肢が増えたことは、プラスになってもマイナスになることはない。

だから素晴らしいチャンスの場だと捉えて、人様からの意見やアドバイスには聞く耳を持った方が良い。

上司になればなるほど、アドバイスを貰う機会も減って行く。イコール、成長するチャンスを人から貰う機会も減って行くということである。

 

とくに新人は、新人の特権だと思って、受動的ではなく積極的にアドバイスを求めて行くことが成長への近道である。

しかしただ漠然と話を聞いているだけでは、なかなか身に付くものではない。

事前に下調べ出来る内容ならば下調べをして、アドバイスという種を受けるための土壌を「自分で」準備しておかなければ、せっかくのアドバイスも芽が出ない。

ちなみに私自身も高齢者福祉の業界に関しては新人なので、積極的に多くの方に助言や教えを頂戴している。(心から感謝しています!)

 

アンテナを高く

アドバイスや意見は、なにも言葉だけではない。

お客様や入居者様が直接意見を下さることは多くない。けれども、ふと見せる表情や仕草、声のトーンで、その時どんな風に思っているのか察することは出来る。

ある瞬間の「心からあふれた笑顔」や「不安げな表情」など、言葉じゃない意見を汲み取るためには、アンテナを高くし自分自身の感受性を駆使していくしかない。

そして汲み取ったあとは、スピードをもって具体的な行動を起こすことが必要である。