柔道を振り返る

先月、私の母校である天理高校の天理柔道会ホームページがリニューアルされた。

とにもかくにも、最初にこのリニューアルに係った関係者の皆様等、先輩、同輩、後輩の方々のご尽力・ご丹誠に心から深謝申し上げたい。

皆それぞれにご自分の仕事を抱えながらその合間にリニューアル作製の時間を捻出し、会議を重ねてくれたのであろう。

HPをクリックするごとに苦労の痕が感じられ、頭の下がる思いであった。

 

不肖ながら当社も十数年前よりHP等のPR活動を更新や再編を繰り返しながら進めているが、この作業には多くの時間と労力がかかり、我々アナログ世代の人間にとって、なかなかの苦行である。

たとえば「とりあえずのテストサイト」を完成するだけでも、それまでには立案・デザイン・内容精査・構成等で連日の徹夜作業になる。

冒頭にも書いたが、ましてや今回のHPのリニューアルに係った関係者の皆さまは、各々に別に職業をお持ちになりながらの作業なのである。

若き日から続く母校の柔道への熱い思いがあってこその賜物であろう。

 

柔道から教えてもらった事は「試合でいかにして勝つか」といったような技術的な面だけではなく、厳しさや礼節を通して「心構え」「生き方」「信条」など人生の指針となる多くのものを教えてもらった。

技も心も体も鍛えて頂いた。

母校での3年間の柔道生活は、人生の不条理や素晴らしさを集約するものであったし、社会の縮図であった。

だからこの3年間は、50歳を過ぎた今であっても、穴ぐらから奮起する度に我知らず戻っていく心の原点である。

きっと私のように母校での柔道が「人生の礎」となっている卒業生は多いだろう。

 

また母校の柔道を通して出会えた方々との交流やお付き合いが、私の「人生の宝」そのものになっていることは言うまでもないが、社会に出て以降も、柔道を共通の話題として縁が出来たお得意先や仕事仲間なども非常に多く、実際に柔道をしていた期間は短いが、私の人生から柔道は切り離せないものとなっている。

 

ローマは一日にして成らずという言葉があるように、多くの方々の努力の積み重ねが柔道を、また天理柔道を作った。

歴史の1ページ1ページは多くの辛苦の積み重ねから出来ている。

そのような歴史という土台の上で柔道を学ばせて頂けたことに感謝し、今度は私が、未来の人たちの土台の一粒にでもなれたらと考え、末端ながら応援させて頂いている。