第二の創業

謹賀新年 

2015年 新年あけましておめでとうございます。

旧年中に賜りましたご厚情に深謝いたすと共に、本年も変わらぬご指導ご厚情のほど伏してよろしくお願い申し上げる次第であります。

 

さて本年、第一号のこのブログでは、当社の経営方針と抱負について書きたい。

当社は、本年から3年間という期間を定めて「第二の創業」をスローガンに革新を行う。

新規事業である「診療介護サービス付き高齢者専用賃貸住宅」の本格運用開始を本年の10月に控えて、変化の多いこのタイミングを最高の機会と捉えて、社内の制度や経営システムの精査も含め、なおざりになっている事項を思い切って全て見直して行くつもりである。

 

多くの方々のご支援の賜物で、当社は創業60周年を超え、企業のライフサイクルでいえば、成熟期に差し掛かろうとしているところだと思う。

「成熟期」の特長として、市場成長に陰りが出て売上は横ばい、利益は一定という状態であろう。

企業が成熟期に入ってしまえば挑戦者では無くなり、安定の裏返しで様々な「企業病」の症状が徐々に表れ始めるものである。

例えば、創業期のような「自分がやらないと誰もやってくれない。すべて自分がするのだ!」というような強い責任感と使命感が、社員数が増えれば増えるほど薄れ始め、「誰かがやってくれているだろう」と皆が他人任せになって行く。

次にはチャレンジして失敗する事を恐れ、平穏無事であることをなにより優先する「事なかれ主義」になる。

そして去年はこうだったから今年もこうだという「前例主義」が蔓延し始める。

こうなってくると、業績や結果を目的とするのではなく、去年と同じように無事に仕事を終わらせる事が目的になる。

金太郎飴のような一年一年に、次第に熱意も真剣さも減り、最後は企業全体のレスポンスの低下やスピードの鈍化が進行してくるであろう。

経営方針も今ある経営資源を守ろうとするあまり消極的になって行くであろう。

こういった成熟期の次に訪れるのは衰退期であり、何もせずにいれば、いずれは廃業か倒産に追い込まれてしまうのが道理である。

 

そうはならない為にも、今年から3年間は経営スローガンを「第二の創業」と位置付け、「創業以来のことだから」などに代表されるあらゆる聖域にも徹底してメスを入れて、革新を行う。

そして自社の強みを生かした経営戦略を立てて、「社会と顧客が求めるもの」にどう応えて行けば「三方良し」になるのかということを念頭に事業を構築する。

そして二度目の創業を行う心構えで、環境変化に積極的に対応することの出来る強い会社作りを社員とともに一丸となって行う決意である。

 

文末になりましたが、本年も、より一層のご支援を賜りますよう、社員一同心よりお願い申し上げます。