高齢者と寝具

サービス付き高齢者専用賃貸住宅を運営していくうえで、寝具は切っても切り離せない。

人間は一生の約3分の1は寝ていると言われている。

人生を約80年とすると、約25年間を睡眠に使っているそうだ。

年を取れば取るほどベッドの中で過ごす時間は多くなり、寝具は人生の中で益々大きなウエイトを占めるものになって来る。

お年寄りにとって、硬すぎる敷ふとんは腰や背中に無理な力がかかり、重すぎる掛ふとんは、心臓や血管に圧迫を与えてしまう。長い時間を過ごす場所だから、体に合った良いものを使って頂きたいと思う。繊維関係の事業を行っている当社であれば、最適なものを安価で利用者さまに提供することが可能である。

そして高齢者の寝具で大切なのが、衛生的であること。

体が不自由になるとベッドで過ごす時間は多い。

特に寝たきりの方になるとベッドの上で食事をしたりオムツ交換をしたりなど、汚れやすい。

ダニやアレルゲンやウィルスなどから抵抗力の弱いお年寄りを守るという観点からも、シーツやカバー変えはもちろんのこと、乾燥消毒や布団の丸洗いを定期的に行うことが大切だ。

当社では布団の丸洗いが出来るフレスコ部門の工場があるので、その点は問題がないどころか得意分野である。

サ高住の利用者さまが快適に過ごして頂けるように、既存の事業部門とも最大値に連携して邁進して行く予定である。


65歳以上の高齢者と呼ばれる方達は第二次世界大戦後、今の平和で恵まれた日本の社会基盤を作り、苦労して国を支えて来てくれた方々である。

激動の中で日々を駆け回り、忙しさに追われるように生きて来て、一息ついて気が付いてみれば高齢者と呼ばれる歳になっていた、そんな時代の方々だろう。

 

誰だって清潔に整えられた布団に滑り込む瞬間は心地よく、刹那的であっても幸せを感じる。

そのような小さな幸せを出来るだけ多く生み出し、それを感じて頂けることで「長生きして良かった!」と思って頂ける施設を作りたい。

そうすることで、慌しい時代を生きてこられた方々のお役に立ちたいと願う。