中小企業の生き方

会社組織の良し悪しは、売上高や利益、会社の資産内容及び社内留保金、社員数などだけを一概に一括りにして、容易に論ずる(判断する)ことが出来るものでもない。

それならば、会社組織の良し悪しの判断基準とはいったい何だろう?

これは、あくまでも私見であるが、会社組織全体が一つの目標に向かって、いかに心を一つに合わせて結集し、一丸となって突き進んで行くことが出来るか否かが一つの判断基準になるのではないだろうか!?

その点においては、中小企業は少人数であるが故、一人一人のポテンシャルを結集することが容易で、目標に対して一丸となることが大企業ほど難しくは無い。

 

中小企業には中小企業の長所がある。

当社には、商品開発だけを専門にしているチームはないが、私だけでなく社員全員がいつも「見直すべき点はないか?」「ビジネスチャンスはないか?」「世の中のニーズは何だろうか?」と社内外にアンテナを張っている。

そこで新分野を見出した場合、スピーディーに意思決定し、素早く新商品の投入を図る。

中小企業は組織の規模が小さい分、経済環境の変化にも素早く柔軟に対応が出来るのである。

昨今の当社の場合であれば、新商品は『災害備蓄用生理用品』であり、新規事業は『診療介護サービス付き高齢者専用賃貸住宅』である。

 

中小企業の本質と特徴を理解し、「環境変化への適応力の高さ」「結束のしやすさ」「スピーディーさ」など中小企業の長所を活用し、また伸ばしていく事が生き残る道であると思う。

自社の社会性・方向性を見極めながら、大局に立って自社が置かれている経営環境を加味し、適時適切な状況判断をしながら運営していかねば継続と発展はないと思うのである。

そして中小企業であっても、企業は社会の公器であるのだから、決断の判断基準や運営の目的を「利潤追求のみ」にしてはいけない。

そのためには、自分はどんな視点で経営を行っているのか、常に自問自答を繰り返すことである。

そして、自分自身の経営理念や目的・方針を明確にして、同じビジョンを持つ集団をつくり上げることが重要であると思うのだ。

 最後に、経営の目的と手段を、自分自身と社員たちに再認識させるために、下記のものを明記しておく。

 

当社の企業理念

丸竹COの最大の目的は、すべての社員が物心両面で豊かな生活を送り、自分の将来に安心感を持てるようにする事である。

その為には

1、信頼される会社でなければならない。

2、社会から歓迎される会社でなければならない。

3、自社だけではなく、自社に関わる全ての人達の繁栄を追求しなければならない。

4、すべての社員が自分に社会的価値を感じられる会社でなければならない。

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経営方針

(1)独自で開発した商品を持ち、その商品の価格決定権がある会社になること。

(2)社員全員が一丸となって、すべてに渡り「たえず見直し」のできる会社になること。

(3) 社員数は端境期に赤字を出さない人数で、そして繁忙期は残業で乗り切れる会社に成ること。

 

※私は「従業員」という言葉が嫌いな為、使用していません。当社では「社員」という言葉の中に、契約社員、パート、アルバイトも含まれています。