経営環境の変化に対応する

昨今の経営環境は消費税のアップに始まり、TPPへの参加交渉、アベノミクスの不透明さと話題だけの独り歩き、日本政府やアメリカ政府の財政破綻状態(借金まみれ)、またユーロ圏の不安定さ、アラブ諸国の革命や政情不安等を考慮しながら全体像を見渡してみると、その先に待ち受けるのは有史以来の未曾有の不景気か、またその先には第三次世界大戦ではなかろうか?
これまでも「激動の日本経済」であったが、グローバル化や様々な技術の進歩により、これから先の経営環境はもっと激しく変化して行くであろう。

 

ちょっと物騒な事を書いてしまったが、しかし私は悲観もしていないし恐れてもいない。
なぜなら、経営環境が変化するのならば、こちらもそれに合わせて変化すればいいからだ。
今売れている商品が3年後にもニーズがあるとは限らない、今のシステムが1年後にも最適とは限らない、今の技術が5年後にも通用するとは限らない、昨日までと同じ事を続けていても会社が存続出来るとは限らない。
そんな激動の世の中に対応するには、こちらも常にアップデートを繰り替えして最新鋭でいなくてはならない。
そのためには「たえず見直す」ことが必要だ。
ただ「たえず見直す」ことを常々行っていると組織自体の変化が多くなり、組織がどうしても不安定になりやすい。しかし不安定さは新鮮さと引き換えの功罪になるので、多少の部分は気にせず、それよりも時代の変化に適応することの方に重点を置くべきだ。

また世の中の変化に柔軟に対応するためには、単一事業より多角経営だと私は考えている。
経営環境の変動の早さを恐れて、保守的になっていては時代の流れに取り残され衰退してしまう。
従来の事業をアップデートしつつ、その一方で社会のニーズを読み取り、新たな事業分野へも進出することが、激動の今の時代に企業が勝ち残っていく手段ではないだろうか。

この激動の世の中で経営者が新事業への進出を決断したり、会社の改革を行ったり、進むべき道を見つけ出したりするのは大変苦しい事であるが、その点、私は恵まれている。
なぜなら私には「道しるべ」が居て下さるからである。
この30年間、私の師匠である東建コーポレーション㈱左右田社長の経営方針を手本にしてマネさせて頂いたり、また教えを頂いたりすることで、目まぐるしく変化する激動の経済情勢の中なんとか生き抜いて来られている。

 

「時代に取り残されている!」と気付いて困ってから改革しようとしても、すぐにはどうする事も出来ないし手遅れなのだ。

そのためには常日ごろから見直しをし、準備や体制を整えておく事が重要なのだ。