川柳は頭のトレーニング

私の趣味の一つに、川柳作りがある。
いま世間では川柳ブームだそうで、川柳本が大ヒットしていると先日テレビが紹介していた。
例えばシニア世代の川柳を集めたシルバー川柳本。
「目覚ましの ベルはまだかと 起きて待つ」

 
他には、薄毛をネタにした毛髪川柳本なども売れているそうだ。
「落ちていた 俺の名刺の 裏に「ハゲ」」

 

私は、どちらかと言うと自分で川柳を作るのが好きだ。満足いく句が出来た時の達成感にはまった。
題材は、慣れ親しんだ柔道に関する川柳を作ることが多い。

ここで一句。
「勝ち方も 礼儀作法の ひとつかな」

この句は第一回ホームメイト川柳の柔道部門に投稿させて頂いた句である。
国際試合などを見ていていると、中にはマナーの悪い勝ちをする選手も居て、腹立たしく思う時がある。その鬱憤を皮肉に変えて詠んだ。
・・・と、そんな事を言ってる私だが、高校生の時には「どんな勝ち方でもイイから勝ってやる!」と思って、碌でもない勝ち方をした事もある。それも一度や二度じゃない。
そんな自分への反省も込めているので、私の高校時代を知ってる人は「お前が礼儀を言うか!!」とは言わないで欲しい 笑

 

川柳は、たった17文字の文章である。
その17文字に思いの丈をぶつけ、しかも読み手にイメージを伝えないといけないのだから、川柳を考えている時は頭の中はフル回転である。
詠みたい事柄のイメージを頭の中で膨らませ、その事柄をどのように捉えるかを考え、次々に思い浮かぶ言葉を取捨選択する。
まさにイメージ創出トレーニングであり、脳の活性化トレーニングである。
これは当社比ならぬ私比であるが、川柳の投稿を趣味とするようになってから、頭の回転がスピードアップしたように思う。


私の趣味が川柳作りだと聞いて、爺臭いと思った人もぜひ力作の一句を詠んでみてほしい。
きっと脳が生き生きとして来るのを感じられるだろう。