2015年

8月

29日

上司目線で報・連・相

今やホウレンソウ(報告・連絡・相談)は小学生でも知っているような言葉だが、いざ振り返ってみると忙しさを言い訳に、おざなりになっていることが多いのではないか?

11月のフラワーホームの開設に向けて、8月からは新入社員も毎月のように入社してくるので、今回のブログは、仕事の基本中の基本、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)について特に気になる点を上司目線で書きたい。

 

①   報告

部下が増えれば増えるほど報告の数は増え、その報告を把握するだけでも毎日結構な時間を費やすことになる。上司が短時間で正確に状況を把握出来るように、報告の仕方を工夫して欲しい。

例えば「結果を先に明言する」「内容を整理し簡潔にする」など。

そしてこれは人によると思うが、私の場合、報告は口頭より書面の方がありがたい。

時間に追われて仕事をしている時に、報告を聞くために手を止めるのは、せっかちな私の精神衛生上よくない。ジリジリしてしまう!書面だと自分のタイミングで見られるので都合が良い。

しかし、クレームやミス、トラブルが発生した場合、何を置いても即刻報告するべき。

目途がついてから報告しよう、上司が忙しそうだから後で報告しようなど思っていては、手遅れになったり、事が大きくなったりしてしまう。

また、報告は問題があった場合や、大きな案件についてだけ行えば良いのではなく、上司から何か仕事を頼まれた(任された)ら、もうその時点で報告は義務なのである。「報告が無いのは問題のない証拠」とは、ビジネスの上ではならないのである。

 

②   連絡

ホウレンソウの本来の内容とは違うが、

会社として行うお礼等の連絡は、決して後回しにせず、必ず翌日以内に行うように常々社員に言っている。同じ「ありがとうございます」という言葉でも、翌日に言うのと、一週間後に言うのとでは気持ちの伝わり方が全然違う!

「ありがとうございます」にも鮮度があって、日が経つに連れて、内容の伴わない空っぽの文言になってしまう。

 

③   相談

すべての諸問題の解決や目標達成の糸口は「相談」から始まると思っている。

だから上司は部下の相談に出来るだけ耳を傾けたいと本音では思っているが、相談に来る部下は一人だけではなく、時間に限りがあるのが現実である。

したがって、あらかじめ相談する内容を精査し、項目別に整理し、簡潔明瞭に話して欲しいと上司は思っている。そして自分自身が成長するチャンスと心得て、都合の悪いことであっても包み隠さず相談して欲しいと思っている。そうでなければ上司は正しい判断が出来ない。

また単に「どうしましょう」と聞かれるより、「こうしようと思うのですがいかがでしょう」という風に相談してくれると上司は嬉しく感じるものだ。

また、小さな案件であっても相談を受ければ、人はその結果が気になるものである。

相談した限りは、報告をおざなりにせず確実にするべきである。

 

「仕事の責任」について考えると、「遂行する」「結果を出す」ということは言うにおよばず、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を適切に行うことも責任&義務なのである。

社員やスタッフ一人一人のホウレンソウを徹底すれば、会社の運営や業務は円滑に進み、組織としてのポテンシャルをもっと発揮できるであろう。また組織の円滑なコミュニケーションは、「結果を出す」ということにつながる重要な要素でもあろう。

 


現在建設中であります当社の新規事業、サービス付き高齢者向け住宅「フラワーホーム」が、

産経新聞様の8月22日号に掲載されました。

 

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2015年

8月

23日

戦争と平和

今年は戦後70年の節目に当たる年という事もあって、私の購読している3紙(産経、読売、日経)も終戦記念日前後には連日のように、「平和の大切さと戦争の悲惨さ」を訴えていた。

 

ところで私が小学生の頃に「戦争を知らない子供たち」という歌がたいへん流行していた。

その当時、大好きだった怪獣映画「ゴジラ対ガイガン」の挿入歌にもこの歌が使われていたので今でも口ずさむことが出来る。

 ♪戦争が終わって僕等は生れた

 ♪戦争を知らずに僕等は育った

 ♪戦争を知らない子供たちさ~

私もこの歌の通り戦争を知らない。8月15日と言えば「終戦記念日」よりも先に「お盆」をイメージしてしまうほど、戦争とは無縁で、戦争のことについて真面目に考たことの無い子供であり若者であった。

戦争とは現実味の無い、どこか遠い別世界の物語のような気さえしていた。

そんな私が初めて戦争を間近に感じるきっかけとなったのは、20代の時に見た中井貴一氏が主演の「ビルマの竪琴」という戦争の映画である。

 

映画の終盤のワンシーンに、ビルマの僧衣を着た主人公の水島上等兵が、山野を一人で延々と歩くシーンがある。

その道々で水島の目に飛び込んでくるのは、無数の日本兵の遺体だった。

無残に朽ち果てて、色々な虫がたかり、ウジ虫が体のあちこちから湧く日本兵たちの遺体の山。

日本より遠く離れた異国の地ゆえ葬る人もおらず、ましてや供養する人もいないのである。

水島は衝撃を受け、この方たちの遺体を葬らずに自分だけが日本に帰ることを申し訳なく思い良しとせず、この地に留まり生涯を掛けて供養することを決心したのである。

そのため水島は、「一緒に日本へ帰ろう」と訴える仲間の隊員たちのもとから姿を消した。

帰国の為、船に乗り込む隊員たちのもとにビルマ人からインコが届けられた。

そのインコの送り主は水島であった。

インコは「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」と鳴いた。

ビルマにたった一人で残った水島は出家し、本物の僧侶となったのである。

 

私はまず、映し出される大量の死体のリアルさに驚き、言葉を失った。

それから「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」との言葉から、水島が一切の迷い無くビルマに残る決心をしたのではなく、「帰国したい想い」と、「自分の使命と義理人情を果たしたいという想い」との狭間で葛藤しながら、それでもやはりビルマに残る道を選択したことに心を打たれ、そしてとても納得した。

というのも私は子供の頃から、父方の祖母に連れられて週に1回ペースでお墓参りに行っていた。そのためか子供の頃なぜか「先祖供養と僧衣」に憧れて、将来、お坊さんになりたいと思ったこともある。そのような訳もあってか、この映画を見た時、遺体の惨たらしさに戦争の悲惨さを覚えると共に、もし自分が水島であっても、同じことをしただろうという確信にも似た衝撃が心に走った。

 

私は幾らか昂奮しながら、映画の中の「日本兵の死体の山」の話を母方の祖父に伝えた。

すると祖父は、たった一言

「それくらいの事は普通に毎日あった」と呟き、沈痛な表情で宙を見つめた。

「えっ?!」

と私は思わず目から鱗が落ちてしまうぐらいの驚きであった。

祖父がラバウルへ出征しS21年に帰国した話は知っていた。

それでもやはり「私が想像する祖父や祖母たちが経験した戦争」と「テレビ画面で見る戦争」とは同じものとは思えず、戦争映画を見ても「ソレはソレ」「コレはコレ」で、今目の前にいる祖父とは結び付かなかったのである。

しかし違うのである。

戦争を知らない世代の人間には「映画の中の話」としか思えないような出来事が、当たり前に毎日起こっていたのが戦争なのだ。

押し黙った祖父の姿を見て、私はようやく初めて戦争を「現実のもの」として感じることが出来、

恐ろしいと思った。

 

2015年

8月

09日

寄り道考

現在、週に一度のペースで歯の治療に通っているのだが、歯医者に行くのが楽しい。

優しくて綺麗な女性の看護師さんが居る・・・

のではなく、楽しみにしているのは歯医者の後の寄り道である。

歯医者が入っている大規模商業施設の中に大型書店がある。普段わざわざ本屋の為だけに出掛けるということは無いので、歯医者の後に寄り道して、アレやコレやと見て回るのが、とても面白い。

 

日頃、何か情報を得たいと思った時にはネットで調べたり、詳しい人に尋ねたりするが、そういった能動的な情報収集とは違い、本屋から得る情報は受動的である。

旅行本のコーナーで、最近の流行なのか女性一人旅のガイドブックを複数見つけて、「俺なんて一人で食事屋に入るのも苦手なのに最近の女性は凄いなぁ~」と感心したり、ビジネス本のコーナーで『成功する人は、2時間しか働かない』というタイトルを見掛けて、「うそつけー!?」とツッコんでみたり、週刊誌のコーナーでは『ケチで愚かで偉そうな森喜朗元総理の利権を潰せ』という辛口な新潮のタイトルに苦笑いしたり、暮らしのコーナーでは『日本人だからこそ、"ご飯"を食べるな』のタイトルに首を捻ったりと(健康長寿には肉・卵・チーズを食べろとのことらしい)、ありとあらゆるジャンルの情報が止めどもなく飛び込んでくる。

このような書店での受動的感覚は少なくとも私の感性においては、ネットの検索では決して体験できないのである。

 

ところで書店を見れば、その地域の特色が分かるらしい。

子供が多い地域では漫画や児童書のコーナーが大きく、ビジネス街ではビジネス書や歴史物の品揃えが豊富で、オシャレな街ではアート系コーナーが充実しているなど。

また「本棚を見れば、その人が分かる」という言葉もある。

そんなわけで、ここ最近の歯科通院で購入した本の一部を上げてみたい。

  • 本田宗一郎という生き方
  • 最新版 すぐに役立つ文書・書式大辞典
  • 手紙上手
  • さすが!と言われる1分スピーチ
  • ビジュアルカラーコーディネート (毛布の色味についての研究のため)
  • 図解 日本の神々
  • 小野田寛郎は29年間、ルバング等で何していたのか?
  • 「フルベッキ写真」の暗号
  • ムー(UFOなどのオカルト月刊情報誌)
  • 本当にあった生ここだけの話(月刊4コマ漫画雑誌)


いかがでしょう?

私という人間を分かって頂けましたでしょうか? 笑!

 


今月1日に開催されました「第4回 石井竜太選手少年柔道教室」の詳細をUPしました。

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2015年

8月

02日

3年先の利益

先般来より東芝の不適切な会計問題が新聞やテレビを騒がせいる。

今回のブログは、この問題を自分自身に置き換えて少し考察してみたいと思う。

 

まず不適切な会計に手を染めてしまう動機は、大きく分けて4つあると思う。

1つ目は、起死回生までの時間稼ぎ。

2つ目は、改善策を考えるのを放棄して赤字や超過債務を隠蔽することにより、倒産・廃業へ向かう企業生命の延命工作

3つ目は、経営者の名誉欲や意地による自己中心的な「虚飾の花」であろうか!?

4つ目は、それらの混合。

次に不適切な会計問題が起こった社会的背景を考えてみると、「グローバル化」という言葉に代表される所のいわゆる欧米型利益最優先の経営や、社会が企業を評価するための基準が国際会計基準へ移行していること、短絡的実利主義の蔓延が原因ではないだろうか!?

つまりグローバル化の結果、国際化、多様化した株主から短期的な利益を求められることが、今回の問題の背景にあるだろう。

 

苦し紛れの逃げ道として不適切な会計に手を染めてしまえば最後、企業にとってどのような結果を招いてしまうかは今回の報道を含めて見てみても、経営者ならば誰でも簡単に想像がつくであろう。しかし大企業であっても、苦肉の策でこのような会計問題が起きてしまうのだから、監査システムが充分ではない中小企業では尚のことである。

そこで、当社がこのような事態に陥らない為に取り入れている方策を説明したい。

 

まず当社は非上場企業であるゆえ、株価や投資収益性等を市場から問われるということが無い。そのため、目先の利益には一切囚われないことを社外に公言している。

またほぼ毎年行っている新規商材の投入を初めとして、特にここ数年は将来の経営資産の増強を目指して投資に次ぐ投資を行っている。

将来に向けた中長期的な戦略(下記の事業年表参照)をもって、技術革新・研究開発・新規事業開拓・人材育成(研修・資格制度や通信制各種学校への進学)などに重点を置き、3年先5年先の利益を考えた「今は損して、将来の得取れ」の方針で会社を経営している。

しかし結果として、お蔭さまで何とか16期連続黒字経営であるが、投資金額が多いが故、どうしても利益が少なくなる。

次に当社の内部監査制度であるが、自己都合の慣れ合い監査にならない為にも、経営学のMBAを取得した社外取締役制度(1名)を導入し、またその方に監査役も兼任して頂いている。そして単に監査役という位置付けでは無く統括監査役として1か月に2度の来社をお願いして、毎月、個別会計や稟議書の監査、日報を通しての業務形態や運営方針まで5つある事業部の精査をお願いしている。

その他にも税理士の先生に月に1度の来社をお願いし、月毎集計の個別精査と統計的な資金傾向の読み解きをお願いしている。

経営の透明性を高めるために外部の独立性の高い監査が必要だと考えてのことだが、それだけではなく、異なる分野の知識、経験、価値観に触れることで刺激になったり、単眼的見方をせずに済んだりなど、経営の大きな助けになってくれている。

 

最後になったが、企業が追求すべき『最大の目的』は金銭的利益ではなく、当社も「企業理念」にしているように、平たく言えば「会社で働く人たちの物心両面で幸せ、将来に対する安心」そして「会社に関連する全ての人たち、ひいては社会全体の繁栄」であろうと思う。

しかし矛盾するようだが、その目的を実現するためには金銭的利益が必要である。

目的(皆の物心両面の幸せetc)と、目的達成のための手段(金銭的利益)は、コインの両面のように表裏一体であるから時として、自分が見つめているのがコインの表なのか裏なのか分からなくなる時がある。

いつの間にか最大の目的が金銭的利益に入れ代わり、入れ代わってしまったことすら自分では気づかないまま突っ走ってしまうと、今回のような不適切な会計や隠蔽が起きてしまうのかもしれない。

そうならない為にも外部の独立性の高い監査が必要、

そして「経営者の使命」や「企業の目的」について、時にじっくりと考えてみることが必要だと思う。

私の場合、ブログを書く時間が、それらを見つめ直す良い時間となっている。

 

 

事業年表

①真空パック工場 移転増設(2010年度)

*2009年に比べ生産量約50%増産

②全社完全LED照明化(2011年度)全ての照明類

*2010年に比べ電気代約10%削減

③太陽光発電 1期工事 (2012年度)

*2011年に比べ電気代約20%削減

③太陽光発電 2期工事 (2012年度)

*2011年に比べ電気代約40%削減

④真空パック工場 最新鋭省電力化機器の導入(2013年度)

*2012年に比べ製造コスト約10%削減

⑤クリーニング工場 最新鋭省電力化機器の導入(2014年度)

*2013年に比べ製造コスト約15%削減

⑥重量機器(フォークリフト)最新鋭省電力クリーンエコ車の導入(2014年度)

*2013年に比べCO2約25%削減(1台あたり)

⑦フェルト工場 最新鋭省電力化機器の導入(2015年度)

*製造コスト削減値算出中

⑧シニア事業部 訪問総合ステーション「フラワーナース」(2015年度)

*看護、介護、デイ、ケア事業の開設

⑨サービス付き高齢者住宅「フラワーホーム」(2015年度)

*住宅賃貸事業の開業(11月予定)

⑩フラワーホーム併設「フラワークリニック」(2016年度)

*クリニックの診療開始(2月予定)

 

 

現在建設中であります当社の新規事業、サービス付き高齢者向け住宅「フラワーホーム」が、

週刊高齢者住宅新聞様の7月22日号に掲載されました。

詳しくはコチラ>>