2014年

12月

28日

仕事に取り組む姿勢

本日が2014年の締めのブログとなりました。

本年も稚拙なブログにお付き合い下さいまして誠に有難うございました。

来る2015年もご指導ご厚情の程、よろしくお願い申し上げます。

 

さて今年最後のブログは、「仕事に取り組む姿勢」について書きたい。

私は東建コーポレーション株式会社 代表取締役社長兼会長 左右田鑑穂様に、17歳の時に天理高校柔道部監督の計らいで出会い、その後、現在に至るまで約36年間、師と仰ぎ、ご指導を賜りながら、どうにか経営者としての道を歩ませて頂いてきた。

その間には有り難いことに、公式行事だけではなく左右田社長が主催されるプライベートな食事会にも、度々、御同席させて頂く機会を賜り、私のような立場では普通はお会い出来ないような各界の著名な方々とご一緒させて頂けた。

そのような会の中で、強く印象に残る社長のお言葉がある。

 

日本のトップクラスの柔道関係者の方から

「柔道界の参考にさせて頂きたいので、左右田社長が今日のような成功者になられた秘訣を教えて頂きたいです」とのご質問があった。

 

左右田社長は「経営者として私はまだまだだと感じていますが、もし私を成功者だとあなたが言うならば・・・」と本心か謙遜か前置きをされてから、「寝る間も食事する間も惜しいと感じるほど、一心に経営に身を投じることを長年続ければ、私で無くても誰であっても必ずや成功できると思います。」と、仰られた。

私はこのお言葉を聞いた時、ある朝のことを思い出していた。

東建多度カントリークラブ内のホテルで午前0時を過ぎるころまで続いたパーティの翌朝、私は大阪に戻らなければならない用事があり早朝5時半に起きて出発したのだが、ふとホテルの駐車場から左右田社長のいらっしゃる理事長室を眺めると電気が点いており、カーテンの隙間には執務机に向かっている社長の御姿があった。

 

卓越した才能とパワーを持っていても、それに甘んじることなく、人の何倍もの熱量を持って仕事と向き合い、真面目に努力をし続け、時間を惜しんで働き続ける。

この大変な努力が結実して、今の社長の成功がある。

今日に至るまで社長が積み重ねて来られた粉骨砕身の日々を回顧するたびに、私は感動すると同時に、いつも自責の念にかられる。

私が左右田社長のような才能とパワーを持ち合わせてないのは仕方がないとしても、社長ほどの熱量で仕事と向き合って来たか?そう自分に問うと、取り戻せない時間を悔しく感じ、焦りを伴った意欲が掻き立てられる。

 

通常、社員は「仕事に取り組む姿勢」がフラついたり、楽な方に流れたりすれば、上司や先輩から指導を受けるであろう。

しかし経営者は「仕事に取り組む姿勢」を戒められたり、直々に薫陶を受けたりする機会は滅多にないものである。そのため軌道修正するのが難しい。

しかし私の場合は、左右田社長との出会いに恵まれて、いかに成長していくか、いかに仕事に取り組むか、どこを目指すのかなど、「自分自身の姿勢」を構築していく上において、大きな鑑を見ながら歩んで来られたのである。

また現在でも、たとえ一言でも聞き逃さないように、全て吸収するつもりで食事会等に臨ませて頂いている。

その結果近年は、左右田社長の足元には到底及ばないまでも、寝る間も食事する間も惜しいと感じるほど、目標に向かって全力を傾注していると自分で思う。

 

私の目指す「三方よし」の理念は、まず周りの人(お得意様)からの信頼の積み重ねが必要であり、その信頼を得るのは、経営者として真面目に仕事に取り組む姿勢であると考えている。そして周りの人(社員)を物心両面で豊かにする為には、働く価値のある会社を創って行くことだと信じている。

そしてこの精神で歩んで行った先の結実が社会貢献だと考えます。

 

2015年!

仕事には誰よりも真剣に取り組み、多くの信頼を得て邁進していきたいと思う次第であります。

本年も誠に有難うございました。 感謝!!

 

 

2014年

12月

21日

高齢者と寝具

サービス付き高齢者専用賃貸住宅を運営していくうえで、寝具は切っても切り離せない。

人間は一生の約3分の1は寝ていると言われている。

人生を約80年とすると、約25年間を睡眠に使っているそうだ。

年を取れば取るほどベッドの中で過ごす時間は多くなり、寝具は人生の中で益々大きなウエイトを占めるものになって来る。

お年寄りにとって、硬すぎる敷ふとんは腰や背中に無理な力がかかり、重すぎる掛ふとんは、心臓や血管に圧迫を与えてしまう。長い時間を過ごす場所だから、体に合った良いものを使って頂きたいと思う。繊維関係の事業を行っている当社であれば、最適なものを安価で利用者さまに提供することが可能である。

そして高齢者の寝具で大切なのが、衛生的であること。

体が不自由になるとベッドで過ごす時間は多い。

特に寝たきりの方になるとベッドの上で食事をしたりオムツ交換をしたりなど、汚れやすい。

ダニやアレルゲンやウィルスなどから抵抗力の弱いお年寄りを守るという観点からも、シーツやカバー変えはもちろんのこと、乾燥消毒や布団の丸洗いを定期的に行うことが大切だ。

当社では布団の丸洗いが出来るフレスコ部門の工場があるので、その点は問題がないどころか得意分野である。

サ高住の利用者さまが快適に過ごして頂けるように、既存の事業部門とも最大値に連携して邁進して行く予定である。


65歳以上の高齢者と呼ばれる方達は第二次世界大戦後、今の平和で恵まれた日本の社会基盤を作り、苦労して国を支えて来てくれた方々である。

激動の中で日々を駆け回り、忙しさに追われるように生きて来て、一息ついて気が付いてみれば高齢者と呼ばれる歳になっていた、そんな時代の方々だろう。

 

誰だって清潔に整えられた布団に滑り込む瞬間は心地よく、刹那的であっても幸せを感じる。

そのような小さな幸せを出来るだけ多く生み出し、それを感じて頂けることで「長生きして良かった!」と思って頂ける施設を作りたい。

そうすることで、慌しい時代を生きてこられた方々のお役に立ちたいと願う。


2014年

12月

14日

飲みニケーション

師走。お酒を飲む機会が増える季節がやって来た。

お酒と言えば私が柔道部の出身ということもあり、周りは、それはそれは鬼のような酒豪揃いであった。

その頃のみんなの合言葉が「先に帰ると負け!」「飲む量が少ないと負け!」「飲んで倒れたら負け!」である。

だから誰にも負けるものか!と、皆が競って浴びる様に酒を飲むのである。

 

しかし最近はそれが遠い昔であり、他人事と思えるくらいに私も含めて皆がすこぶる大人しくなり、常識の範囲内でしか飲まなくなった。

昔のどんちゃん騒ぎが嘘のように、今では御淑やかで慎ましい飲み会(笑)で納まるようになってきた。若いころに比べて体力的な要因もあるだろうが、皆それぞれに年を取り、近頃は健康の事も気になるお年頃なのである。笑

 

最近は、社員やお取引各社の方たちと飲み会をする時は、みんなでお店まで歩くようにしている。

「健康の為に少しでも運動を」と考えたのと、車の代行代金を削減するために始めたのだが、思いがけない産物があった。

車でスピーディーに移動するよりも、たわいもない話をしながらボチボチ夜道を歩く時間があった方が、仕事モードが抜け、懐も開くから、乾杯をする頃には良い雰囲気に場が出来上がっている。

それともう一つ。

会社内であれば「愚痴」であってもそれは「報告」となり、「では改善策を」となるところだが、飲み会への道すがらという気楽な場であれば、改善策を練るほどではないが、ちょっとぼやきたいという程度の愚痴を聞けるし言える。

案外そんな所にも大事な情報が埋まっている場合もあり、コミュニュケーションを取る良い時間となっている。

 

近年では、「飲みニケーション」は日本の悪しき習慣などと言われているそうだが、人間関係の構築、情報や意識を共有するためには、やはり必要なものだと私は思うのだ。

 

2014年

12月

07日

外国人旅行客VS日本人

先般、特急車ラピートに乗った時のことである。

この電車は、関西空港駅~難波駅を運行する特急のため、空港利用客が多い。

 

その日は、電車に乗り込んだ瞬間から車内の様子が違っていた。

入り口には大型荷物専用のスペースが設置されているにもかかわらず、多くのスーツケースが乱雑に放りだされており、通ることさえ儘ならない。

やっとの思いで客室に入ると、ほぼ満席状態の車内は戦争でも起こっているのか?!と疑いたくなるほどの大声が飛び交っている。

圧倒されながら自分の席に腰を下ろし様子を伺ってみると、どうやら乗客の多くが外国人観光客であるらしかった。車内のアナウンスも聞こえないほどの大声で喋り続け、全席指定の車内を何人もの大人たちが気まぐれに歩き回る。

あまりの傍若無人ぶりとマナーの悪さに、時間が経つにつれて益々苛立ちが募って来た。

両指で耳栓をして目を閉じ、イライラをグッと堪えているのがやっとの状態であった。

 

難波に到着したときに、事件は起こった。

乱雑に置かれていた多数のスーツケースが通路を塞いだのと、外国人観光客が我先に下車しようと同時に出口付近に殺到したせいで、車内は混乱し前に進めないのである。

ジリジリしながら待っていたが、下車出来ない。

向かっ腹を立てていたところに加え、とどめを刺すようなこの事態・・・。

その時である!

「このクソボケ!さっさと、のかんかー!!」「そうや!早よせいゃコラァァ!!」

私の前にいた日本人男性たちが、外国人観光客たちに向かって罵声を浴びせたのである。

幸い、外国人には言葉の意味が通じなかったようで喧嘩などが起こることはなかったが、私は日本人男性の罵声を聞いて、冷水を浴びせられたような気分になり、頭に上っていた血が一瞬にして冷えた。

自分の愚かしい姿を、鏡でまざまざ見せ付けられたような気がしたのである。

罵声を上げる男性を見て、なんてマナーの悪い恥ずかしい人だろうか!?と思った。しかし下車がもっと遅れていたら、罵声を上げていたのは私かもしれなかった。

『人の振り見て我が振り直せ』とは、まさにこの事である。

 

私が子供の頃には、外国人を見かけることは1年に1回も無かった。

しかし関西国際空港が開港し、2011年にビザ発給要件が緩和されてから、とても多くの外国人を見かけるようになった。政府は東京オリンピックの2020年までに、外国人旅行者を現在の倍の年間2,000万人に増やす目標を立てている。

文化も習慣も国民性も違う国の人たちが、これから益々大勢、日本にやって来る。

我々一般人レベルでも、これからもっと外国人と接する機会が多くなるだろう。

 

日本人と外国人の両者が、今よりも少し「お・も・い・や・り」を持つことが出来れば、たとえ文化や習慣が違っても、もうすこし理解し合えるようになるだろう・・・と自省しながら今回のブログを綴った。